こんにちは、個別教師Campライターの西村です。
2024年も早10日、三分の一が過ぎました。受験はすぐそこです。
受験生のみなさんは、この時期は受験対策も終盤になり、最終チェックに入っていることと思います。
学習面での対策は万全だとしても、皆さんの気持ちはどうですか。
不安やプレッシャーに押しつぶされそうになっていませんか。
そこで今回は「受験前の過ごし方」と題して、受験前のメンタルヘルスについて書いてみようと思います。
皆さんのこれまでの努力を合格に代えていくために、しばしお付き合い下さい。
受験対策は学習だけではない
皆さんが志望校合格に向けて、受験対策を始めた時期はそれぞれ違うと思います。
一般的に「受験対策」といった場合、まず思い浮かぶのは「成績向上」や「復習」、「学習量」といった学習面が主なものだと思います。
もちろんそれが無ければ合格を勝ち取ることはできません。
しかし、学習を継続してきたということは、その実現のために「強い意志」を持って取り組んで来たはずです。
そしてここから受験日までの学習についても、やはり「強い意志」は必要です。
ではその「強い意志」をどう持続させていくかということになりますね。
私たちの”気持ち”という気まぐれなもの
私たちの日常において、“気持ち”は実に気まぐれなものですね。
何かのきっかけで悲しい気分がパっと晴れやかに変化するとき。
逆に嬉しい気分が何かを境に急に悲しくなるとき。
私たちの感情のバイオリズムは28日周期で変わると言われます。
1 調子が良い時
2 調子が悪い時
3 感情が不安定になる時
この3種類のサイクルがあるのです。
また同じように、身体的バイオリズムや知的バイオリズムがあると言われ、
身体的バイオリズムは23日周期、
知的バイオリズムは33日周期とのこと。
これら3つのほかにもいろいろとあるようですが、ここでは割愛します。
さて、こういった私たちの心と身体にある周期というのは、自然なものですから、
これに無理に抗おうとしてもどうにもならないこともあります。
では、“座して待て”ということかといえばそういうわけでもありません。
周期的に良くない状況とは言え、何をどのように取り組むかは、どう考えるかなのです。
調子が悪いときの取り組み方(心得)
私たちが日常生活を送る中では、調子がいい時と悪い時というのは頻繁に感じることが多いですね。
ではその時にどうやって乗り越えているか。
例えば、趣味を楽しんでリラックスする時間を持つとか。気晴らしに散歩するとか…。
基本的な考え方は同じです。
気持ちをどう切り替えるか。考え方をどう前向きにするかが大切なのですね。
調子が悪い時や集中できない時というのは、例え受験前でも起こりうることです。
それを無理に封じ込めようとするとしわ寄せは必ず生じます。
人生もまた物理現象だからです。その影響が受験を直撃すると一番の不幸です。
ですから、そう言うときは「受験のための準備期間」と割り切ることも一つの方法です。
集中した期間が延々と続く今の状況です。
受験直前とは言え、その緊張感が継続できるとは誰にも保証できません。
そんな時は緊張した気持ちをオフに切り替えることの効果もまた大きいと思います。
それでも何もせずに時間を過ごすことで逆に不安感が増すようであれば、
モチベーションが下がらない程度に学習量を(一時的に)減らすのも有りだと思います。
具体的に言うなら。
「勉強しても頭に入らない。計画している問題集25ページもやる気が出ない」
そんな状況であれば、「今日は20ページだけ進めよう。」でいいと思います。
更に「20ページでも何か気分が乗らない。じゃあ15ページだけはやってみよう。」
それでいいのです。
いつも100%じゃなきゃダメなわけではありません。
調子が悪いときはその時でやれることに力を発揮することに全力を注ぎましょう。
受験直前の学習方法(何をどうやるか)
それではここで一旦、メンタルのお話を離れて、直前の学習方法についてお話を。
受験も直前になると何をやればいいのか、どのように進めればいいのかといった悩みが出てくるものです。
直前での焦りもあるでしょう。不安もプレッシャーもストレスも抱え、日々の学習に取り組んでいると思います。
具体的な方法をチェックしてみましょう。
新しい問題集に手を出さない
これまで使ってきた問題集や参考書などもある程度やり終えていると、
つい考えてしまうのが、「これで大丈夫だろうか」という疑念。
これに囚われると、他に目移りしがちです。
友人が使っている問題集などなど。
で、つい新しい問題集に手を出してしまう。
これは悪いことだと断定はしません。
しかし、それほど不安な状態であれば、新しい問題集に取り組んでも、
また更に他の教材に目移りする傾向があります。
ですから敢えて言います。今使っている問題集を徹底的にやり尽くせ!と。
今使っている問題集でも完ぺきではない可能性もあります。
新しいものに手を出すリスクよりも、これまで取り組んだものを徹底していく方が有効であることが多いものです。
まずは手持ちの問題集を徹底的に演習していきましょう。
過去問や模試の復習に充てる
一度解いた問題を繰り返すメリットは、
解けなかった問題に対する正解率を上げやすいので自信につながることや、
複数回解くことで解答スピードが格段に上がること。
また過去問であれば、出題傾向の把握がより深くなることです。
これまで受験した模試は立派な問題集です。これを放っておく手はありません。
苦手教科だけではなく、計画的に
苦手教科、苦手な単元をなくしていくことは合格には必要なことです。
しかし、そこばかりに時間を費やすと他教科がおろそかになります。
こういった傾向を避けるには、やはり学習計画をしっかりと立てて、それを守ることが大事です。
教科による配点の違いや、自分の得点率、そういったことを分析し計画する。
作戦のない闘いは無謀な闘いになってしまいます。
生活習慣も見直しましょう
直前になると、どうしても無理しがちです。
その結果、計画以上に学習を詰め込んでしまうこともよくあることです。
無理をすれば必ずしわ寄せが。例えば体調を崩したり、気持ちが落ち着かなくなったり。
一種のパニックと同じです。かといってのんびりするのも度を過ぎると最後の詰めを誤ります。
取り立てて特別なサイクルで過ごすのではなく、いつも通りに、普段通りに過ごすことが、
普段通りの実力をいかんなく発揮するのだということを肝に銘じておいて下さい。
試験時間に合わせた起床時間に慣れましょう
ついつい夜更かしして学習時間を確保し、朝寝坊するようであれば、早急に改善しましょう。
巷では「起床から3時間後に脳の覚醒がみられる」と言われますが、これも個人差はあります。
まずは自分がどうなのかを知ることです。
しかし、入試自体が午前から始まること、受験会場まで早めに移動することを考えると、
起床時間は決まってくるはずです。
その時間に合わせた生活サイクルに変えておきましょう。
リフレッシュする時間も確保する
気分転換することを忘れないで下さい。
長時間の学習、長期間の受験対策で皆さんは心身ともに疲労しているのは間違いありません。
それを酷使することは学習の効率を下げることになります。
散歩することで日光を浴びることも効果的ですし、音楽を聴くこともいいでしょう。
自分なりの気分転換をしっかりとお願いします。
ただきちんと時間を決めておかないと、ずるずると学習の妨げになっては意味がありません。
気を付けて下さい。
皆さんの志望校合格を応援しています!
onとoffをうまく使い分けて、是非とも志望校合格を勝ち取ってほしいと思います。
弱気になったとき、愚痴をこぼしたくなったら遠慮なく周りの人を頼って下さい。
一人で抱え込むことがないように。個別教師Campのスタッフ一同、皆さんの合格を応援しています!
疑問や質問などありましたら、どんなことでも結構ですのでお尋ね下さい。
西村 仁志
【略歴】
公立大学文学部卒業。学生時代は家庭教師。卒業後は公立学校教員として勤務。
その後、塾講師として20年以上経験あり。現在は個別ena河辺校長。
都立立川国際中、私立明大中野八王子中などに合格実績を出し、高校・大学受験においても都立八王子東・国分寺高校や明治大学、法政大学などGMARCH合格者を輩出。
これまでの経験を踏まえ役に立つ情報を楽しく発信していきます。