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【コツを掴めば簡単!】中学数学の図形証明問題の書き方紹介

2023.11.22

おすすめ学習法

 

こんにちは、個別教師Campライターの内海です。多くの中学生・高校生が苦手としている図形の証明問題。
学年末テスト・都立高校受験が近いということで、今回は図形証明問題の書き方を紹介したいと思います。

 

図形証明問題を解くコツ

①条件・性質を暗記する

証明をするためには、まずはゴールに必要な合同条件・相似条件などを知らなければなりません。また、証明で使う情報は、
問題文で与えられる「仮定」のほかに、二等辺三角形・平行四辺形といった情報からかみ砕いていく必要があります。

ここでは代表的な図形の性質・条件をご紹介しますので、知らないものがあれば覚えておきましょう!

☆三角形の合同条件

・3組の辺がそれぞれ等しい

・2組の辺とその間の角がそれぞれ等しい

・1組の辺とその両端の角がそれぞれ等しい

とくに、下2つの条件を用いることが多いですね。相似条件ともかなり似ていますが、混同してしまわないように注意しましょう!

 

☆三角形の相似条件

・3組の辺の比がそれぞれ等しい

・2組の辺の比とその間の角がそれぞれ等しい

・2組の角がそれぞれ等しい

最もよく使うのは3番目の「2組の角がそれぞれ等しい」かと思いますが、2番目もよく覚えておきましょう
いずれにせよ、比だけでなく角度に注目することが増えますので、後述するように図形への書き込みが大事になってきます。

 

☆二等辺三角形の性質

・底角(頂角以外の2つの角度)は等しい

・頂角の二等分線は、底辺を垂直に2等分する

二等分線の性質についてはよく用いますので覚えておきましょう。
2等分することも大事ですが、垂直ということは三平方の定理も絡める可能性がありますので、
この辺りにも鋭くアンテナを張っておきたいところです。

 

☆直角三角形の合同条件

・斜辺と1つの鋭角がそれぞれ等しい

・斜辺と他の1辺がそれぞれ等しい

直角三角形は中学数学においてとても大切です。実は高校数学でも大事ですが……。
直角三角形のみ合同条件が他にもあるので押さえておきましょう。

 

☆平行四辺形の性質

・2組の対辺がそれぞれ平行である

・2組の対辺がそれぞれ等しい

・2組の対角がそれぞれ等しい

・対角線がそれぞれの中点で交わる

・1組の対辺が平行でその長さが等しい

平行四辺形は、その性質を利用することはもちろん、これらを用いて
平行四辺形であることの証明」ができるようにしておきましょう。

 

☆基本的な幾何の性質

・対頂角:二直線が交わってできる向かい合った角は等しい

・同位角:2直線が平行ならば、同位角が等しい

・錯角:2直線が平行ならば、錯角が等しい

基本的な内容ではありますが、角度の計算問題などふくめて今一度確認しておきましょう。
パターン化できていると素晴らしいですね。

 

②わかったことを図に書き込む

図形証明問題の問題文に、必ず仮定が書かれてあります。仮定で分かったことを図に書き込んでいきましょう。
同じ長さの辺や、同じ大きさの角などが目に見えると、それらがヒントとなって、イメージしやすくなります。

③証明の書き方を暗記する

図形証明問題にもパターンがあります。以下で紹介する合同の証明をテンプレートにすると良いでしょう。

 

(証明で取り上げる図形)において、

 

仮定より、(仮定で分かっていること) ・・・①

(仮定+根拠)より、仮定と根拠からいえること) ・・・②

(共通な辺or角)は、共通なので、共通で等しい辺や角) ・・・③

 

(材料の番号)より、証明の根拠)なので、

(結論)  Q.E.D.

 

上記のパターンを暗記してしまえば、考える時間が短縮することができると思います。

証明問題を空欄にするのはもったいない!

証明問題は仮にすべて分からなくても、分かるところを書けば部分点が与えられるので、
諦めずにできるところまで解いてほしいです!

高校入試まであと少しですが、最後まで努力し続ける姿勢が大切です! 証明問題は得点が高いことがほとんどなので、
これが安定して解けるようになると、志望校合格がぐっと近づきます。

都立高プレテスト

【この記事を書いた人】
内海
【略歴】
学生時代から個別指導塾で講師として研鑽を積み、現在は塾講師として就職。最速でena個別の校長に就任し現在に至ります。これまでの指導経験を活かした情報や得意科目である理系科目の情報を中心に発信していきます。大学時代は学芸学部にて数学の微分・積分を中心に研究してきました。これまでに都立三鷹中や調布北高校・武蔵野北高校・多摩大学附属聖ヶ丘高校などの指導実績があります。

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