こんにちは、個別教師Campライターの小室です。
模試や定期テストの勉強している際に、よく苦手としてあげられるのが「文化史」です。
しかし文化史というのはその時代の背景や権力者から読み取っていくと覚えやすくなります。
それでは本日は、「古墳文化」・「飛鳥文化」・「白鳳文化」について見ていきましょう。
【中学歴史・テストに出る】文化史の覚え方 ~古墳文化・飛鳥文化・白鳳文化~ ◎古墳文化
前回の内容で、旧石器~弥生までを解説しました。
そこを改めて復習すると、
身分差がなかった狩猟・採集の時代から、
稲作により富(利益)が発生し身分差が生まれた、ということについて説明しました。
さらにここから紛争が起こっていき、より大きな国が生まれます。
その代表的なものが「大和政権(ヤマト政権)」です。
「ヤマト政権」は大王(おおきみ)を中心に近畿地方の有力な豪族による勢力です。
このころは、それ以前の時代と異なり、
権力者がさらに自分の権力を示すために、死後も自分の強さを示すようになります。
そこで大きな特徴となってくるのが
大仙(仁徳陵)古墳などの巨大な前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)と、埴輪です。
なお、こちらの大仙古墳をはじめ大阪府にある49基の古墳は、
2019年ユネスコの世界文化遺産に登録されました。
有名な古墳は場所までしっかり覚えておきましょう。
また、この時代は朝鮮半島や中国から渡来人(とらいじん)による仏教の伝来も特徴となり、
この後の時代の文化に多大な影響を与えます。
【中学歴史・テストに出る】文化史の覚え方 ~古墳文化・飛鳥文化・白鳳文化~ ◎飛鳥文化
飛鳥文化は先ほどの最後で述べた仏教の伝来が大きく影響を与えた、日本最初の仏教文化です。
飛鳥時代の特徴として思い出してほしいのが、推古天皇の摂政(せっしょう)であった聖徳太子です。
聖徳太子は、冠位十二階や十七条の憲法以外にも遣隋使(けんずいし)の派遣を行っています。
遣隋使というのは、現在で言う中国である隋と国交を開き、
中国の文化を取り入れるため派遣された人のことであり、
有名な人物としては小野妹子(おののいもこ)が挙げられます。
飛鳥文化の有名な文化財だと、
法隆寺や法隆寺金堂釈迦三尊像、法隆寺百済観音像、飛鳥寺、飛鳥自釈迦如来像 などが挙げられます。
【中学歴史・テストに出る】文化史の覚え方 ~古墳文化・飛鳥文化・白鳳文化~ ◎白鳳文化
白鳳文化は、律令国家成立期の文化であり、遣唐使の影響もあって
7世紀ごろの唐時代に成立した初唐文化の影響を色濃く受け継いでいます。
また、国家仏教が表れ始めた時期でもあります。
文化としては天武天皇の遺勅(いちょく・天皇による遺言の意味)により
建立された薬師寺に関連するものが多く、
薬師寺東塔、薬師寺金堂釈迦三尊像や、
それ以外だと興福寺仏頭や法隆寺金堂壁画、高松塚古墳壁画が代表的です。
政治が動き出すと、その時の主要人物に関連した文化が数多くみられます。
文化はそれぞれ単体だけ覚えようとすると、時代が混ざってしまったり忘れてしまうこともあります。
そのため、必ず時代の状況と合わせて覚えていけるようにしましょう。
本日もブログをお読みくださいまして、ありがとうございました。
引き続き、学習に関するコラムや勉強方法などの記事を楽しみにしてくださいね!
小室
【略歴】
学生時代から個別指導塾で講師として研鑽を積み、現在はena個別牛浜の校長を務める。
大学在学時に中学・高校の社会科の教員免許を取得。
中学受験では都立南多摩中・立川国際中・私立明治大学中野八王子中などの指導実績あり。
高校受験では都立高全般の指導を行う。
これまでの経験を踏まえ、社会科分野を中心に受験に役に立つ情報を発信していきます。