こんにちは。個別教師Campの藤木です。
今回はアタッチメントの形成についてお話しようと思います。
私は大学の時、心理の資格を取るために、発達心理学の授業に参加していた時期がありました。
その中で最も興味を持ったのが、ボウルヴィのアタッチメントの形成について。
愛着理論の分野ですが。なかなか面白いものです。
みなさんの幼少期の話をしましょう。
突然ですが、赤ちゃんの時の記憶ってありますか?
たとえば、
物心つく頃かそれ以前にあなたが公園で遊んでいたとしましょう。
砂場で、泥んこになって思いっきり遊んでいます。
どうしてそんなことができるのでしょうか。
それは養育者(あなたのママ)がベンチに座っているからです。
あなたは、ママがそばにいるという安心感から、砂場で自由に遊んでいます。
では、もしママがいなくなったと知ったら?
もし、ママがあなたのことを監視しているという安心感があなたの中から消えると?
赤ちゃんのあなたはギャン泣きしたことでしょう。
これがアタッチメント(愛着)
と言われるものです。
愛着がある、愛着がわく、など
そのような言葉がよく使われますよね。
何かに対して特別な愛情をもっているとき、そんな言葉が使われます。
愛着とはあなたが成長の過程で経験してきた上で欠かせないものなのです。
初めて幼稚園に行った日、
バスの前でママと離れたくないと大泣きしたことを覚えていますか?
よくある誰もが経験するこの場面。
かわいそうだなと思うのですが、あれは発達心理学では非常に重要な発育において大切なプロセスです。
アタッチメント(愛着)からの独立です。
赤ちゃんの時からお母さんと形成してきた愛着(お母さんとの絆)を断ち切られると、
幼児は、お母さんが自分のことを見守ってくれている安心感を得るためのテリトリーから離れ、
幼稚園というコミュニティでお母さんの監視なしで活動することを学びます。
つまり自らを慣らすのです。
これが心理学では、真の意味で”独立する”ということなのです。
私たちは、小学校、中学校、高校と
様々な場面でライフイベントを経験し
自ら学び、成長を重ねますが
物心つくまえから、強制的に
前に進み
成長することを経験しなければならなかったのです。
探求すればするほど、
人間の面白さが湧きあがってくる。それが心理学
とても面白いと思いませんか?
研究って奥が深いものだなと。
大学生の私は講義で、ことばに表せない感動を覚えたのでした。
今日はここらへんで
最後までブログをお読みいただきまして、ありがとうございました。
藤木
【略歴】
ena個別の校長。子どもが好きであることや、自身の受験経験をもとに生徒を合格に導きたいという思いでenaの講師に。
担当科目は作文と英語。
”どうしたらできるようになるのか、どうしてできないのか、どのようにすれば成績が伸びるのか”を意識し授業を行う。
優しく、かつ理解するまで徹底的に指導する授業で生徒を合格に導く。
都立小石川、富士、大泉中や、中央大杉並高、桐光学園高等の有名中学高校に合格者を出す。