こんにちは、個別教師Camp事務局です。今回も「部活動と学習の両立」についてです。続編になりますので、今回はもう少し具体的に掘り下げてみます。
「部活動と勉強は両立…していますか…?」
前回(リンク付き)は「部活と勉強の両立」とはどういうことなのか。そして実際はどのように取り組んでいて、その問題点はどういったことなのかについて書きました。
では「両立」しているみなさんはどうなのか。特に学習面でしっかりと成果が出ているかどうかは、とても気になるところです。
まず前提として、やはり「両立する」のはとてもエネルギーが必要なことです。それを確認した上で具体的な方法について考えてみましょう。
学習習慣もついてきた、部活も毎日頑張っている。とても素晴らしいと思います。そこにたどり着いてくれたお子さんはぜひ褒めてあげて下さい。
ここで次のチェックは、「二分」で満足していないかですね。普通に考えると、人が持っているエネルギーを二方向に分けている。つまり単純に「二分」するはずです。100%÷2=50%です。算数的に何ら間違ってはいません。
でも「二分」することで満足していては次のステップに進みにくいのです。やり方によっては、この50%をさらに上げていけると思います。何(どんな教材)をどうやるかです。
「効率のいい勉強法とは?」
①何を使って勉強を進めるか。=効率のいい「教科書」と「ワーク」
書店にいくと「学習参考書」コーナーにはたくさんの参考書や問題集が並んでいます。
インターネットのサイトを見ても同様です。試しにインターネットのサイトで「中学英語参考書」を検索すると、1000件以上と示されます。
ひとつひとつを確認するのは気が滅入ります、いやそもそも確認しようだなんて思えないレベルの種類です。
“おすすめ人気ランキング”などで手っ取り早く選べますが、どうにも二の足を踏んでしまいます。おまけに参考書がいいのか、問題集がいいのかが分かりにくいですね。
お子さんに聞かないとどうにもならないという面もあります。さてさてどうしたらよいのでしょうか。
困ったときは基本に立ち返ることです。
そうです、一番に押さえなければいけないのは「教科書」です。それぞれの教科のエッセンスを必要最小限にまとめてあるのが教科書だからです。
徹底して復習していけば、必ず基本は身につきます。しかし、意外に人気が無いのも教科書のような気がします。
やはり学校での授業のイメージが強く、如何にも勉強という印象があるからでしょうか。実にもったいないことです。
となると教科書の内容に沿ったワークが最有力候補に挙がります。
教科書準拠のワーク類です。重要ポイントを簡潔にまとめてあり、且つ演習問題が多い。類題が多いということは、学習の絶対量を確保できるということです。
ここでチェックです。問題集は何冊も必要なものではありません。一冊を何度も反復することが大切です。
②どのように勉強していくか
手始めとしてはワークに直接書き込んで勉強していくこともありです。
慣れてきたら、ワーク学習用にノートを準備していただき、日付とページ数、問題番号を毎回記入して取り組むことです。
これは見返したときに“どこのページ”を“どれくらい正解できているか”を確認するために必要なことです。
ただノートに解くだけでも一定の効果はありますが、やはり見返すことで自分を弱点を把握することが重要です。
面倒でも、日付とページ、問題番号は記入していきましょう。そしてミスした問題を確認していただきたいのです。
・どこを
・どのように
・なぜ
ミスしたのかを必ず確認する。
確認することで自分のミスしやすい問題が記憶に残りやすくなります。記憶に残れば、次に似たような問題が出たときに注意して取り組むことが可能になります。
オンライン個別指導の個別教師Campでは、教科書準拠もしくは、基本の定着を目的として厳選編集されたテキストを使用しお子様の学習をサポートしています。個別教師Campで教材を指定しているのは、上記のような理由からです。
「子どもの勉強をどう見守るか」
ここまで子どもさんの実践について書いてきましたが、保護者の皆さんはどのようにサポートすべきかについて、少し書いてみます。
子どもさんが勉強しないときは、ついつい声を荒げることもあるかと思います。では少しずつ習慣化してきたときにどう接していくか。
「褒めて伸ばす」
“子どもは褒めて伸ばす”このことについては今更述べるまでもなく、皆さんも日々実践されていることだと思います。
そこであと一つ、視点を加えてみることをおススメします。「認めること」です。
“褒めること”は、子どもの自尊感情を導くことにつながります。
自尊感情とは、心理学用語のSelf Esteemの訳語として定着した概念で、一般的に「自己肯定感」などと同意語であるといわれます。
自信をつけていくことは、自尊感情を育む大事なポイントです。そこに「認める」という視点で励ましていただければと思うのです。
「自己有用感」
生徒指導の場面ではすでに認知されているようですが、これは学習面においても有効な考え方だと思います。
自己有用感とは、他人の役に立った、他人に喜んでもらえた等の他人の存在なしには生まれてこない点で自尊感情とは異なります。つまり「他者からの評価」が中心となる訳です。
「褒めて育てる」という発想よりも、「認められて育つ」という発想の方が、子供の自信が継続しやすい。
(引用 文科省 国立教育政策研究所 生徒指導リーフ Leaf.18 ←リンク付き)
子どもさんが頑張っていることを保護者のみなさんもあたたかく見守っていらっしゃるはずです。だからこそ、皆さんのねぎらいの言葉の中に必ず「認める」要素を込めていただきたいと思います。ご家庭の雰囲気もまた更にいい方向に向かうことでしょう。
部活と勉強の両立について2回に分けて書いてみました。私なりに思うことを提案させていただきましたが、「部活と勉強の両立」はとても大変なことです。子どもたちも保護者様もです。
だからこそ、オンライン個別指導の個別教師Campは学習面だけでなく、生徒様、保護者様の相談にも対応させていただきます。お子様のひたむきな努力を私たちも見守らせていただきます。
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。