個別教師Campライターの大沢です。
今回は都立中適性検査で求められる
「社会問題、グラフ、資料の読み取りに関する記述力」
を伸ばす上達法を伝授します。
日頃から地球環境、各産業の単元(工業・農業・水産業)、地図や資料から考える問題など、
社会的なテーマについて問われる記述問題を練習していることかと思います。
文章と資料、グラフなどを同時に見ながら適切に答える必要があり、採点者は細かい部分まで評価している記述問題ですが、
下記のポイントを押さえることで正しく、なおかつテンポよく問題が解けること間違いなし!
いくつかピックアップしますので参考にしてみてください。
①資料やグラフの「特徴」を捉える
大事なポイントの一つとして「資料やグラフの形、特徴を良く見る」ことが挙げられます。
例えば折れ線グラフで考えてみましょう。
自動車の販売台数について問われているとします。みなさんはどこに着目しますでしょうか?
押さえておきたい部分としては「年度」や「販売台数の増減」などが該当します。
「〇〇年~△△年にかけての増加、減少」を瞬時に判断することや
「比較しているグラフに対してどのような動きをしているか」をチェックするように心がけましょう。
社会的な分野の記述問題は、自然とそのようなグラフの「特徴」を意識して解くことで、より素早く、正確な解答ができると思います!
②因果関係を考える
特に資料やグラフ問題では、何らかの原因に対して結果が出されるといった
「因果関係」に基づいた記述ができることで説得力が増し、
得点力アップに繋げられます。
例えば「エアコンの販売台数が伸びた」グラフがあり、
そのままの結果に加え「夏はエアコンの使用率が高くなり、自宅、商業施設などでの需要が高まるから」といった根拠まで書けると、説得力がありますよね!
適性検査ではこと細かく説明できることが重要ですので、「因果関係」に着目した記述を行ってみてください。
③言葉に加えて「数式、年度、割合」なども明記する
記述式の問題は何かと言葉の羅列で終わりがちになってしまいます。
社会分野では実際に問題文で与えられたグラフ、資料から「数式や年度、割合」を記述に当てはめて答えるようにしましょう。
例えば先ほど②の例で挙げた「エアコンの使用率」を答える問題で、「エアコンの普及と家庭での使用率が増えた」と答えるよりも、「〇〇年~△△年にかけて、家庭でのエアコン使用率が□□年と比べて約〇、☆倍増えた」と記述した方が丁寧ですよね!
入試の採点者から、「きちんと意図した答えを述べられている」という印象を受けますので、
文字や言葉に加えて「数式、年度、割合」といった数字関連の記述も織り交ぜることがコツです!
【都立中適性対策】「社会テーマの記述力」攻略法! ◎まとめ
いかがでしたでしょうか?
ちょっとした工夫、テクニックを意識することで、
簡単に答えていた記述に「重み」が出ますし、「分析力や論理力」ある文章が書けるようになります。
明日から実践できるものですので、ぜひ意識して授業に臨んでみてください!
本日も最後までお読みくださいまして、ありがとうございます。
大沢
【略歴】
都立大泉中、小石川中、私立早稲田実業中など多数合格実績あり。
コミュニケーションを通じて子供の「やる気」、勉強の「存在意義」を伝授しています。専門は国語や作文指導。
受験に役立つノウハウの他に、学習指導に終わらない社会的な知識、コンテンツなども発信して参ります。