こんにちは、個別教師Campライターの内海です。
突然ですが、なぜバナナの皮は滑りやすいのでしょうか?
よく漫画やゲームなどで滑りやすいとされているバナナですが、それには科学的な理由があるのです。
今回は、バナナの皮が滑る理由についてブログを書いていこうと思います。
なぜバナナの皮が滑るのか
バナナの皮の内側は、踏みつけると白い小胞から粘液状に変わります。
また、人は足の裏と地面の摩擦を利用して歩いており、突然バナナが地面に置いてあると、足の裏の摩擦によって滑ってしまいます。
バナナの滑りやすさを研究した!?
以前、北里大学の馬渕清資教授がバナナの皮の滑りやすさについて実験しました。
その実験の結果、バナナの皮の内側は粘液が詰まった粒がたくさんあり、
踏まれることにより中の液体が飛び出し、滑りやすくなるということが判明しました。
ここまでバナナの皮について実験したのは、凄いですね。
バナナの皮の摩擦係数
馬渕教授は、多軸荷重センサの上に床材を固定しその上にバナナを置き、
それを足で踏んだ瞬間の垂直抗力と摩擦力を同時検出する方法で実験しました。
靴と床材料間の摩擦係数は0.412、バナナの皮の上を挟んだ時の摩擦係数は0.066と、約6倍滑りやすいことが判明しました。
※摩擦係数・・・2つの物体が接している面の摩擦度合いを表すもので、この数値が小さいほど滑りやすくなります。
参考
スキーやスノーボードの板と氷雪の摩擦係数 → 0.08
バナナの皮の上を挟んだ時の摩擦係数 → 0.066
バナナの皮の方が滑りやすいのは驚きです。初めて知りました……
イグ・ノーベル賞を受賞!
馬渕教授はこの研究で2014年にイグ・ノーベル賞を受賞しました。
イグ・ノーベル賞は「人々を笑わせ考えさせた研究」に与えられる賞で、
1991年にマーク・エイブラハムズさんが創設しました。
本当にバナナの皮は滑りやすいの? まとめ
今回は、バナナの皮が滑りやすい理由についてお話ししました。
皆さんも、ぜひ日常生活の中で不思議に思ったことを調べてみてください。
内海
【略歴】
学生時代から個別指導塾で講師として研鑽を積み、現在は塾講師として就職。最速でena個別の校長に就任し現在に至ります。これまでの指導経験を活かした情報や得意科目である理系科目の情報を中心に発信していきます。大学時代は学芸学部にて数学の微分・積分を中心に研究してきました。これまでに都立三鷹中や調布北高校・武蔵野北高校・多摩大学附属聖ヶ丘高校などの指導実績があります。