皆さんこんにちは。個別教師campです。
日に日に気温が下がっていき、外に出ると体がブルっとしてしまうぐらいに冷え込んできました。
寒さに負けないようにしっかり防寒対策をして、風邪をひかないように気を付けてくださいね。
さて今回は佐渡島(さどがしま)について取り扱おうと思います。
これまで時事問題・世界遺産について触れてきましたが、
今年の7月にインドのニューデリーで開かれた世界遺産委員会で、
「佐渡島の金山」が世界文化遺産として登録が決定されました。
このニュースに合わせて、
地歴公といった枠組みに捉われない、複合的な視点から出題されることが予想されます。
そもそも世界遺産がどのようなものだったのか、前回の記事を見直しておいてくださいね。
そして、佐渡島が教科書などでどのように登場していたか、復習しておきましょう。
【地理分野】
佐渡島は新潟県の西部に位置しています。エの形に近い形になります。
私立中入試では、複数の島の形からどれが佐渡島なのか選ばせる問題もあります。確認しておきましょう。
また、都立高校などで出る新傾向の問題では、
新潟県の範囲を塗りつぶすという問題で、佐渡島をうっかり塗り忘れて失点、ということもあります。
ほかの都道府県でも気を付けたいところです。
※Googleマップより
また、特別天然記念物の鳥である「トキ」に関連していることで有名です。
日本産の野生のトキは徐々に数を減らし、
1952年(昭和27年)時点では24羽が確認されるに留まり、日本の天然記念物に指定されました。
しかしさらに数が減っていき、1981年(昭和56年)に最後の5羽が捕獲され、
繁殖することができずに2003年(平成15年)に絶滅しました。
しかし現在は現在は中国から贈られたトキの子孫から繁殖し、放鳥が行われています。
【歴史】
佐渡は古くから「金の島」と呼ばれていたようで、
『今昔物語集』などでは12世紀ごろには砂金が採れる島として知られていたとのことです。
また佐渡は歴史上、様々な人物が刑罰として、もしくは争乱の敗者の流罪先として佐渡に流されています。
入試に出る範囲で重要人物は下記の人物たちです。あわせて覚えておきましょう。
・順徳天皇(1221年配流):1221年承久の乱にて敗北し、配流。父の後鳥羽上皇は隠岐へ配流。
・日蓮(1271年配流):蒙古襲来の可能性を指摘した「立正安国論」を執筆したが、こうした活動を幕府が危険視したため。
・世阿弥(1434年配流):父の観阿弥とともに能楽を大成した人物。室町幕府将軍の足利義教が指示したことによる。
【ちなみに】
佐渡の金銀山の開発は16世紀半ばから行われ、
江戸時代には日本最大の金銀山として世界有数の産出量を誇り、幕府の財政を支えたとされています。
また、現在の金銀山は山なりの形をしていますが、
これは金銀が多くあると思われた山の真ん中部分を中心に彫り上げていったためとされています。
(黄色の部分が掘削した箇所)
※イメージです。出来が良くありません。
今回は世界遺産として取り上げられた佐渡島について、入試で出題される可能性のある最低限の知識をまとめました。
普段扱っている学校の教科書や塾のテキストの内容を中心に勉強しているかと思います。
ただ、もう一歩だけ進んで時事的な出来事とその付随する知識にも気にかけてみて下さい。
昨今の入試問題では、総合的な知識が問われる傾向にあります。
このように個別教師campでは、教科書や一冊のテキストだけの知識に留まらず、
また社会科の地理・歴史・公民といった分野だけに拘らずに網羅的に対策することが可能です。
ぜひ、共に志望校合格を目指しませんか。
本日も最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。