
⛄「日本で一番寒い場所はどこでしょう?」⛄
こう聞かれると、北海道の陸別町を思い浮かべる人もいるかもしれません。
実際、陸別町は「日本一寒い町」として知られています。
ところが、気象庁が発表している日本の観測史上最低気温を調べてみると、答えは陸別ではありません。
日本でこれまでに観測された最も低い気温は、「北海道・旭川 -41.0℃」です。
1902年1月25日に観測され、現在も気象庁の歴代全国ランキング1位となっています。

続いて、
1位 旭川 -41.0℃
2位 帯広 -38.2℃
3位 江丹別 -38.1℃
4位 富士山 -38.0℃
となっています。上位にはやはり北海道の地点が多く並んでいます。(気象庁データ )
では、なぜ陸別は「日本一寒い町」?
ここが少し面白いところです。
陸別町でアメダスによって観測された最低気温は-33.2℃(2000年1月27日)。
また、陸別気象観測所では1977年に-35.5℃、小利別地区では1978年に非公式ながら-38.0℃が記録されています。
つまり、一度だけ記録した最低気温では旭川の方が低いのです。
一方で陸別町が公表しているデータを見ると、
1月・2月の「日最低気温」の平均は、2023年には-22.8℃、2022年には-19.1℃、
2021年には-18.1℃となっています。
「ものすごく寒い日が一度あった」というより、
冬になると毎日のように厳しい寒さが続く町であることが数字から分かります。
そのため、
「日本の最低気温記録」なら 旭川
「日本一寒い町」として知られるのは 陸別
と分けて考えると分かりやすいでしょう。
世界まで広げると、さらに桁違い
では、世界の最低気温は何℃でしょうか。
世界気象機関(WMO)が世界最低気温として認定しているのは、
「-89.2℃」です。
1983年7月21日、南極大陸にあるボストーク基地で観測されました。
ボストーク基地は標高3420mにあり、この記録はWMOによって正式な世界記録として認定されています。
日本記録の旭川と比べると、
南極・ボストーク基地 -89.2℃
北海道・旭川 -41.0℃
その差はなんと48.2℃です!
「一番寒い」にもいろいろある
今回のデータから分かるのは、「一番寒い」という言葉にもいくつかの意味があるということです。
一度でも観測された最低気温を見るのか、それとも毎年の冬の寒さを見るのか。
それによって答えは変わってきます。

数字を見るときには、単に「1位はどこ?」だけでなく、
その数字が何を表しているのかまで確認することが大切です。
天気のデータも、見方を少し変えるだけで立派な勉強材料になります。
世界記録は-89.2℃。
これだけ寒いと、普段の「今日は寒い!」が少しだけかわいく見えてくるかもしれません。
参考)
https://www.teikokushoin.co.jp/high/faq/detail/118/
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64355720Z20C20A9CE0000/
https://www.rikubetsu.jp/
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