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公立中高一貫校における理系(算数・理科)とは

2022.07.19

おすすめ学習法

公立中高一貫校における理系(算数・理科)とは

こんにちは、個別教師Campライターの深川です。さっそくですが今回は、都立中などに代表される「公立中高一貫校」における入試科目とその勉強法について、ざっくりとお話していきます。

 

都立中高一貫校をはじめとして全国の公立中高一貫校では、いわゆる入学試験は行われません。小学校6年間で学習したことを基にした思考力・判断力・表現力が問われる適性検査が行われます。適性検査は3つの教科に分けられています。理系・文系・作文の3つです。作文が適性Ⅰ、理系と文系が適性Ⅱ、さらに学校によっては、適性Ⅲが出されるところもあります。適性Ⅲは算数と理科からの出題となります。

公立中高一貫校における理系とは ―算数分野―

今日は、理系の世界を少し覗いてみましょう。理系は算数と理科から成り立っています。

 

適性検査の算数では、私立中受験のような特殊算が出されることはありません。なぜならば、「小学校6年間で学習した」範囲を逸脱した出題ができないからです。「私立中よりも出題範囲が狭まるの?ラッキー!」となるには早すぎます。特殊算は勉強しなくて良いものの、書いて説明しなければならない問題が多いからです。因みに、最近の私立中受験でも、最後の大問1問は答えだけではなく、答えが出る過程を書かせる学校が増えてきています。公立中高一貫校の適性検査から影響を受けているようです。

 

では、具体的にどんな問題が出るのでしょうか。公立中高一貫校の中でも都立のレベルは高く、内容も複雑なものが出題されます。

 

算数単元では、数に関する問題や、図形に関する問題がよく出題されます。図形は平面・空間ともによく出されます。展開図から立体を考えるなど、平面と空間の複合問題もあります。問題がポンと出るわけではなく、友達同士の会話、家族間での会話形式で問題が展開されるパターンがよく見られます。問題が長いのと、条件が付けられている場合が多いのとの両方で、読むこと自体に時間がかかります。読みに時間を掛け過ぎると、解く時間が無くなります。しかし、当然ながら読まないと解けない、公立中高一貫の理系の算数の難しいところです。しかしながら、焦らずじっくり読んでいけば、必ず解く道すじは見えてきます。ヒントは全て本文にあります。条件をもらさずに抑える訓練が必要です。

 

夏以降は過去問に取り組む時期となります。巷では(真偽のほどはわかりませんが)、4年に1回出題傾向が変わると言われていますが、出題傾向が変わることは大いにあります。そのため、本命の学校だけではなく、共同作成をはじめ、すべての学校の過去問に当たっておくことが得策です。5年分を3周を目安に計画的に取り組みましょう。

公立中高一貫校における理系とは ―理科分野―

理科は物理、化学、生物、地理のどの単元からも出題されます。

 

理科も算数同様に、小学6年間で学習した範囲からの出題となります。そのため、私立中受験にでるような重箱の隅をつついたような細かい知識を身につける必要はありません。しかしながら、「覚えることが減った、ラッキー!」とならないのは算数と同じです。逆に言えば、理科の特殊な公式や原理を知らないまま、面倒な問題を解くのです。なかなかやっかいです。

 

また、理科の問題では絵や図やグラフがたくさん出ます。1問の問題を構成させるのに実に多数の情報が提供されます。その多くの情報から何を読み取り、どう答えを出すのかを考える力が必要になってきます。思考し判断し、その結果を自分の言葉で相手に伝わるように表現するのです。理科ではあっても読解力と記述力は欠かせません。問題が何を求めているのかを正確に読み取る読解力が先ずは必要になります。そして、自分の頭の中で理解したことを、相手にわかる言葉で伝える表現力が必要となるのです。難問になりやすい単元は、てこと滑車、月の満ち欠け、水溶液、豆電球の回路などです。

 

てこと滑車、水溶液などでは正確な計算力が必要になります。1つミスをすると雪だるま式に次々とミスを連発する結果になります。複雑な問題を目の前にしても冷静な頭で計算できる力は必要不可欠です。社会科系統の問題でも資料の読みとりをさせたあとに、非常に大きな桁数のわり算を平気で要求してきます。2桁÷5桁くらいの計算はしれっとできてしまう計算力が必須です。小学6年間の範囲などと言わずに計算問題は私立中受験向けのものをバリバリ解いておいても良さそうです。

 

最後に、理科では実験手順を自分で考えよという問題が出題されることがあります。どうやって自分で考えるのでしょうか。対照実験という実験のやり方にヒントがあります。ある条件の効果を調べるために、他の条件は全く同じにして、その条件のみを除いて行う実験です。よくあるのは植物の発芽に必要な条件を考えさせる問題です。ケース1では日光をあてない、ケース2では水分をやらないなど、条件を1つだけ変えた実験を行い、その結果から、発芽に必要な条件を考えていく問題です。身近なもので、ああしたら、こうしたら…と考えるくせも身に付けておきたいものです。

【この記事を書いた人】
深川佐知子
【略歴】
指導歴30年以上のベテラン。現在は個別ena校長を務め、大学受験では早稲田大学や東京薬科大学、高校では立川・国分寺・中大附属高校などに合格者を輩出。自身の子供も中学受験を経験し駒場東邦中学に進学後、東京大学に合格した。どの学年で、どんな勉強をしたらよいのか、など、教育者と保護者の視点から情報を発信していきます。

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