個別教師Campブログ

こんにちは。個別教師Campライターの工藤です。先日、今年度の都立高推薦入試の合格発表もありました。今年も新型コロナウイルス対策として集団討論は中止となり、各種換気対策なども徹底されての実施となりました。今回は、2023年度の都立高推薦入試の受験者たちに聞いた、都立高推薦入試の面接の実態について、その一部をご紹介いたします！

面接官の方はどんな人？

試験形式が特殊な学校（プレゼンテーションなどがある学校）を除き、昨今は面接官の方が2名、というのが主流です。もちろん1名の学校もありますが、公平性の観点等からも2名が中心というのは来年度も変わらないとみて良いでしょう。

面接官の方の印象についてはまちまちで、同じ学校だからといって同じ面接官の方にあたるとは限りません。「若い人で明るかった」「とても優しく話しやすかった」という感想の人もいれば、「話していない方の面接官の方からプレッシャーを感じた」という人もいました。この辺りは、受験生本人の様子に合わせていたり、できる子だからこそプレッシャーに対する対応力を見られていたりすることもありますので、柔軟に対応できるようにしましょう。

待ち時間や教室の様子

待ち時間は受験番号や時間にもよりますし、今年度は朝に電車遅延があり、その調整でかなり待たされた人も出ました。そういった「想定外」のことがあるのが受験というものですので、気をしっかり持って臨みましょう。場合によっては1時間以上待つこともあります。

また、新型コロナウイルス対策による換気で、「教室内は寒かった」「教室は暖房がきいていたが、廊下との寒暖差が激しかった」といった感想もありました。学校によって「上着を着たまま小論文を書いても良い」場合や「マフラー等は全て外に出す必要があった」という場合もあるので、ある程度厚着しつつ調整できるようにしておきましょう。

面接の質問について

ここについては、もちろん受験生それぞれの「志願理由書」や学校の校風等に大きく影響を受けます。しかし、当然ながら「志望理由」は基本的に問われると思ってください。また、志望動機等とは直接関係ない質問として、「自宅から志望校までの通学経路」「気になる最近のニュース」などは定番の質問ですが、今年度もやはり見受けられました。「最近読んだ本は？」といった質問もあり、受験勉強で忙しく本を読んでいなかったり、もともと読書習慣が無かったりする人は、咄嗟に聞かれたら困るかもしれませんね。準備しておきましょう。

また、もう少し踏み込んだ質問では、各学校との相性や熱意をしっかり見ようとしているという印象を受けました。推薦入試への準備や小論文の練習度合いといったことや、学校説明会などで足を運んだ回数など、単に偏差値や学校の先生に進められたといった理由ではない「熱意」を見られています。また、校風や校訓等に対する自分なりの理解や相性についての認識も問われています。自分をよく理解しておくことはもちろん、学校をよく理解しておくことも非常に重要だなと感じます。

次年度以降の受験生のみなさんは……

定番の質問の対策からそれを深堀りされた場合の返答まで、しっかりと自分の中で考え抜き、自分の言葉で語ることがとても大切です。何となく言っている言葉、本心ではない言葉というのは、一見どんなに素晴らしい美辞麗句でも、やはり面接官には見抜かれてしまいます。推薦入試は必ず受けなければならないものではなく、自分が希望して受ける入試になります。自分の中で本当にその志望校のことを理解しているか、自分自身を理解できているか考えてみましょう。

そして、これから学校説明会や各種イベントがあります。予約を取るのは大変ですが、候補として考えている学校にはぜひ足を運んでください。面倒くさいと感じることもあるかもしれませんが、3年間通うことになる学校ですし、何より「自分で選べる」のです。このチャンスを逃さず、推薦入試を受ける・受けないにかかわらず、ぜひしっかりと志望校を検討してみてください。