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高校入試お疲れ様! 2023年度都立高校一般入試 共通問題の速報(社会)

2023.02.24

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高校入試お疲れ様! 2023年度都立高校一般入試 共通問題の速報(社会)

こんにちは、個別教師Campライターの西村です。今回も2/21に実施された都立高入試について、特に社会について触れていきたいと思います。

2023年度都立高校一般入試 社会

今年の都立高入試の社会も、例年通り6題で構成されていました。概要だと、指導要領の改訂から知識を問うものから地図(地形図)や統計、図表など資料を読み取って考察する力が試されています。また、各分野ごとの問題から、融合問題や総合問題といった出題形式も標準化されてきたと言っていいでしょう。

大問ごとの内容

大問1.小問集合

問1は例年通り地形図を用いた出題でした。解答の選択肢の断面図の標高(縦軸)や、地形図の等高線、資料における文章内容を細かくチェックすることが必要です。与えられた情報をすべて活用した総合的な判断が求められるものでした。対策としては、◇地形図の見方、特に等高線が何mごとに描いてあるか、は縮尺によって違うので必ず確認しておきましょう。

問2は文化史(桃山文化)に関する問いでした。比較的解答しやすかったのではないかと思います。対策としてはテーマ別の歴史を確認しておくことが必要です。

問3は国連安全保障理事会についての基礎知識でした。ここも比較的解答しやすかったと思います。対策は、国連については各組織・機構の略称や役割について確認しておくことです。

大問2.世界地理

例年通り、与えられた文章や雨温図といった資料から国や都市を特定する問題でした。機構の特徴や農産物の例示から分かりやすく、解きやすい出題といえるでしょう。特に問3は基礎知識がなくても文章と略地図でわかるデータから解答を見つけていくことが可能です。「覚えてなかった…」と落胆する前に、提示された資料だけで解けないかを確認することが必須です。

対策としては、地図帳から気候の違い、各産業別の特徴を押さえておくことです。地図帳は地図だけでなく、巻末の資料ページを必ず活用してください。

大問3.日本地理

大問3も例年通りの出題です。与えられた資料で示された都道府県や空港を答える問題でした。空港の統計を用いた問題は都立高の傾向としては出題例が少ないことがあげられます。輸出額の上位品目についても、各工業地帯(地域)の特色を把握しておくことが必要です。

対策としては、教科書の国内の工業地帯の特徴だけでなく、地図帳から国内の各空港・港湾からの輸出入の状況をチェックしておいて下さい。

大問4.歴史

すべての小問が時期の特定に関わるものでした。問1では飛鳥時代から室町時代までの建築物に関する問題。問2では、安土・桃山時代から江戸時代にかけての経済政策では、各時代の時期による特徴と担当者、政策の内容など知識の整理ができていないと解答が難しいものでした。

また問3では、明治時代の産業について、年代の区分における産業の流れを理解していなければ解けない出題でした。問4は昭和から平成にかけての技術開発の視点からの問いでした。ここは戦後の経済の流れを把握することで解答のメドはつくかと思います。

対策としては、教科書の内容をまとめることと、中でも工業の発展における歴史的出来事のきっかけをポイントとして押さえておくことが必要です。

大問5.公民

問いは4問です。例年出される人権の分類がある一方で、公共料金に関するもの、国税・地方税の区別できる知識が必要なものも出題され、各問いでの難易度はばらつきがありました。

対策としては、公民分野は、人権の分類や憲法の条項、そして政治経済など身近な反面、用語や分類が煩雑でもあるので、教科書やワークなどのポイントをまとめた図表などを上手に活用し、知識の整理整頓が必要です。

大問6.総合

ここ数年続いていた傾向から以前のような文章で国を特定する出題形式に戻りました。選択肢に複数のヒントが与えられていたので、そこを見落とさなければ得点は比較的可能なものだったようです。

対策としては、世界地理の中でも現代社会が抱える国際的な課題について、教科書や資料集だけでなく、ニュースなどからも情報を集めておくといいでしょう。

社会の受験対策

地理歴史と公民といった三分野の総合的な知識が必要です。受験学年だけでまとめようとすると時間的にとても難しくなりますので、中1~中2で履修する地理歴史については遅くとも中2の学年末までにまとめておくように進めましょう。

中3では公民分野の学習があります。用語も法律や略称などがかなりの量で出てきます。教科書や資料集、ワークにある図表などを使って“理解”しておいて下さい。図表やグラフ等はそこから何が読み取れるかも普段から練習しておくことが大切です。また記述問題については、「何が問われていて、どのように答えるか」をしっかりと押さえ、書く練習も進めておくことが大事です。

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【この記事を書いた人】
西村 仁志
【略歴】
公立大学文学部卒業。学生時代は家庭教師。卒業後は公立学校教員として勤務。
その後、塾講師として20年以上経験あり。現在は個別ena河辺校長。
都立立川国際中、私立明大中野八王子中などに合格実績を出し、高校・大学受験においても都立八王子東・国分寺高校や明治大学、法政大学などGMARCH合格者を輩出。
これまでの経験を踏まえ役に立つ情報を楽しく発信していきます。

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