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【できるだけラクに】濃度を求めよう!

2023.05.30

おすすめ学習法

こんにちは、個別教師Campライターの舟田です。今回は、因数分解に引き続き、濃度を「できるだけラクに」求める方法を紹介しようと思います。特に中学一年生の皆さんは、これから濃度を学ぶことになりますので、ぜひ今回紹介する方法を試してみて下さい。

 

【濃度とは?】

ここでいう「濃度」とは、質量パーセント濃度のことを指します。

そして、質量パーセント濃度は以下の式で求められます。

質量パーセント濃度〔%〕=(溶質の質量〔g〕/溶液の質量〔g〕)×100

={溶質の質量〔g〕/(溶媒の質量〔g〕+溶質の質量〔g〕)}×100

何やら難しい単語が出てきました。もう少し分かりやすい言葉に直してみましょう。

溶質:溶かしている物質

溶媒:溶質を溶かすために必要な液体

溶液:溶質が溶媒に溶けている液体

 

食塩水の場合は、

溶質:食塩

溶媒:食塩を溶かしている水

溶液:水に食塩が溶けている状態の液体

 

となります。

 

【濃度はどうやって求めるのか?】

濃度の問題を解くときに気をつけること

溶質・溶媒・溶液が何かをはっきりさせる

溶質の質量・溶液の質量・質量パーセント濃度のうち、2つが分かれば残りの1つが求まる

の2つです。

濃度の問題でもっとも起こるミスは、溶質・溶媒・溶液のうちどれかの値を間違えて計算してしまうことです。いきなり問題を解き始めるのではなく、まずは問題から読み取れる質量を整理しましょう。また、②は一見当たり前のことに思えますが、複雑な問題ほど何を求めているのかわからなくなりがちです。イメージとしては、小学生のときに習った

道のり=速さ×時間

を思い出すと、理解しやすいでしょう。

 

【実際に問題を解いてみよう!】

 

(1)180gの水に20gの砂糖を溶かしたときの、質量パーセント濃度を求めなさい。

まずは溶質・溶媒・溶液をはっきりさせましょう。

溶質:20g (砂糖の質量)

溶媒:180g (水の質量)

溶液:200g (砂糖の質量+水の質量)

それぞれの値が分かったら、公式を使います。

質量パーセント濃度〔%〕=20/200×100

=10%

 

もう1問、今度はやや複雑な問題を解いてみましょう。

(2)質量パーセント濃度が25%の砂糖水180gに、水を120g加えたときの質量パーセント濃度を求めなさい。

問題文に直接情報が書かれていないときは、

②溶質の質量・溶液の質量・質量パーセント濃度のうち、2つが分かれば残りの1つが求まる

という性質を使って問題を解きましょう。

 

今回は

溶質:わからない(砂糖の質量)

溶液: 180g(砂糖水の質量)

質量パーセント濃度〔%〕:25%

 

となるため、溶質を求めればよいことがわかります。

質量パーセント濃度〔%〕の公式を変形すると、

溶質の質量〔g〕=溶液の質量〔g〕×質量パーセント濃度〔%〕×1/100

となるため

溶質の質量〔g〕=180〔g〕×25〔%〕×1/100

=45g

 

次に、水を120g加えたときは

溶質:45g(砂糖の質量)

溶液:180+120=300g(砂糖水の合計量)

質量パーセント濃度〔%〕:わからない

となるため、質量パーセント濃度を求めればよいことがわかります。

質量パーセント濃度〔%〕=(溶質の質量〔g〕/溶液の質量〔g〕)×100

=45/300×100

=15%

となり、無事に濃度が求められました!

 

【まとめ】

今回は濃度をできるだけラクに求める方法を紹介しました。濃度の問題を解くときは、①と②どちらのパターンにしたがって解けばよいか、ぜひ考えてみてください。

初めての方へ

【この記事を書いた人】
舟田
【略歴】
幼少期から公文や様々な個別指導塾・大手予備校に通った経験があり、難関私立大学に合格。大学では経営・経済分野を専攻し、そのかたわら大手個別指導塾で講師として指導。現在は家庭教師Campスタッフとして、家庭教師Campの運営に携わる。自身の中学・大学受験や通塾経験・指導経験を活かし、みなさんに有益な情報を発信します。

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