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【中学公民】市場経済と需給曲線を学ぼう!

2023.06.12

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こんにちは、個別教師Campライターの舟田です。社会も地理、歴史の記事が続いておりますので、今回は公民分野から市場経済需給曲線について紹介しようと思います。

市場経済とは?

みなさんが住んでいる日本をはじめ、多くの国では市場経済を導入しています。

しかし、かつて東西冷戦の頃には、アメリカを代表とする西側諸国の自由主義や資本主義をとる国は市場経済を導入しているのに対して、ソビエト連邦を代表とする東側諸国の共産主義や社会主義をとる国は市場経済ではなく、計画経済など統制された経済体制が存在しました。今となってはロシアなどの旧東側の国もほとんどが市場経済を導入しています。中国は社会主義市場経済という少し特殊な形をとっています。

市場経済

では、市場経済とは何なのでしょうか?

公正取引委員会の定義では、「売り手や買い手が自由に商品の売買を行い、商品の需要と供給がバランスよく行われ、物やサービスとお金が効率よく流通するような経済のしくみを市場経済という。」となっています。簡単にいうと、市場で商品を自由に売買できる経済状態のことです。

計画経済

ちなみに計画経済はというと、ある国の全ての経済活動が、政府によって計画、管理、運営されていく経済のことであり、簡単にいうと、市場で商品を自由に売買できず、政府によって生産量や価格を決められる経済状態のことです。要するに、市場経済では自由に商品を売買でき、計画経済ではそれができない経済状態であるということです。

需給関係とは?

次に、市場経済の特徴である需給関係について解説します。

需給関係

需給関係とは、需要と供給の関係であり、需要はモノ・サービスを欲しいと思う人の多さを表し、供給はモノ・サービスを提供する量を表しています。これら双方によって、均衡価格が決められます。

需要曲線

需給関係をグラフ化したものが、需給グラフであり、需要曲線供給曲線で表されます。縦軸が商品の価格を表しており、横軸が商品の数量を表しています。

供給量(モノ・サービスを提供する量)が需要量(モノ・サービスを買おうとする量)より少ないと、商品を欲しいと思う人数は多いのに、売っている商品の数が少ないため、商品足りなくなり、購買者は高くても買ってくれるため、商品価格は上がります

逆に、需要量が供給量より少ないと、商品を欲しいと思う人数は少ないのに、売っている商品の数が多いため、商品は売れ残ってしまうため、1つでも多く買ってもうらことを考えて、商品価格は下がります。需要量と供給量がバランスを取り、商品を買いたい人数と商品を売りたい数が一致するところで、均衡価格という需給バランスの取れた価格に決まることになります。

 

需給曲線のシフト

では次に需要曲線と供給曲線のシフト(移動)についてみましょう。

需要曲線のシフト

まずは、需要曲線がシフトする場合を見てみましょう。

需要曲線が左にシフトした場合、具体例を用いると50円の時の需要量は40個から、同じ価格でも需要量が30個に変化します。

要因

同じ価格なのに、需要量(買いたいと思う量)が10個減るということには、主に2つの要因が考えられます。

1つ目は、所得が減るということです。所得(給料)が減れば、使えるお金が減り、節約をしようと考えます。そうすると買いたいと思う量は同じ価格であったとしても減少することになります。

2つ目は、他の商品の価格が変化することです。コーヒーとお茶を例に考えましょう。コーヒーとお茶を同じくらい好んでいる場合を想定します。コーヒー豆の生産量が多くなり、コーヒーの価格が安くなったとしましょう。同じくらい好きなコーヒーの価格が下がり、買う量を増やした場合、お茶を買う量は相対的に減ると考えられます。お茶の価格は変化していないのに、買いたいと思う量が減ることは、別の商品の価格が変化したことにより起きるパターンがあります。

 

供給曲線のシフト

次に、供給曲線がシフトする場合を見てみましょう。

供給曲線が右にシフトした場合、具体例を用いると50円の時の供給量は40個から、同じ価格でも供給量が60個に変化します。

要因

同じ価格なのに、供給量(売りたいと思う量)が20個増えるということには、主に2つの要因が考えられます。

1つ目は、原材料の価格が減るということです。原材料の価格が減れば、より多くの原材料を仕入れることができます。そうすると同じ価格であっても売りたいと思う量は増加することになります。

2つ目は、技術が進歩するときです。例えば工場で新しい設備を導入したり、デジタル端末を導入したりして雇う人数を少なくすると、生産効率が上がります。今までよりも少ない労力で売ることができるため、売りたいと思う量が増えるのです。このように、商品の価格が変化しなくても、売りたいと思う量が変化するパターンがあります。

 

【中学公民】市場経済と需給曲線を学ぼう! まとめ

今回は、市場経済と需給曲線について紹介しました。需要曲線と供給曲線は中3公民の範囲ですが、大学の経済学の講義でも取り扱われています。興味のある方は、ぜひ調べてみてください。

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【この記事を書いた人】
舟田
【略歴】
幼少期から公文や様々な個別指導塾・大手予備校に通った経験があり、難関私立大学に合格。大学では経営・経済分野を専攻し、そのかたわら大手個別指導塾で講師として指導。現在は家庭教師Campスタッフとして、家庭教師Campの運営に携わる。自身の中学・大学受験や通塾経験・指導経験を活かし、みなさんに有益な情報を発信します。

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