こんにちは。個別教師Campライターの舟田です。受験生のみなさん、受験勉強ははかどっていますか?
大学受験では、科目が多く、とにかく勉強の絶対量を増やす必要がありますよね。特に国立受験を目指す皆さんは、5教科8科目、相当な量を学習しなければなりません。しかし、1日は24時間しかありませんし、少なくとも6時間程度は睡眠をとり、学校に行き、ご飯を食べ、お風呂に入り、そして残った時間しか勉強に充てられる時間はありません。
そうすると、1科目にかけられる時間が限られてしまうのが、皆さんの悩みの種かと思います。そして、英語や数学は、短時間では成績は上がりません。ただひたすらに問題を解くほかありません。しかし、理科社会は、勉強効率をあげれば、他教科に比べて短時間で結果が出やすいものです。
ということで今回は、「共通テストで高得点をとるための日本史時短勉強法」をお伝えしようと思います。「時間がない! だけど共テは高得点とりたい!」とぜいたくを言っているあなたに、とっておきの勉強法です。
ちなみに「日本史」と銘打ってはいますが、世界史にも応用可能なことが多いので、世界史選択の皆さんもブラウザバックせず、読んでみてくださいね。
この勉強法は大きく分けて3つのステップに分かれています。
① 通史をひたすらに頭に叩き込む
② センター試験・共通テストの過去問を解く
③ 過去問で間違えたものを自分なりに整理、まとめる
とにかく「通史」が大切
歴史の勉強で、私が一番大切にしているのは「通史」です。なんじゃそれ? といわれるかもしれませんが、「テーマ史」の逆だと思ってください。
日本史であれば、「沖縄・北海道史」や「教育史」、世界史であれば「中国史」や「宗教史」など、かなり限定的なテーマに絞った問題が出題されます。それはそれで大切なのですが、「通史」は本当に大切なのです。時代や地域にとらわれず、日本全体、あるいは世界全体の大まかな歴史の流れをつかむことが何より大切です。
では、それはどこで身につくのか。教科書です。皆さんが持っているであろう教科書をまずは読む! これを数周繰り返すだけで、通史を何となく身につけることができます。
読んでいるだけでは退屈と思ったら、YouTubeや映像授業のコンテンツなどに、通史解説をした動画が多数上がっていますのでそちらを活用してみてもいいでしょう。このステップで大切なのは、とにかく歴史の流れを覚えることです。細かい知識は後に回して、大まかなことを完ぺきにしましょう。
過去問を解く、まとめる
さて、あらかた歴史の流れが頭に入ったら、センター試験・共通テストの過去問を解きます。少なくとも、追試験問題含めて15年分くらい、余力があれば、21世紀に入ってからの分は取り組んで損はありません。すべて過去問題集に載ってればよいのですが、もし無かったら、大手予備校などが「過去問データベース」というものをインターネット上に公開しているので、そちらも有効活用してみましょう。15年分なんて多いなと思うかもしれませんが1日1年分やれば半月で終わります。
この勉強法、最初数年分は点数が取れないのは当然です。どれだけ間違ってもどれだけ点数が低くても落ち込まないでください。ただ、間違った問題をそのままにしないことが大切です。間違った問題は、該当箇所を教科書に戻って確認します。そして、その関連事項も含めて、ノートに簡単にまとめておきましょう。例えば、「寛政の改革」分野を間違えたのであれば、それに関連する江戸時代の3大改革について、簡単なまとめノートを作りましょう。
序盤、間違える問題が多いと、それについて調べ、まとめる作業は相当大変です。しかし、10年ほど進めると、正答率がかなり上がってきて、かなりスムーズに進めることができるようになります。
これを最後までやり通すと、共通テストに必要な知識は身についたといっても過言ではありません。教科書を見ているだけで暗記をできれば、そう簡単な話はないのですが、それができるのは一部の天才だけです。問題を解く。間違ったものを復習して、わかりやすくまとめる。これを繰り返すことにより、記憶は間違いなく定着します。そして、その記憶は、自分でまとめたものなので、教科書の文章の羅列よりもはるかに整理されているはずです。
資料・史料と2次&私立対策も
センター試験であれば、これで対策完了といっても差し支えなかったのですが、共通テストは一筋縄ではいかない問題形式になっています。というのも、「資料・史料の読み取り問題」がカギを握っています。といっても、身構える必要はありません。皆さんがここまで覚えた知識を活用すれば、問題なく読み取ることができるものばかりです。
不安であれば、書店に資料問題の対策をメインとした日本史・世界史の問題集がありますので、一冊購入して、慣れておくのもよいかもしれません。
国公立2次、私立一般受験も目指している人は、共通テストが終わり次第、「一問一答」シリーズやテーマ史をメインとした参考書、記述対策にも取り組みましょう。これらの試験は、重箱の隅をつつくような知識を問われます。一つでも多くの人物名、用語を覚えて本番を迎えましょう。
以上、共通テストの日本史・世界史のスピーディーな勉強法をお伝えしました。長い受験勉強、大変かと思いますが、自分なりの勉強法を見つけて、万全を期して本番を迎えられるように頑張りましょう。応援しています。
舟田
【略歴】
幼少期から公文や様々な個別指導塾・大手予備校に通った経験があり、難関私立大学に合格。大学では経営・経済分野を専攻し、そのかたわら大手個別指導塾で講師として指導。現在は家庭教師Campスタッフとして、家庭教師Campの運営に携わる。自身の中学・大学受験や通塾経験・指導経験を活かし、みなさんに有益な情報を発信します。