こんにちは、個別教師Campライターの舟田です。さて、今回は「文型を学ぼう!」シリーズの第2回となります。
前回は、文型の内容や、文型をなぜ学ぶのかについてお話ししました。
今回は実際に文型を使って、様々な文の意味をつかんでみましょう!
前回の記事はこちらからお読みいただけます。
文型を例文で学ぼう!
文型は、全部で5つありました。順番に例文で確認していきましょう。
- 第一文型 SV
I run. (私は走る。)
S V
runがIの動作を表しているため、runは動詞です。
- 第二文型 SVC
I am happy. (私は幸せだ。)
S V C
happyがI の状態を表しているため、happyは補語です。
- 第三文型 SVO
I have a pen. (私はペンを持っている。)
S V O
haveはI の動作を表し、a penは動作の目的語を表します。
「I have」だけだと、「私は持つ」です。何を持っているかわからないですね。そのため、動作の対象になるa penが必要になるわけです。
- 第四文型 SVOO
I gave him a present. (私は彼にプレゼントをあげた。)
S V O O
第三文型と同じように考えます。
「I gave」だけだと、「私はあげた」です。何を?となりますが、誰にあげるのかもわからないですね。
そのため、1つ目の目的語は人(him)が入ります。ここではプレゼントをあげる人ですね。
2つ目の目的語は物(a present)が入ります。ここではあげる物の内容ですね。もちろん、物のみを目的語として
I give a present.
と第三文型の形にすることもできます。
- 第五文型 SVOC
He made me happy. (彼は私を幸せにした。)
S V O C
第五文型の考え方は、今までの応用になります。
まずhappyですが、幸せになったのはheとme、どちらでしょうか?
そう、meの方ですね。補語が主語ではなく、目的語の状態を表すときは、第五文型を使います。そのとき、補語の対象meを主語にすることはできないため、目的語とおくわけです。
では、文型を用いて、より複雑な英文を読んでみましょう。
thatが5つの文?
突然ですが、この文の意味がわかるでしょうか?
I think that that that that that boy used is wrong.
that が多すぎて、なかなか意味だけで訳そうとするのは難しいですね。
そこで、「文型」に分けてみましょう。
①I think that~
1番目のthatは、that節の接続詞thatです。
すなわち、「私は~と思う」が本文の骨格です。
I think that [that that that that boy used is wrong.]
S V O
私は[]と思う。
②that that
2番目のthatは「あの」、3番目のthatは英単語のthatです。
すなわち、「that that」の意味は「あのthat」となります。
I think that [[that that] that that boy used is wrong.]
S V O [ S V C ]
私は[(あのthat)は~]と思う。
③that(that boy used)
4番目のthatは関係代名詞の目的格that、5番目のthatは「あの」です。
すなわち、
I think that [[that that] that (that boy used) is wrong.]
S V O [ S V C ]
私は[(あの少年が使った)[あのthat]は間違っている]と思う。
と訳すことができます!
文型を学ぼう!② まとめ
このように単語だけでは意味がわかりづらい文章も、文型に分けることで意味を理解することができます。
もちろん、入試ではこのようなユニークな文はなかなか出題されませんが、文型に分けるかどうかで大きく読みやすさが変わったのではないでしょうか。
舟田
【略歴】
幼少期から公文や様々な個別指導塾・大手予備校に通った経験があり、難関私立大学に合格。大学では経営・経済分野を専攻し、そのかたわら大手個別指導塾で講師として指導。現在は家庭教師Campスタッフとして、家庭教師Campの運営に携わる。自身の中学・大学受験や通塾経験・指導経験を活かし、みなさんに有益な情報を発信します。