こんにちは、個別教師Campライターの西村です。皆さんは普段、「語彙力」を意識していますか。
私たちは学習の時だけでなく、日常においても日本語を用いて生活していて、毎日様々な言葉を用いています。
そしてそんな毎日の中でも言葉で不自由を感じることはさほどありません。
だからなのかも分かりませんが、国語という教科に対する意識は総じて低いように思われます。
そんな私たちも、いざ国語のテストになると満点を取るのはなかなか難しいですね。
なぜこのようなことが起こるのか、ちょっと考えてみましょう。
日常の国語
みなさんは学校や職場で日常的に会話しています。その中では、言葉が通じなくて困ったという経験は非常に少ないと思います。
つまり私たちの感覚としては、国語をうまく使っている認識なのですね。
しかし、いざ作文を書くとか、学習発表をしなければいけなくなったとき、そしてテストを受けるとき、途端に悩んでしまう。
そうです、いつも仲良くしていた友人が急に冷たく、よそよそしい態度をとってくるかの如くに突き放してくるからです。
こんな悲劇が起こるのはなぜなのか。
これを解明せねばという使命感で書いていきます。
さてそんな大仰に構えると皆さんを置きざりにしそうなので、ちょっと落ち着いて閑話休題しましょう。
日常会話と国語の違いとは
私たちの日常会話と国語の間には大きな違いがあるということなのです。
もちろん使っているのはどちらも日本語に違いはありません。
その違いとは何か。
対象が違うということです。
日常会話では、親しい友人、または比較的近い関係性が前提となっています。
と言うことは、聞き手も話し手である皆さんのことをある程度分かっている。その前提が実は言葉から論理性を奪っている事実があるということです。
一方、国語で登場する文章では不特定多数を対象にしていますね。
となると当然そこに論理性や、表現についても共通認識が可能な性質が求められます。
更に会話と違うのは、身振り手振りや表情での補助が不可能だということです。
実は身振り手振りや表情というのは対話という面では非常に大きな効果を持つものですね。
例えば、メールやSNSのメッセージがいい例だと思います。
文字だけだと細かいニュアンスが伝わりにくいものです。ですから絵文字や顔文字ができたのでしょう。
じゃあお昼に駅で待ってるね。
わかった。
じゃあお昼に駅で待ってるね(^^)/
わかった(^^♪
これだけでも読んだ印象はかなり違うものになると思います。
最近は絵文字や顔文字も使わない傾向ですが。
国語の文章を読むには
元に戻すと、国語で読む文章と言うのは、こういった筆者の考えや思いを言葉だけで理解してもらうわけですから、必然的に論理性に忠実にならざるを得ません。
また誤解を生まないような単語や表現が要求されます。
そういった点がある意味で非常に“突き放された”印象に映る場合もあるかと思います。
ではそういった文章を読むときに必要なものは何かというと、
それこそが語彙力なのです。
筆者が選んだ言葉、厳選された表現を正しく読み取るにはなぜそこでそういった単語を使い、そういった表現にしているのかを正しく読み取る力が求められます。
ここで出てきた語彙力は、私たちが文章を読むとき、そして文章を書くときに正しく誤解なく理解する上で重要なものなのです。
語彙力を身に付ける方法
そこで語彙力をどうやって身に付けていくか。
これにはいくつか方法があると思います。
一般的に言われる「読書」ですが、これは王道です。
自分の使う語彙と言うのは、これまでにマスターしたものに限られます。と言うことは、会話だけではなかなか語彙数は増えないということになります。
その点、読書は他人の語彙や表現に触れるチャンスです。普段使わない言葉を耳にしたり目にすること定着することができます。
しかし、読書には時間がかかります。また新しい語彙を読んだとしてもそれがすぐさま使えるとは限りません。
よく言われるのは次のようなことです。
①国語辞典や電子辞書・ネット辞書を活用する
例えば皆さんが、テレビや動画や本で知らない言葉に遭遇したとします。その時にインターネットを利用して調べてみることです。正しい意味で覚えることが正しい意味で使うことになるからです。
調べるという経験が記憶に残る効果が出てきます。
②読書や漫画から語彙を増やす
小説などでなければいけないことはありません。ジャンルを問わずにとにかく“言葉のシャワー”を浴びることです。
③いろんな世代の人と話す
同世代との会話が多いと、どうしても語彙には偏りが出てきます。日常で用いる語彙には世代間のギャップがあります。だからこそ、親世代、祖父母世代の人との会話は、同級生同士で話す時とは違う表現を学べるチャンスです。
④「ヤバい」、「カワイイ」を禁止する
これらは非常に“守備範囲”の広い便利な単語です。便利ではありますが、逆にそうだからこそ表現がワンパターンになる恐れがあります。敢えて自分で封印してもいいのではないでしょうか。
⑤言葉の言い換え
意識的に表現を変えることも非常に有効です。ここでは形容詞や形容動詞と言った単語に付け加えて表現するだけでいいと思います。
例えば、
「今日は暑いなあ」を「今日はムシムシして暑いなあ」でもいいでしょう。さらに「今日は湿度が高くて汗ばむなあ」でもいいでしょう。
こういった意識を持つだけで皆さんの言葉の感覚は変わってくるものです。
⑥覚えた語彙を積極的にアウトプットする
新しい語彙は覚える(インプット)するだけでは使えるようにはなりません。積極的に使う(アウトプット)ことで“自分の言葉”になりやすくなります。
まとめ
ポイントとしては、インプットとアウトプットです。
見聞きするものから自分にとって新しい言葉を取り入れる。
正しい意味や使い方を調べる。
実際に使ってみる。
その実践と経験が皆さんの語彙力を増やしてくれます。語彙力が増えると表現の幅が広がります。
表現力がつくということは、読解力にもつながってきます。
今日からの言語生活でぜひ試してみて下さい。
西村 仁志
【略歴】
公立大学文学部卒業。学生時代は家庭教師。卒業後は公立学校教員として勤務。
その後、塾講師として20年以上経験あり。現在はena個別河辺・小作校長。
都立立川国際中、私立明大中野八王子中などに合格実績を出し、高校・大学受験においても都立八王子東・国分寺高校や明治大学、法政大学などGMARCH合格者を輩出。
これまでの経験を踏まえ役に立つ情報を楽しく発信していきます。