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【社会】産業革命について学ぼう!

2023.07.18

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こんにちは、個別教師Campライターの舟田です。今回は、産業革命についてお話します。

産業革命とは、1700年代半ばにイギリスで起こった機械制工場の誕生や、蒸気力の活用を通じた技術革新です。その影響は他の国に及び、1830年頃にベルギーで起き、その後フランスやドイツといったヨーロッパ大陸の力のある国でおき、さらにアメリカやロシア、そして日本も1800年代末頃に産業革命を迎えました。

 

では、具体的にどんな機械が発明されたのでしょうか?

軽工業の綿工業では、布を織る作業があり、それは縦糸と横糸を組み合わせていくものです。その作業をジョン・ケイという人物が「飛び杼」という機械を開発したことで、作業効率が2倍ほど上がりました。その結果、布を織るための綿糸が不足する事態が発生し、紡績という糸の生産をより早くできるようにする必要がでてきました。そこで登場するのが、ハーグリーヴズとアークライトという人物です。ハーグリーヴズは「ジェニー紡績機」(多軸紡績機)が発明され、同時に複数の糸を紡ぐことを可能にし、アークライトは「水力紡績機」を発明し、ジェニー紡績機よりも強い糸を紡ぐことを可能にしました。これによって、糸の生産も効率が上がりました。さらに、クロンプトンという人物がジェニー紡績機と水力紡績機の技術を合わせた「ミュール紡績機」を発明しました。これで細くて強力な糸を作れるようになりました。再び、織布作業の工程を改善する必要がでてきて、それに応えたのが、カートライトという人物でした。彼は、「力織機」を発明しました。これには蒸気機関が使われており、手作業や水力よりも3.5倍ほどの生産力を持っていました。

 

作業の効率化と大量生産の実現、それによる価格の下落

この産業革命の重大な発明である「蒸気機関」は、ニューコメンという人物が蒸気機関を考案しました。この段階の蒸気機関は実用化する段階には至りませんでした。その後、ワットという人物によって蒸気機関の改良が行われ、これが蒸気機関の実用化へとつながっていきました。

 

交通革命

交通分野においては、「交通革命」と呼ばれるほど、交通・運輸の急速な発達がありました。

鉄道に関しては、トレヴィシックという人物がワットの発明した蒸気機関を活用し、「蒸気機関車」を発明しました。その後、スティーブンソンという人物が蒸気機関車の実用化に成功し、1825年にストックトン・ダーリントン間をロコモーション号が走りました。これが世界初の実用的な鉄道の誕生でした。その後、本格的に営業されていくのは、1830年のマンチェスター・リヴァプール間の開通からでした。これにより、石炭などの資源を輸送したり、移動手段としても活用され、大きな発展となりました。

船舶に関しては、フルトンという人物が蒸気機関を船舶に利用することを考え、「蒸気船」の実用化に成功しました。この蒸気船はクラ―モント号という名がついていました。

機械の材料となる重要な資源が「」でした。鉄を作るために、以前は木炭製鉄であったところ、石炭製鉄へと変わっていきました。木材は造船や建築にも使われるため、このまま木を伐採して使っては枯渇する恐れがあったことが要因でした。ここで登場するのが、ダービー父子が発明した「コークス製鉄法」です。コークスとは、石炭を蒸し焼きにすることで不純物を取り除くことができ、通常の石炭よりも高温を保つことができるもので、効率よく製鉄を行うことができるようになりました。また、蒸気機関にも活用されて、第一次エネルギー革命をもたらしました。

 

産業革命

1700年代半ばにイギリスで始まった産業革命は、第一次産業革命と呼ばれ、軽工業における作業の機械化による効率化が実現し、エネルギー源として石炭を利用するようになり、蒸気機関が使われるようになりました。

 

それに対し、1800年代後半からドイツやアメリカを中心に第二次産業革命が起きました。この時期には、以前の軽工業から「重工業(重化学工業)」が中心となり、「石油」や「電気」などをエネルギー源とし、第一次産業革命期よりもさらに高度な技術革新が起き、様々な分野で発明されました。

電気

電気の分野について、1831年にイギリスの科学者ファラデーによって「電磁誘導の原理」が発見されました。その後、「発電機」が発明され、ドイツ人のジーメンスによって「電動モーター」が発明されました。

通信

通信の分野について、1838年にアメリカ人のモールスが電気信号による電気通信に成功しました。この電気信号が「モールス信号」と言われるものです。この技術を使って、1851年には、イギリスとフランスの間のドーヴァー海峡に「海底通信ケーブル」が敷設され、海をこえて直接やりとりできるようになりました。その後も1876年アメリカ人のベルによって「電話」が発明され、1895年マルコーニによって「無線通信」の技術が発明されました。

石炭・石油

燃料やエネルギー分野について、「石炭」から「石油」へと燃料が変わり、それによって「蒸気機関」から「内燃機関」へと変わっていきました。ドイツ人のダイムラーは「ガソリンエンジン」を発明し、自動車開発へと進んでいきました。ちなみにダイムラーの自動車会社は現在のメルセデス・ベンツの前社名です。また、ドイツ人のディーゼルによって「ディーゼルエンジン」が発明され、自動車以外にも船などに利用されました。この内燃機関というのは、蒸気機関の熱効率を4倍にするほどのものであり、特にディーゼルの開発したものはそれまでにあった内燃機関の熱効率の2倍であったため、驚くべき発明でありました。

ダイナマイト

他にも、スウェーデン人のノーベルが「ダイナマイト」を発明し、爆薬が開発や軍事に利用されることになっていきました。ちなみにこのノーベルが「ノーベル賞」を創設し、物理学・化学・生理学・医学・文学・平和・経済学など様々な分野において、人類に最も貢献した人々を賞賛するようになりました。毎年12月10日(ノーベルの命日)、スウェーデンの首都ストックホルムとノルウェーの首都オスロー(平和賞のみ)で行われています。

 

まとめ

今回は産業革命についてお話ししましたが、いかがでしたでしょうか。

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【この記事を書いた人】
舟田
【略歴】
幼少期から公文や様々な個別指導塾・大手予備校に通った経験があり、難関私立大学に合格。大学では経営・経済分野を専攻し、そのかたわら大手個別指導塾で講師として指導。現在は家庭教師Campスタッフとして、家庭教師Campの運営に携わる。自身の中学・大学受験や通塾経験・指導経験を活かし、みなさんに有益な情報を発信します。

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