こんにちは、個別教師Campライターの小室です。
さてさて、日中はまだ暑いですが、朝晩は勉強がはかどる気温になってきました。
さて、入試で社会の点数を上げるために重要になってくるのが、
日本地理分野で各地域の特徴をしっかり押さえておくことです。
今回は「東北地方」の特徴についてみていきます。
東北地方は
青森県、秋田県、岩手県、
宮城県、山形県、福島県
以上 6県 のことを指しています。
【高校入試・中学地理】東北地方の特徴について ①地形
東北地方の中央には奥羽山脈が連なり、
その西側には出羽山地、東側には北上高地が並んでいます。
庄内平野・仙台平野・津軽平野・山形盆地が広がり、
北上川や阿武隈川も代表的な河川としてあげられます。
三陸海岸の南部はリアス(式)海岸となっていることや、
青森県・秋田県にブナの原生林が広がる世界自然遺産である白神山地も頻出のポイントとなるので、
必ず場所と合わせて確認しておきましょう。
【高校入試・中学地理】東北地方の特徴について ②気候
東北地方の北東部ではやませによる冷害が発生しやすくなっており、
日本海側では冬の北風の季節風により多くの降雪があります。
(これらの風の向きについて、矢印記号を地図上に描かせる問題もよく出ています!)
【高校入試・中学地理】東北地方の特徴について ③工業
宮城県各地のこけし、盛岡の南部鉄器、会津若松・弘前の漆器など、
東北地方では多くの伝統産業が受け継がれ、伝統工芸品として人気を博しています。
また、高速道路や空港が開通すると、その近くにIC(集積回路)などの工場が進出しました。
岩手県などでは家畜のふんにょう、木くずなどを再生可能な資源(バイオマス)として利用しています。
【高校入試・中学地理】東北地方の特徴について ③農業・漁業
東北地方の米生産量は全国の約4分の1を占めています。
青森県は全国のリンゴの生産の半分を占め、
さくらんぼ(おうとう)は山形県で約7割生産しています。
その他にも西洋なしや桃など、盆地での果物づくりが盛んに行われています。
三陸海岸の沖合は、
暖流の黒潮(日本海流)と寒流の親潮(千島海流)がぶつかる潮目(潮境)があり好漁場となっています。
【高校入試・中学地理】東北地方の特徴について ◎交通・人口・文化
また、東北地方は東北新幹線や東北自動車道の開通により、国の機関や企業が進出しています。
1990年代には、山形新幹線と秋田新幹線も開通しました。
また、2000年代には新青森駅が開通し、現在は北海道新幹線(新函館駅)へとルートを伸ばしています。
また、都市としては仙台市が人口100万人を超える地方中枢都市として発展しています。
先ほど挙げた白神山地以外にも、世界文化遺産である平泉や、
同じく世界文化遺産である釜石にある「明治日本の産業革命遺産」、三内丸山遺跡(「北海道・北東北の縄文遺跡群」)も確認しておきましょう。
【高校入試・中学地理】東北地方の特徴について ◎テストに出やすいところとしては……
全国で比較したときにも農産物や漁獲量の多くを占める東北地方は、何県で何が多くとれるのか、
また伝統工芸品なども地域名や場所と合わせてしっかり覚えておくようにしましょう。
覚えることが多いように思うかもしれませんが、ニュースでも出てくることが多い内容になっています。
日々のニュースから注目してみてください。
小室
【略歴】
学生時代から個別指導塾で講師として研鑽を積み、現在はena個別牛浜の校長を務める。
大学在学時に中学・高校の社会科の教員免許を取得。
中学受験では都立南多摩中・立川国際中・私立明治大学中野八王子中などの指導実績あり。
高校受験では都立高全般の指導を行う。
これまでの経験を踏まえ、社会科分野を中心に受験に役に立つ情報を発信していきます。