こんにちは、個別教師Campライターの西村です。
公立中学校では定期テストも近づいてきました。
“備えあれば憂いなし”
周到な準備で臨みましょう!
さて今回も「読解力」について、更に具体的に“読解の方法”を。
説明文・論説文の読み方のコツ
まずは「説明文・論説文」から。できるだけ必要最小限にしぼっておきます。
「説明文・論説文」編
1.タイトルをチェック
模試など実力テストであれば、出題される文章はほぼ初見ということが多いですから、文章の最後に記載された
「タイトル」をチェックしましょう。
特に「説明文・論説文」の場合は、タイトルで内容を大まかに把握しやすいと思います。理由はいたって簡単です。
これは皆さんが文章を書くときでも同じだと思います。タイトルを決めて書くにしても、本文を書いてタイトルを決めるにしても、
内容とかけ離れたタイトルはつけませんよね。それは文章以外でも同じです。TVのドキュメンタリー番組も然り、動画サイトの
タイトルも然りです。タイトルを見て視聴したときに、全く関係ない内容だと混乱します。見る人(説明文なら読む人)に何かを
伝えるために表現されているわけですから、混乱させても伝わりにくいですよね。
ですから、まずは「タイトル」チェックで、何について書かれているのかを知ることだけでも、読解には非常に有利になります。
2.接続をチェック
次は、「接続」チェックです。
◇特に“逆接の接続詞”が大事です。
「しかし」、「だが」、「けれども」
このようなものです。
一般論や事実やさまざまな意見などが書かれた後に、筆者の意見を展開する書き方がとても多いです。
つまり「逆接の接続詞」の後に筆者の意見がある場合が多いので、「逆接の接続詞」に線を引くことで筆者の意見が
見つけやすくなります。
◇説明の接続詞
次にチェックしてほしいのは、「説明の接続詞」です。「言い換え」「例示」に注目することです。
言い換え:つまり、要するに、このように、すなわち
例示:例えば、いわば
これらは、意見をまとめるときや、分かりやすくするために具体例を挙げてあります。この後に注目して、そこを中心に
理解していく方法はおススメです。具体例は意見を分かりやすくするためのものだと知っておきましょう。
3.文末表現をチェック
一つひとつの文の最後の表現を見ると、筆者の意見か一般的な意見かが分かりやすいと思います。
注意点は、「断定」してあるところを見つけることです。つまりはっきり言い切った書き方かどうかです。
「~そうです」とか「~のようです」、「~と言われます」など、見聞きした内容を書くときはこういった表現になりますよね。それに対して、自分の意見の場合はもっとはっきりと言い切れるものです。
「~だからです」「~なのです」、「~だと言えます」こういった書き方をする場合は、筆者に自信と根拠がないと書けません。
そこが筆者の意見というわけです。
4.問題文をチェック
さて、本文の内容が分かったら、次は正しい答えを書くことです。そのためには問題文を正しく読み取って解答することが必須です。意外に読み違いは多いです。「何が問われていて、どのように答えるか。」そこに集中して答えを見つけていきましょう。
次回に続きます
まずは今回挙げたものを試してみて下さい。次回は「文学的文章(物語文)について見ましょう。
今回もありがとうございました。また次回お会いしましょう。
西村 仁志
【略歴】
公立大学文学部卒業。学生時代は家庭教師。卒業後は公立学校教員として勤務。
その後、塾講師として20年以上経験あり。現在はena個別河辺・小作校長。
都立立川国際中、私立明大中野八王子中などに合格実績を出し、高校・大学受験においても都立八王子東・国分寺高校や明治大学、法政大学などGMARCH合格者を輩出。
これまでの経験を踏まえ役に立つ情報を楽しく発信していきます。