個別教師Campライターの大沢です。
皆さんは「インフレ」と「デフレ」という言葉を耳にしたことはありますでしょうか?
これはそれぞれ「インフレーション」(英語:Inflation)と
「デフレーション」(英語:Deflation)を省略した言葉になります。
最近のニュースでは、あらゆるモノの値段が高く、
「物価高」の影響で生活が苦しいといったことを取り上げられることが多いと思います。
これ、実は今回説明する「インフレ」と「デフレ」が関係しているんですよね!
実際、皆さんの周りでも食料品や文房具など生活必需品を買うときに
「前よりも高くなったなあ」と感じることがあるのではないでしょうか?
今回は「これだけ知っておけば大丈夫!」という形で
難しい「インフレ」と「デフレ」の違いをわかりやすくお伝えしようと思います。
【社会・公民】社会の仕組みを学ぼう! 「インフレ」と 「デフレ」の 違いについて ◎インフレとは?
インフレは一言で表すと、「物の価格が上昇し、お金の価値が下がる」ことを指します。
例えばリンゴ1個100円だったものが200円になったとしましょう。
物の値段が上昇するとお店側も高い値段で売ることができて、働く人のお給料も上がります。
このように様々な商売をする中で高く売れたことによって、
よりお金をたくさん持てるようになり、人はその分消費に充てるといったことになりますよね。
「リンゴが生産される数」より「リンゴが高くても欲しい」といった人の数が上回ると
供給(リンゴの生産量)よりも 需要(リンゴを欲しがる人の数)が多いため、
その時200円になったリンゴは250円、300円・・・と高くなります。
これがインフレの基本的な考え方となるのです!
しかし、インフレはもともと貯金していたお金が1000円あったとして、
例えばTシャツ1枚800円で買えていたものが1500円になったとき、買えなくなりますよね。
これによってお金の価値としては下がってしまい、
「物の値段が高い、物価高」と言われてしまうのです。
こういったことから極端なインフレは生活を困難にさせてしまうため、
「適度なインフレが良い」と社会では言われているのが現状です。
【社会・公民】社会の仕組みを学ぼう! 「インフレ」と 「デフレ」の 違いについて ◎デフレとは?
デフレは一言で表すと、「物の価格が下がり、お金の価値が上がる」ことを指します。
またリンゴの例で考えてみましょう。
例えばデフレの状態ではリンゴ1個100円だったものが70円と価格が下がります。
そうするとリンゴの値段は「安く」なりますが、
お店側は安い値段で売ることになるので働く人のお給料が下がります。
簡単に言ってしまうと商売を行う人たちのお給料が安くなるため、
インフレの時よりももらったお給料を「消費」に充てることが少なくなります。
そうなると需要(リンゴを欲しがる人の数)よりも 供給(リンゴの生産量)が多くなるので、
なかなかリンゴが売れなくなります。
そこから「もっとリンゴの値段を安くすれば買ってくれるだろう」と考えるようになり、
ますますリンゴの値段は70円から60円、50円・・・と安くなります。
これがデフレの基本的な考え方になりますね!
この時、もともと貯金していた1000円で1個100円だったリンゴを
「さらに安く、多く」買うことができるので、
「お金の価値は上がる」と言えるのです。
デフレは物の価格が下がることは良いですが、
人々の消費が低くなるため「経済が悪い=不況」と呼ばれるようになり、
「会社」の経営も悪化してしまうことになります。
【社会・公民】社会の仕組みを学ぼう! 「インフレ」と 「デフレ」の 違いについて ◎まとめ
今回は基礎的な「インフレ」と「デフレ」についてまとめました。
常にこの二つは隣り合わせになっており、「インフレとデフレは繰り返し」ますが、
今後の皆さんの生活にも役立ちますので、ぜひ参考にしてみてください!
本日も最後までお読みくださいまして、ありがとうございます。
大沢
【略歴】
都立大泉中、小石川中、私立早稲田実業中など多数合格実績あり。
コミュニケーションを通じて子供の「やる気」、勉強の「存在意義」を伝授しています。専門は国語や作文指導。
受験に役立つノウハウの他に、学習指導に終わらない社会的な知識、コンテンツなども発信して参ります。