こんにちは。個別教師Camp事務局です。突然ですが、皆さん社会や地理の学習の調子はいかがでしょうか。
入試で社会の点数を上げるために重要になってくるのが、各地域の特徴をしっかり押さえることです。
今回は「九州地方」の特徴についてみていきます。
九州地方は福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・宮崎県・大分県・鹿児島県・沖縄県のことを指しています。
【中学地理】九州地方の特徴 ①地形
沖縄県の特徴は海に関連したものが多く、マングローブ林がしげり、サンゴ礁も発達しています。
また、九州にある県は火山が多いためそれに関連したものが多く、鹿児島県にある桜島や熊本県の世界最大規模のカルデラ(火山の中にある、円形またはそれに近い、広くて大きなくぼんでいる地形)がある阿蘇山など火山活動が活発で、その影響で温泉が観光資源となっており、地熱発電も盛んです。長崎県にある雲仙岳では、1990年代に大規模な火砕流が発生するなどの被害も出ています。
それ以外にも鹿児島の南にある樹齢1000年以上の杉(縄文杉)がしげる屋久島は世界自然遺産に登録されています。
【中学地理】九州地方の特徴 ②気候
九州地方は全体として気温が高いため、台風の影響を受けやすいですが、特に沖縄県をはじめとする南西諸島は、亜熱帯の気候に含まれていたため昔から台風により大きな被害を受けてきました。被害をできるだけ小さくするためにも沖縄県の伝統的な住居は石垣で囲まれ、屋根の瓦が漆喰で固めてあり、台風による強い風から家を守るようにしてつくられています。
【中学地理】九州地方の特徴 ③工業
明治時代には北九州市に官営の八幡製鉄所がつくられ、筑豊炭田の石炭などを用いて鉄鋼業が発達し、現在は北九州工業地域(地帯)があります。高度経済成長のころ、エネルギーの中心が石炭から石油へ変わり、鉄鋼業や石炭産業は衰退していきましたが現在でも福岡県・大分県の北部では鉄鋼・金属工業が盛んです。
この高度経済成長期に水俣市では四大公害病の一つである水俣病が発生しましたが、現在は環境モデル都市になっています。その後、各地に自動車やIC(集積回路)の工場が進出していき、周辺の高速道路や空港から多くの製品を各地に届けています。
【中学地理】九州地方の特徴 ④農業
九州南部に広がるシラス台地は土地がやせていて水持ちも悪いため、その水はけのよさを利用して、さつまいも・茶・たばこなどの畑作や、肉牛・豚などの畜産が盛んです。さつまいもの「さつま」というのは現在の鹿児島県を中心にあった「薩摩」という地名から来ているのでより覚えやすいかと思います。(薩摩藩と言えば上野に像もある西郷隆盛が有名ですね。)
有明海沿岸の筑紫平野では干拓が進められ、米と麦の二毛作やビニールハウスでいちご栽培もおこなわれています。沖縄県ではやはりサトウキビが有名ですが、こちらは収益が低いため、花や野菜の栽培を中心として農業を行っています。
【中学地理】九州地方の特徴について まとめ
これ以外にも九州地方には世界遺産などの特徴があり、『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群(福岡県)、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産(長崎県)、明治日本の産業革命遺産、屋久島、琉球王国のグスク及び関連遺産群(沖縄県)が有名です。
覚えることが多いように思うかもしれませんが、ニュースでも出てくることが多い内容になっています。日々のニュースから注目してみてください。