こんにちは、個別教師Campライターの西村です。
中学校では始まっているところもあるでしょう。高校でも来週には始まる定期テスト。
この定期テストに向けて教科学習に勤しんでいることと思います。
そこで教科学習についてはこれまでもこのブログで取り上げてあると思いますので、
ちょっと視点を変えてみたいと思います。
そうです、タイトルにも挙げた「見直し」を取り上げてみます。
【ケアレスミス対策に】「見直し」の必要性 ◎「見直し」できていますか?
テストが返却されたとき、皆さんの大多数が経験すること。
それは“ケアレスミス”での減点だと思います。
どうですか?
ケアレスミスなどやったことがないという人はほとんどいないと思われます。
何故か。
それには理由があるからです。そこからチェックしていきましょう。
【ケアレスミス対策に】「見直し」の必要性 ◎ケアレスミスの原因
私たちがついうっかりやってしまうケアレスミス、実に忌々しいものです。
その原因は何なのか。主なものを次に挙げてみます。
① やることが重なりうっかり忘れる
やるべきことが多くなると、つい見落としや単純なミスも出やすくなりますね。
今の優先事項を把握する余裕がなくなってしまうからです。
② 思い込みによる勘違い
自分の考えや認識が違っていても、それが正しいと思い込むことでミスに気付きにくい状況になります。
③ 疲れや睡眠不足、ストレス
睡眠時間が不足したり、過度なストレスが溜まっていたりと、
疲労によって判断力が低下することも考えられます。
どうですか?上に挙げた3つを無くすことが大事ですが、テスト勉強となるとそうはいかないですね。
5科、9科の復習になると学習スケジュールは立て込んできます。
テスト日程までの残りの日数とやることの多さに追われてしまうこともしばしばです。
だからこそ学習計画が大事なのですね。
さて、今回は「見直し」をフィーチャーしますので、
上記理由のうち【②思い込みによる勘違い】を見ていきますね。
【ケアレスミス対策に】「見直し」の必要性 ◎「見直し」は不要か?
皆さんの普段の学習の様子を見ると、全体的に言えるのが「見直し不足」だという点です。
問題演習をやってもらうと、解き終わるとすぐに「できました!」と伝えてくれます。
私は必ずこう返します。
「見直しもできている?」
すると皆さんは「見直し」をやってくれます。
しかしここが大切なのです。
大多数の生徒さんは、さっとノートを見回すのです。そしてすぐに「見直しできました!」と。
ちょっと待ってください。皆さんは【スキャン機能】搭載なのですか?
平成生まれの生徒さんたちは、昭和世代と違ってバージョンアップされているのかと。
そんなことはないはずです、恐らく。
【ケアレスミス対策に】「見直し」の必要性 ◎見直しの必要性はここにある
先ほど見た「ケアレスミスの原因」の【②思い込みによる勘違い】に
《正しいと思い込むことでミスに気付きにくい状況》とあります。これなのです。
皆さんが問題演習するとき、間違えた答えを書く人はいません。
そうです、正解と思った答えを書き込んでいるはずです。しかしここが盲点ではないでしょうか。
正解だと思い込むからミスに気付かないのです。
だから「見直し」が必要なのです。
【ケアレスミス対策に】「見直し」の必要性 ◎「見直し」のやり方
「見直し」のやり方は簡単です。
しかし実践には気を付けてほしいと思います。その方法を書いてみます。
テストの時だけやればいい?
これはもう全否定したい気持ちです。なぜか。
その理由は皆さんが経験で知っていることと同じです。
「見直し」はミスを見つけて訂正するためにやることです。
当然ミスに気づけなければいけませんね。
年に数回のテストの時だけでは圧倒的に“練習量が足りません”
普段からやることで「見直し」の精度は高くなります。
そう、皆さんが部活等で日々練習することが上達への第一歩になるのと同じです。
【ケアレスミス対策に】「見直し」の必要性 ◎普段から実践することのメリット
そうは言っても面倒くさい、そういう人のためにメリットも伝えておきましょう。
普段からしっかりと「見直し」ができていれば、
その普段の演習でのミスも見つけられますよね。
と言うことは、普段からミスしやすいところをチェックしているわけです。
と言うことは?
そうです、普段からミスしやすいところが分かっていれば、
テストのときに実施する「見直し」の重点ポイントが分かるではないでしょうか。
【ケアレスミス対策に】「見直し」の必要性 ◎見直しの注意点
これはもうお分かりだと思います。
◇間違っているのでは?◇その気持ちで実施してください。
・数学なら⇒式が正しいか。符号は正しいか。など。
・英語なら⇒「. 」「?」の有無。時制は正しいか。など。
・国語なら⇒選ぶのは「ふさわしいもの」か「ふさわしくないもの」か。文末は「~こと」か「~から」か。など。
・理科なら⇒単位を間違えていないか。単位を書き込んでいるか。など。
・社会なら⇒用語の漢字は間違えていないか。資料の見方は間違っていないか。など。
【ケアレスミス対策に】「見直し」の必要性 ◎最後に
「見直し」というと一見地味な活動かも知れません。
しかし、これをきちんとできれば、皆さんの得点は1教科で10点前後上がることも十分にあり得ます。
そしてそれは皆さんが既に持っている実力です。
定期テストなら「次は気を付けよう」で済むかも知れません。
しかし受験ではその1点が合否を分けることも十分にありうるのです。
皆さんが持っている実力はすべてを得点化してほしいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
西村 仁志
【略歴】
公立大学文学部卒業。学生時代は家庭教師。卒業後は公立学校教員として勤務。
その後、塾講師として20年以上経験あり。現在は個別ena河辺校長。
都立立川国際中、私立明大中野八王子中などに合格実績を出し、高校・大学受験においても都立八王子東・国分寺高校や明治大学、法政大学などGMARCH合格者を輩出。
これまでの経験を踏まえ役に立つ情報を楽しく発信していきます。