個別教師Campブログ

こんにちは、個別教師Campライターの西村です。
今回のテーマは、「内申点」
受験生だけでなく、中2・１年生のみなさんも来年以降について知っておいてほしいことです。

・内申点とは？

○内申点は、入試の土台！

・中3の2学期末テストが終わると面談が始まります。その際 、仮内申が出され、これまでよりも具体的な受験校の確認があります。

○内申点の扱いの違い

　①都立高校では、総合1020点満点中の300点を占めます。
　②私立高校では、総合点というよりも、

各高校が定める内申の基準をクリアしていることが条件となります。

①都立高の内申点

各高校で合格基準の内申点があります。これは学校の面談の際に志望校について案内されます。
・素内申⇒9教科各5段階評価の合計で45点
・換算内申⇒入試5科は素内申と同じ5段階、実技教科は素内申の倍にします。合計で65点
・調査書(内申書)点⇒換算内申を300点満点に変換したものです。

◇300点満点でどのくらい取れているか。

中学校の面談では内申点換算もしてくれますが、計算方法を下記に。
調査書(内申書)点　＝換算内申 ÷ 65 × 300　　※小数点以下は切り捨てます。

○合格への道　～受験のゴールを明確に～

◇入試5科で必要な得点を知る！
合格基準点 － 内申点 ＝ 5科必要得点
上記から入試当日に必要な得点(700点満点)が分かります。

例　Aさん　調査書点203点(換算内申44)
志望校：B高校(合格基準点775点)
775点 － 203点 ＝ 572点　　この572点を500点満点に換算すると
572 × 500/700 ＝ 408.57点　409点が必要になるわけです。

②私立高の内申点

内申の基準は学校・コース・入試方式によって様々です。9科で40(素内申)というように全科での基準がある高校もあれば、3科(国英数)と5科で基準を設ける高校もあります。
志望校のHP・募集要項から正しい情報を入手しましょう。

内申加算

受験するには、各私立高校が定める基準に届いていないといけませんが、

内申点があと少し足りない場合の加点項目もあります。

◇加点項目の例◇
①英検・漢検・数検など　　　　②部活動実績
　③生徒会役員　　　　　　　　　④親族が在校生・卒業生
など。

内申点が出て、志望校について十分な成績だったとしてもまだ安心はできません。
内申点は大事な合否基準ですが、それだけで合格は決まらないからです、当然ですが。

おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
(おごり高ぶっている人の栄華も長く続くものではなく、まるで覚めやすいと言われている春の夜の夢のようである。)
ご存知、「平家物語」(冒頭)で述べられている通りですね!(^^)!

志望校について再考

　◇志望校の変更なしで受験する。

◇私立併願校を決める(再考する)。
内申点から見て合格が確実な学校かどうかを検討する。

◇志望校のランクを下げる。
学校見学の必要性や、お子様のモチベーションの低下。

また、確実な合格対策で下げる場合は慢心(油断)に注意！

もともと行きたいと思う高校と違う学校に変更することは、大人が思う以上に生徒たちには大きな影響を及ぼすものです。
志望校変更で、やる気を失ってしまう生徒や、偏差値レベルを下げることで安心しきってしまい、油断してしまうことも時に見られることです。

　過ちすな。心して下りよ　(失敗するな。気を付けてこい)
木登り名人の男は「そこなんです。目が回るほど高いところにいて、枝が折れそうで危険なときは、木に登っている人自身が恐怖心を持っていますから、何もいうことはありません。
失敗は必ず簡単なところになってからするものなのです」と言った。
油断することの危うさを説いた木登り名人の名言です。

ご存知、兼好法師も「徒然草」(第109段『高名の木登り』)で述べている通りですね!(^^)!

内申点が合格基準に達していたら

◇ここからは入試教科の過去問演習を中心に進める！
出題形式、傾向を知る上では最も効果的です。志望校の過去問はもちろんですが、

傾向の似た学校や、同じ偏差値レベルの学校の過去問にもチャレンジしましょう。

※出題傾向が変わった場合のために

備えあれば憂いなしです！

内申点が合格基準に達していなかったら

◇基本的には過去問演習を中心に取り組みましょう！
当日点を確実に取るためには、当然ながら問題への慣れが必須だからです。

◇諦めるのはまだ早い！
願書提出まではまだ時間はあります。
短期間でもやれることは確実にあります。

次回は入試までの学習について詳しく見ていきましょう。
 
お楽しみに！
 
本日も最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。

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