皆さんこんにちは。個別教師Camp事務局です。
ついに12月も下旬となり、寒さの厳しい季節となってきました。
体調はいかがでしょうか?
風邪をひいてしまうと、それだけで勉強が遅れるばかりではなく、
きちんとした日々を送れなくなってしまいます。
皆さんは風邪ひかないように体調管理を万全にして、志望校に向けて勉強を続けてくださいね。
さて今回は「自衛隊」について取り上げようと思います。
自衛隊に関するニュースはたびたび出ています。そして入試でも取り扱われることの多いテーマです。
一緒に整理してみましょう。
○自衛隊の発足
最初から自衛隊が発足したわけではありません。
ある国際的な事象が発生したことにより、自衛隊の前身となる組織が発足しました。さて、その事象はなんでしょうか。
①壬申の乱 ②日露戦争 ③第二次世界大戦 ④朝鮮戦争 ⑤ベトナム戦争
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正解は④朝鮮戦争です。
第二次世界大戦後の1950年に、朝鮮半島を舞台に北朝鮮軍が韓国に攻めたことで発生しました。
日本では、この戦争の影響を考えたGHQが指示をし、「警察予備隊」という組織を創設しました。
その後いくつか名前を変え現在に至ります。
入試に出やすいところで整理すると以下の通りになります。
1950年:朝鮮戦争 勃発
警察予備隊 創設
1952年:保安隊 創設(警察予備隊から移管)
1954年:自衛隊 創設(保安隊から移管)
○「自衛隊」の定義について
上記の経緯で自衛隊が発足し、現在も様々な活動を行っています。特に国内の災害に対する支援活動はみなさんの記憶に残っているのではないでしょうか。
2011年の東日本大震災や2024年1月に発生した能登半島地震などでも、自衛隊は支援活動を行っていました。
しかし、国内には自衛隊の存在(定義)について疑義を投げかける考え方があります。その根拠は憲法です。
中学受験・高校受験に関わらず、全ての受験生は覚えていけない憲法の条文がいくつかあります。そのうちの一つが 憲法9条 です。
憲法9条は何を規定しているか、覚えていますか? 憲法9条はこのような内容です。
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
②前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
これは日本国憲法の三つの原則の内、平和主義を示している条文になります。
特に受検生であれば、上の赤字で強調されている部分は、選択肢のない空欄補充問題にも対応しておく必要があります。必ず覚えておきましょう。
そしてこの部分が良く問われる理由が、下線部で引かれている部分と併せて、自衛隊の存在、定義について良く議論される根拠になりうるからです。
論点を簡潔に言うと「自衛隊は戦力ではないのか、憲法違反ではないのか」です。
本ブログでは深くは立ち入りませんが、気になる方は自分で調べてみましょう。
直近でも海を挟んでお隣の国、韓国で軍が出動する大きな事象が発生しました。自衛隊は日本の組織です。ぜひ関心を持ってください。
次回は、自衛隊にまつわる裁判例などをまとめていきます。
本日も最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。