こんにちは、個別教師Camp事務局です。
近頃インフルエンザをはじめとした感染症に流行の兆しが見られてきています。
体調が万全な状態でなければ試験はもちろん、日ごろの学習にも影響が出てきてしまいます。
体調を崩さないよう万全な状態で日々を過ごしていきましょう!
さて、前回は時事問題というテーマを考えました。
その中で、「飛鳥・藤原の宮都(奈良県)」を2026年に世界遺産の登録を目指すというニュースを取り上げました。
ところで皆さんは、世界遺産ってどういうものなのかしっかり把握していますか?
それではクイズです!現在、世界遺産に登録されている日本の資産はいくつでしょうか?
A.16 B.26 C.36 D.46
正解はB.26になります。皆さんのイメージ通りの数でしたか?
そもそも世界遺産は1972年に成立した世界遺産条約に基づいてリストが作成・登録されたことが始まりになります。
そして現在、世界遺産を管轄している国際連合の機関は、
ユネスコ(国際連合教育科学文化機関 UNESCO)
になります。(入試で社会科を使用する方は必須の知識です。復習してくださいね。)
世界遺産は、文化遺産・自然遺産・複合遺産の3種類に分けられますが、日本が代表する世界遺産である「富士山」は自然遺産ではありません。
2013年に世界遺産として登録された名称は「富士山‐信仰の対象と芸術の源泉‐」という名称であり、
自然環境というよりも修験の道場として、山岳民衆信仰など文化的な特徴を高く評価され、世界遺産に登録されています。
文化的に非常に重要と評価されたことから世界遺産に登録された富士山ですが、なぜ自然遺産としては登録されていなかったのでしょうか。
主要な理由の一つが「ごみ問題」になります。国内外から多くの観光客が押し寄せる富士山ですが、
観光客が持ち込むごみを持ち帰らずにそのまま捨てていくことが多発しています。
そのため、1992年には富士山の自然遺産登録を目指す団体もできていましたが、長年遺産登録が叶いませんでした。
しかし、登録から10年以上たった現在もごみ問題について山梨県は頭を悩ましています。
2023年に産経新聞が報じていますが(https://www.sankei.com/article/20230902-6RSE3TVJGFIX7BZLKZ73G2M4MA/)、
観光地のキャパシティーより多くの観光客が押し寄せるオーバーツーリズムにより、
ごみをはじめとする様々な問題により世界遺産登録が抹消されることを山梨県は懸念しています。
そしてついに、2024年夏から山梨県からの富士山への入山する場合は、通行料として2000円が課されることになりました。
もちろん混雑緩和は目的の一つではありますが、一連のニュースを踏まえると、一つ一つのニュースに繋がりを見ることもできます。
観光地のごみ問題は富士山だけではありません。
また、それぞれの世界遺産にはそれぞれの地域に特有の問題がある場合もあります。
日本だけでなく世界まで視野を広げて色々調べてみてはいかがですか?
社会科の勉強のとっかかりになるかもしれません。
本日も最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
西村 仁志
【略歴】
公立大学文学部卒業。学生時代は家庭教師。卒業後は公立学校教員として勤務。
その後、塾講師として20年以上経験あり。現在はena個別河辺・小作校長。
都立立川国際中、私立明大中野八王子中などに合格実績を出し、高校・大学受験においても都立八王子東・国分寺高校や明治大学、法政大学などGMARCH合格者を輩出。
これまでの経験を踏まえ役に立つ情報を楽しく発信していきます。