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【高校卒業後の進路は?】国際協力のお仕事とは・JICAのお仕事

2022.05.17

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オンライン個別指導の個別教師Camp 【高校卒業後の進路は?】国際協力のお仕事とは・JICAのお仕事 ブログサムネイル画像

こんにちは、個別教師Campライターの後藤です。

 

将来は英語を使った仕事をしたい!」と考えている方も多いと思います。今回は国際協力の仕事について紹介していきます。

【国際協力のお仕事・JICAのお仕事】英語を使わない仕事の方が少ない!?

先にも述べた通り、英語が得意で、英語を使って働いてみたいと考える方は多いと思います。航空、旅行関連会社や通訳、ホテルマンなど英語を活かした仕事は幅広く存在しますが、国際化が進む近年、どんな仕事に就いたとしても英語を使う機会は増えています。

 

大切なのは「英語を使って何をしたいか」までを考えること。海外で働きたいというのも同じで、「海外でどんな仕事をしたいか」までをよく考えてみましょう。

【国際協力のお仕事・JICAのお仕事】国際協力とは

国際協力やODA、JICAなど聞いたことはあるけれど、何をやっているのかよくわからない・・という人のために一つずつ説明していきます。

 

まず世界には200近い国がありますが、そのうち150カ国以上が「開発途上国」と呼ばれる国々です。開発途上国は貧困や紛争などの問題を抱えています。貧困によって衛生事情が悪化し、感染症の蔓延や環境汚染につながっていきます。他にも貧しさによって教育が満足に受けられず、教育を受けられないことが原因で働く機会も奪われてしまいます。そしてそういったことが社会不安を招き、紛争を引き起こす原因にもなります。

 

こうしたことを例えば学校の授業で習ったとしても、「遠い場所にある違う国で起こっていること」として捉えてしまい、身近に感じるのは難しいかもしれません。しかしこうした問題は、世界規模での環境破壊や感染症の蔓延、紛争問題の深刻化といった形で、世界全体を脅かしています。さらに日本はエネルギーや食糧の大部分を他国からの輸入に頼っている国です。私たちの生活は国際社会との協調なくしては成り立ちません。国境を越える地球全体の問題は、世界各国が力を合わせて取り組む必要があります。それが「国際協力」です。

政府開発援助(ODA)とは

開発途上国の社会や経済の開発を支援するため、政府をはじめ、国際機関、NGO、民間企業などさまざまな組織や団体が具体的な協力を行っています。こうした協力のうち、政府が開発途上国に行う資金・技術の協力を「政府開発援助=Official Development Assistance(ODA)」と呼びます。

【国際協力のお仕事・JICAのお仕事】国際協力機構(JICA)とは

ODAはその形態から、「二国間援助」と「多国間援助」に分けられますが、JICAは日本のODAのうち、二国間援助の実施を一元的に担う包括的な開発協力機関です。二国間援助は「技術協力」「無償資金協力」「有償資金協力」の三つの手法に加え、民間企業との連携事業やボランティアの派遣などの多様な方法によって実施されています。

【国際協力のお仕事・JICAのお仕事】JICAで働きたい!

JICA業務に携わる正職員になるために特別な学歴や資格は応募条件になく、英語の語学力に関するTOEICスコアの条件などもありません。短期大学(専門学校の専門士過程を含む)、大学、大学院卒であれば、理系・文系なども問いません。どの学部でも何を専攻していても応募ができます。しかし毎年1万人以上エントリーが行われており、競争率はかなり高いようです。また採用され入構する時点での英語力は問われませんが、入構後1年以内にTOEIC800点、3年以内に860点をとれるレベルの英語力が求められています。

入構後のキャリア形成

ICAの正職員として入構する場合、総合職という扱いになります。本部を含め全国各地の国内拠点(14カ所)と海外拠点(96カ所)などを概ね2~4年のローテーションで異動します。海外赴任は必須です。男女問わず、国内外の転勤・異動が必ずあるということになります。治安情勢が良い土地ばかりではないため、最新の情報をもとに、関係者に注意喚起をしたり、警備員の配置が行われたりするケースもあるようです。安全確保が行われる体制も整っていますが、日本で仕事をするより危険が増えることもあるということは覚悟し、家族に説明しなければならないこともあります。

【国際協力のお仕事・JICAのお仕事】求められる人材は?

どの仕事にも共通して言えることですが、どのような業務内容であっても、興味をもって学び、自分自身の視野を広げていくことができる人が向いている仕事です。また、食べ物や生活習慣、文化が違う国で仕事をするのは体力や精神力を必要とされます。どのような気候や環境の中でも、すこやかに仕事を遂行できる人でなければ務まらない仕事でもあります。知らない土地・人の中でも冷静に判断し、仕事が行えること、周りとコミュニケーションがとれることが大切だと思います。

 

開発途上国の課題を解決するためには短期的なプロジェクトだけでなく、長期的なプロジェクトが必要です。技術協力事業では2~5年は普通で、事業によっては10年単位のプロフェクトが行われることもあります。支援先の短期的な将来だけでなく、長期的な将来設計を考えてプロジェクトに携われる人、また、プロジェクト進行中に異動などの事情により計画から抜けなければならなかったり、進行中のプロジェクトに途中で加わったりすることがあります。どのような状況でも、組織の一員として仕事を行える人でなくてはなりません。

 

現地で実際に触れ合うことになるのは、派遣されているボランティアスタッフや技術者たちです。JICA職員の仕事はどちらかというと裏方の仕事と言えるかもしれません。ボランティアスタッフをどの地域に派遣し、どのような内容で活動するかなどの計画を立てます。

また、より効果的な支援を行うために、どのような部分にコストをかけるべきなのかデータをもとに分析を行い、考えて答えを導く必要があります。現地スタッフとして動き回りたい人よりも、組織のブレインとなって裏方の仕事に徹したい人の方が向いている仕事です。

【国際協力のお仕事・JICAのお仕事】学生のうちに身につけておくべきことは

国際協力に携わる仕事の応募条件として、語学スキルが必須ではないのは意外ではないでしょうか?「英語ができる人」を求めているのではないことがわかります。(もちろん、だから英語を勉強しなくても大丈夫ということではありませんが。)求められる人材として挙げたような内容を今の自分の学生生活に反映し実践していくことが、将来国際協力に携わるための近道だと思います。

【この記事を書いた人】
後藤幸奈
【略歴】
個別ena校長を務め、中学受験では都立武蔵・三鷹・富士・立川国際・南多摩中、私立日大二中、明大中野八王子中、高校・大学受験では都立国立・立川・八王子東・国分寺高校、明治大学、法政大学、埼玉県立大学など多くの合格者を輩出。
高校時代は日本とアメリカで過ごし、ダブルディプロマを取得。
英語教育や帰国生入試を中心に幅広く受験や学習情報を発信していきます。

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