こんにちは、個別教師Camp事務局です。
中学校では2学期末テストが終わったところも多いでしょう。高校では来月初旬に定期テストが予定されていますね。
さて今回から数回に分けて「テスト勉強の仕方」と題して書いてみようと思います。まずその一回目「問題をどう読むか」です。ごくごく当たり前のこと(多少脱線すること)を書きますがお付き合い下さい。
意外に流し読みしていませんか
私たちは、生活の中のいろんな場面において、文字を読むことで相手(筆者、作者、ブロガーetc…)が言いたいことや考えていることを読み取ります。
それは世界各地のニュースでもあり、スーパーの特売日と特売品でもあり、お気に入りのカフェの新発売のスイーツのメニューの場合でもあります。
ただこう言った例では、短文で書かれている率も高く、単語の認識だけで大きなミスは出にくいものですね。しかしこれが小説や、配布プリント、新しく買った家電の取扱説明書だとやや難易度が上がります。
小説ならば“好きな作家の作品”だから苦痛には感じない。配布プリントも大事な情報なので必要に迫られて読む。
家電の取説はそもそも読む気すら起きないし、読まずに使い始めることも多いと思います。それはなぜか。
ご明察の通りです。そうです、面倒くさいからです。
新しく買った家電やスマホ、ゲーム機を目の前にして、わくわくする気持ちを抑えつつ分厚い取説を読むという苦行はできれば避けたい。面倒くさい。至極真っ当な理由です。
さらに授業となると、また事情は少し変わってきます。好きな教科なら、教科書の本文や説明は、あっという間に、いやあっという間もなく頭に入り、そして十分すぎるくらいに理解できますね。
しかし少しでも苦手な教科であればどうでしょう。そうです、行儀が悪いですがあえて繰り返します、「面倒くさい」のです。
実際に生徒たちからもよく聞きます。
無理! 分からない! だるい! ウザい! キモい!
何かストレスでもあるのか、それとも苦手教科への感想にかこつけて私のことを言っているのか……。しかし同情できることもありますね、何しろ苦手なのですから。(教科が、ですよ)
となると生徒たちは流し読みします。せめてもの抵抗です。流し読みが悪いわけではありません。ここでの落とし穴は、大事なポイントを流してしまうことなのですね。
流し読みができるためには、それまでに文章に慣れていることが前提です。習い始めた外国語の文章がそうだと思います。初めて習った文字を読むときは流し読みはしないものです。
テストの問題文ではこれと同じようなことが見られます。苦手教科だけでなく、得意な教科でも見られるのが流し読みです。さらさらっと“見て”解き始める。それでもある程度は読み取ってくれています。要は経験則で読むのです。
例えば、小学校高学年や中学生たちは、今までに学習してきたそれぞれの教科で学んだことから判断しています。
ではどうしましょう。
主語と述語は押さえる
全文を読むことを面倒くさいと思うのなら、ポイントを絞ってみましょう。
「主語と述語」を読み取るのです。
・何は(主語)、~だ(述語)。
・何は(主語)、どんなだ(述語)。
・何は(主語)、どうする(述語)。
そう、これだけです。ここを押さえることが大事です。なぜならこれが文の骨格だからです。もちろん文には、修飾語もあれば接続語もあり、独立語もあります。でも苦手なお子さんには「ここだけは読み取ってね!」と伝えることです。
ここからは国語の授業みたいになりますが、
- 主語と述語をとらえるには、文節に分けることです。
「~ね」で意味が通じるように区切っていくアレです。
-
「述語」を探す、日本語は「述語」が最後の文節にくる言語だからです。
-
「述語」に対応する(動作の主体や名前)文節が「主語」です。
例文) 私は、個別教師Campをおススメします。
-
文節に分ける。
私は、/ 個別教師Campを / おススメします。
-
「述語」を探す。
私は、/ 個別教師Campを / おススメします。
「~だ」「どんなだ」「どうする」に当てはまる文節が述語です。
-
「主語」を探す。
私は、/ 個別教師Campを / おススメします。
「おススメします。」(述語)に対応する、つまり「誰が」に当てはまる文節です。
これをしっかりと押さえることでもかなり違ってきます。問題文では、ここが質問の最重要ポイントだからです。
「でも問題文をそこだけ読んでも分からないのでは?」という疑問と不安があるでしょう。問題文が二行や三行になるとき、そこから主語述語を探す作業だけでも熟読せざるを得ません。そうじゃないと探せないからです。結果として問題文を読むようになります。
問題文はヒントです
「主語と述語」を見つけられるようになると、もう一つオマケがついてきます。
どのように答えればいいかが分かるようになります。なぜなのでしょうか。
問題文には答え方まで指示してあることが多いですね。そこまで読み取れるように、気づけるようになってきます。ポイントをしっかりと押さえているからです。
私たちもよく言いがちです、「問題文をしっかり読みなさい」と。しかし生徒たちは、苦手教科でもテキトーに読んでるわけではないと思います。一生懸命に取り組んでいる。私たちも決めつけることなく、生徒たちの立場で、生徒たちの手助けになる方法を提案できるようにしたいと思います。
次回は、実際の問題を例示しながらもう少し詳しく書いてみようと思います。