こんにちは、個別教師Campライターの瀧本です。
共通テストが終わり、
大学入試を受験するみなさんは
個別入試の日程に合わせて
最後の追い込みをかけている時期だと思います!
新高2・新高3のみなさんは、先輩の姿をよ~く見ておいてくださいね!
今日は、そんな新高2・新高3のみなさんに向けて、
大学入試の動向について、いわゆる一般選抜ではない「推薦入試」のお話をします。
😐 高1からの成績は微妙だし、指定校推薦とか無理だし~
😕 総合型推薦??よくわかんないし~
という方、こちらの記事を読んで、今から進路のことを考えてみませんか。
前回のブログで選抜方法の種類について、
さらに具体的に、出願要件についてまとめてみました。
【大学入試の動向をチェック】学校推薦型選抜・総合型選抜 について ◎小論文?
小論文とは、自分の考えを論理的に述べ、まとめた文章のことです。
学校推薦・総合型推薦選抜では、
多くの大学・学部で課されており、主要な合否判定資料のひとつとなっています。
志望する学部の出題傾向を把握し、十分に準備をしておけば合格の可能性を高めることができます。
【大学入試の動向をチェック】学校推薦型選抜・総合型選抜 について ◎小論文の出題形式
小論文の課題を出題形式の面で見ていくと、
だいたい4つのパターンに分別できます。
①テーマ掲示型
「〇〇について述べよ」という簡潔な形式です。
自分で内容を全て考えていく必要があり、普段からの興味関心の度合いが問われます。
②課題文型
提示された文章の理解を前提に、自分の考えを組み立てるものです。
課題図書を事前に挙げられる場合もあります。
③統計資料型
表やグラフなどが提示され、そこから読み取れるものを土台として問いに答えるものです。
普段から新聞・テレビのニュースなどで取り上げられた統計を分析し、
問題点や解決策について考えるようにしておきましょう。
④そのほか(融合型など)
学部の学びにかかわりの深い教科の知識・理解を問う論述、また、英文での論述、
上記の3つのパターンの融合問題などがあります。
特に資料の読み取りと課題文型を組み合わせたものが頻出になっています。
【大学入試の動向をチェック】学校推薦型選抜・総合型選抜 について ◎小論文のテーマ?
小論文で出題されるテーマは、
学部で学ぶことになる内容(学部在籍の教員による研究テーマ・領域)と
関わりの深い社会的な問題・事象が中心です。
いま日本で問題になっていること、
世界が直面している課題について、
主体的な関心を寄せているかが問われます。
学部別に見ていくと、頻出のテーマは以下の通りです。
人文科学系
異文化理解 心の豊かさ 倫理学
社会科学系
税について 多様性社会とマイノリティ 競争社会
教育系
いじめ 発達障害 学力低下
医療系
先端医療 予防接種 生活習慣病
自然科学系
ロボット 再生可能エネルギー クローン技術
体育系
スポーツ政策 ドーピング 障碍者スポーツ
全体的な傾向
格差社会 少子高齢化 環境問題
【大学入試の動向をチェック】学校推薦型選抜・総合型選抜 について ◎小論文はどのように評価されるのか?
小論文はどのように評価されるのでしょうか。
採点方法は多くの場合公表されていはいませんが、
以下の項目(観点)で採点がなされることがあると思われます。
①論理性
②内容が充実しているか
③文章力・表現力
④形式(誤字脱字のないように)
①・③・④とも、文章を書く練習を積むことで安定して小論文を書くことができるでしょう。
内容に関しても、できるだけ志望学部の領域にある問題意識に目を向け、
新書などにある入門書のたぐいを読めるようにして、具体例のストックを作っておきましょう。
小論文の参考書もたくさん世の中に出回っていますが、
ぱらぱら目を通してみて、自分にとって分かりやすいもの、
きちんと演習問題が掲載されて自分でもチャレンジできるものを選ぶといいと思います。
大学関係者から以前伺った話ですが、
受験生の小論文は採点教員(学部の教授)数名にランダムに配布されて、
それぞれ採点基準に沿って採点が行われるようです。
小論文を書く際は、宛先の決まっている手紙とは異なり、
特定の誰に向けてということはありませんが、
いずれ自分が入学したらお世話になるかもしれない先生が読むのだ、という覚悟は持っていていいでしょう。
精神論で小論文が書けるわけではありませんが、そうした気概は小論文の説得力に出るものです。
【大学入試の動向をチェック】学校推薦型選抜・総合型選抜 について ◎小論文まとめ
いかがでしたでしょうか。
小論文は、出願の際事前提出のものもあれば、
あらかじめ課題図書を読んでおくことを条件に、
学力検査として行われることもあります。
いずれにしても入念な準備が必要になりますね。
小論文の書き方がわからない!
と焦る生徒さんもいるかと思います。
要項が出たらすぐ小論文の基本的な対策をしていきましょう!
小論文の書き方については、また別の機会にまとめますね。
さて、このシリーズですが
次回もまだまだまだまだあります。
学力検査についてお伝えします。
どうぞご期待ください。
本日も最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
瀧本
【略歴】
私立大学大学院修了(哲学)。大学院在籍時よりパリ第七大学に留学、帰国後仏語通訳ガイドをしつつ塾講師、家庭教師、通信制高校非常勤講師を務める。
大学院終了後個別指導塾校長を経て個別ena校長に。中学・高校・大学入試を幅広くフォローし、
これまで難関私立中、三鷹中、立川国際中など都立中高一貫校、都立高校の指導重点校や大学附属私立高、GMARCH・早慶上智などへの合格者多数輩出。また、15年以上の指導歴をふまえ、様々な理由から成績不振に陥ってしまった生徒や、不登校生徒をもつ家庭へ包括的なアドバイスも行う。指導のモットーは「遊んで学べ、学んで遊べ」。
個人の主張と対話を育てる小論文指導を得意とする。
こちらのブログには学習・進学に役立つ情報だけでなく、ちょっとした息抜きになるような雑学コラムも載せていきます。