前回の「都立高校入試について①」では
都立高校入試のしくみや内申点を中心にお話をさせていただきましたが、
今回の「都立高校入試について②」では、
各教科の勉強法や過去問対策についてお話しいたします。
都立高校入試 各教科の勉強法
①国語
国語の対策は、漢字・読解・作文に分かれます。
読解問題では文学的文章と論理的文章が出題されます。長文読解力を向上させることは、一朝一夕にはできません。よく言われることですが、本を毎日読む習慣を身につけましょう。
古文は、まず古語の現代仮名づかいを覚えておきましょう。また現代訳をよく読んで、内容をつかめるようにしましょう。
作文対策として、新聞のコラム・社説を読んで自分の意見を200字程度にまとめる練習をするとよいでしょう。
漢字は、小・中学校の習うすべての漢字の読み・書きをしっかり学習しておきましょう。読解問題を解く前に、ここできちんと点数を取っておきましょう。
②数学
数学は、まず公式を覚えて問題を繰り返し解いて解法を身につけましょう。
数学は出題される問題のパターンが決まっているので、いろいろな問題を何回も解いておきましょう。
また、方程式、関数、図形、確率の応用問題を数多くこなしましょう。
作図や証明問題の基本的なパターンも身につけておきましょう。
③英語
英語の学習は、単語・文法・長文読解・リスニングに分けられます。
単語力=英語力と言われるように、単語の暗記量と英語の成績は比例します。
都立高校の入試問題の大部分が長文読解です。
単語が分からないと長文が読めないので問題も解けません。
英語が苦手な人は、中学1年生からの単語を復習して身に着けましょう。
英語の文法は、例文を覚えることで定着します。文法と例文をセットで覚えると点数が上がります。
リスニング対策はラジオやテレビなどの基礎的な英語講座を毎日聞くようにしましょう。
④理科
まず教科書を繰り返し読んで重要語句を覚えて、暗記系分野の問題を解けるようにしましょう。
知識的な項目を覚えておくことも重要ですが、
観察や実験を通して理科的思考力を身につけるために、自分なりの理科用ノートを作ってまとめましょう。
また、問題集やワークを繰り返し解いておきましょう。問題を解く回数を増やして慣れておくことで正答率が上がります。
⑤社会
社会は暗記が中心となりますので、時間をかけて覚えるほど点数が上がる対策しやすい教科です。
教科書やノートを見て赤いシートで用語を隠して覚えたり、語呂合わせで年号を暗記しましょう。
文章問題も出題されるので、重要語句や歴史上の出来事について説明できるようにしておけば点数を伸ばせます。
また、日常のニュースを通じて現代社会の課題や国際問題などについて関心を深めておきましょう。
都立高校入試 過去問対策
都立入試問題の出題傾向を知るためには、過去問を解くことが重要です。
過去問を解く前に、中学の学習単元はできるだけ早めに終わらせましょう。
過去問は試験時間を計って解き、時間内に解けるように時間配分に気をつけましょう。
また、間違えた問題は必ず解けるようにしておきましょう。
過去5年間くらいの過去問を繰り返し解いておくことによって志望校合格の可能性が高まります。
以上、都立高校入試における各教科の勉強法と過去問対策についてお話しさせていただきました。
何か気づいたことがあれば、今日から少しずつ取り組んでいきましょう。