
最近、生徒たちを見ていて、一つ考えるようになったことがあります。
それは、勉強が得意な子と苦手な子の違いは、「知識の量」だけではないのではないか、ということです。
もちろん、勉強には暗記も演習も必要です。ところで、私はいつも授業の際に「今学校で何やってる?」という質問をほぼ100%投げかけます。そこで基本的に子供たちは考えます。色んな答えが返ってきます。単元の名前をいう生徒、今日やった用語のことを説明する生徒、忘れちゃってなんだっけ?となる生徒・・・三者三様です。そこでの反応を見るうちに「これから何を学ぶのか」「今日は何を勉強したのか」という全体像をつかんでいるかどうかが、その後の理解に大きく影響しているように感じるようになりました。
例えば、知らない場所へ向かうときのことを想像してみてください。最初に地図を見れば、「自分は今どこにいて、目的地はどこなのか」が分かります。すると、「次を右に曲がる」「その先を左に曲がる」という案内にも意味が生まれます。一方で、地図を見ないまま道順だけを聞くと、言われた通りには歩けても、自分がどこを歩いているのかは分かりません。
勉強も同じではないでしょうかという視点ですね。例えば数学で二次方程式を学ぶとき、「解き方」だけを覚えようとすると、公式は暗記するものになってしまいます。しかし、「二次方程式は何を解決するために学ぶのだろう」と考えてから勉強を始めると、公式や判別式、グラフなどが一つのまとまりとして理解しやすくなります。

最近の私は、「知識は単独では意味を持たず、ほかの知識とつながったときに初めて意味を持つ」のではないかと考えています。だからこそ、新しい単元に入ったら、細かい内容を覚える前に「この単元では何を学ぶのか」「これまで学んだこととどうつながるのか」を意識してみてほしいのです。
もちろん、最初から全体像を完璧に理解する必要はありません。最初はぼんやりとしたイメージで十分です。勉強を進める中で何度も全体を見直すことで、その地図は少しずつ鮮明になっていきます。
この考え方が、すべての人に当てはまるとは限りません。ただ、授業の中で「勉強とは知識を一つずつ増やしていくことではなく、知識同士をつなげていくという視点も重要かもしれない」と考えています。
皆さんは、勉強するときに最初に何を意識していますか。もし答えが「公式を覚えること」「問題を解くこと」だけになっているなら、一度だけ全体像に目を向けてみると、新しい発見があるかもしれませんね。

また次回!
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