こんにちは、個別教師Campライターの西村です。
今回のテーマは「春期講習」です。
春期講習の重要性 ①学年末は一年間の総まとめ
受験シーズンも終盤となりました。来週は都立高入試ですね。中学3年生のみなさん、頑張ってください!
さて、入試に前後して、中学校では来週から、高校でも3月には学年末テストが予定されています。
3学期は、「一月往ぬる二月逃げる三月去る」と言われるように慌ただしく過ぎていきますね。4月から始まった学年もいよいよ終わりです。
学年末テストは、この一年間の学習の総まとめとして実施されます。
そしてテストが終わると、生徒のみなさんにとっては楽しい春休みがやってきます。
生徒の皆さん、楽しい春休みを過ごしてくださいね(^_-)-☆
…と物分かりのいいことは、もちろん言いません、というか言えません。
定期テストは、生徒にとって学習到達度を評価するもととなるものです。
特に学年末テストは、一年間の総括となる重要なものです。
単純に点数の良し悪しで一喜一憂するだけでは、総括にはなりません。
反省点があれば、新学年まで持ち越さないためにも復習することが大切です。
春期講習の重要性 ②春期講習の意味
春休みは、夏や冬と違って、年度をまたぐ休業期間です。つまりこの期間を有効に活用することが、新学年での学習に大きな効果を生むのですね。
そもそも学校の休業期間に講習が実施されるのは、学習を継続していくことが第一です。
そしてその学習では、前学期の学習内容の定着を図る復習と、新学期の予習が目的となります。
学期中は、日々新しい内容の学習があります。それと並行して復習を実行するのは大変困難なことでもあります。
そこで、休業期間を利用してじっくりと復習を進めておこうというわけです。
復習なら学期中でもできるのでは?
はい、当然そう思いますね、想定内のご意見です。
確認してみましょうか。
学期中は、毎日学校での5限もしくは6限分の時間が24時間から差し引かれます。
部活があればさらに2時間ほど。
日常の生活行動も入れて、睡眠時間もカウントしていきます。
宿題も出るでしょう。
それらをすべて合算すると、一日の中で復習に費やせる時間はどうなるでしょう。
時間もですが、それらをやった上で“今すぐやらないといけない”という義務感を感じにくい復習をやる気持ちになれるかということです。
それに比べて、学校の休業期間であれば、明らかに時間的な猶予があります。
物理的にやれるということです。
“今すぐやらないといけない”義務感と言いましたが、時間的な猶予があろうとなかろうと勉強となるとついつい及び腰、逃げ腰になってしまうのも動かしがたい事実です、ムムムです。
が、しかし、もちろんこれも想定内です。
では、教科の性質からも見てみましょう。
英語と数学で言えば、この2教科は言わずもがな、基礎がとても大切です。
私はよく“積み木の教科”という表現をさせてもらいます。つまり、一年生の学習範囲を一段目、二年生の学習範囲を二段目…というふうに例えています。
イメージは伝わりましたでしょうか。
一段目二段目となる一年と二年の学習内容が定着していないと、三段目となる三年生の学習内容を三段目に積み上げることが難しくなるのですね。
ということは、中学の学習内容の定着ができないという状態になります。これは、中学校でもですが、高校進学後も大きく影響します。
一方で理科や社会は、単元ごとに学習を進めることが可能な教科です。
例えば、
社会なら、地理が苦手でも歴史で挽回。
理科なら、物理が苦手でも化学で挽回というふうに。
しかしそれぞれの教科で、分野による得手不得手が出やすい性質もありますので、早めの対策が必要なのはどの教科も同じですね。
だからこそ学年末で実施される「春期講習」の持つ意味はとても重要になる訳です。
しかも講習期間は、夏に比べると短いので効率よくカリキュラムを組む必要があるのです。
わずか10日間ほどで復習を完成させるには、期間の短さをカバーするためにできるだけ多くの授業コマを確保してほしいと思います。
それは、ブログでも何度となく述べています、「絶対量が必要」だからです。
春期講習の重要性 ③新学年での学習の手始め
では、前学年の学習において一定以上の成績を出せている生徒さんには講習は不要なのかと言うと、
答えはNOです。
この場合は、「予習をすることで新学年での学習」をスムーズに、そしてスタートダッシュできるように準備しておくことが大事です。
“先んずれば人を制す”
早くスタートすることでリードできます。
さらに早く学習することで、
自分なりに苦手なところが把握しやすくなります。
把握すれば、弱点克服の計画が的確になります。
計画が立てられるから効率よく進められます。
効率よく進められるから、新学年新学期での定期テストで大きなアドバンテージになります。
「春休み明けテスト」そして「中間テスト」で成績アップを目指してほしいと思います。
春期講習の重要性 ④受験に備える春にする!
受験学年でもそうじゃなくても新学年・新学期で成績アップができれば、生徒たちは自信につながります。
そういう春にしてほしいと思いませんか。
新学年だから気分も変えて取り組みやすいタイミングでもあります。
学習を習慣化していくタイミングです。
今のスタートが、将来の受験への大きな第一歩になります。
疑問や質問などありましたら、どんなことでも結構ですのでお尋ね下さい。
個別教師Campの春期講習では、「2022春の特別講座」として、都立中受検・都立高校受験・埼玉県立高校受験に向けて、新小学3年生~小学6年生、新中学3年生に向けた講座をご用意しております!
もちろん、それ以外の通常授業も実施しております。ぜひお気軽にお問い合わせください。
西村 仁志
【略歴】
公立大学文学部卒業。学生時代は家庭教師。卒業後は公立学校教員として勤務。
その後、塾講師として20年以上経験あり。現在は個別ena河辺校長。
都立立川国際中、私立明大中野八王子中などに合格実績を出し、高校・大学受験においても都立八王子東・国分寺高校や明治大学、法政大学などGMARCH合格者を輩出。
これまでの経験を踏まえ役に立つ情報を楽しく発信していきます。