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読解力の鍛え方~話し言葉と書き言葉から~

2022.07.02

おすすめ学習法

オンライン個別指導の個別教師Camp 読解力の鍛え方~話し言葉と書き言葉から~

こんにちは、個別教師Campライターの西村です。

受験に限らず、定期テストでも授業でも大事な「読解力」について綴ってみます。

文章読解はすべての基本

私たちは毎日何かしらの文章を目にして生活しています。学生であれば「国語」という教科で、またその他の教科でも文章を見ずに学習することは不可能と言ってもいいでしょう。

 

大人でも、会社で目を通す書類であったり、メールやSNSの文章であったり。そもそも「言葉」というものが、コミュニケーションツールなので、それを見たり読んだりすることで日常生活を送ることができるのですね。

 

ただ「国語」という教科は、殊にテスト勉強では冷遇されることもしばしばです。「国語(日本語)は普段から使っているので勉強しなくても大丈夫!」という類のものです。

 

しかし、日本人が全て「国語」が満点、もしくは満点に近い得点が取れているかというとご承知の通りそうではないですね。ではこれだけ馴染みのある言葉、文章において理解が不十分になるのはなぜか。

 

それは日常の会話と、文章とは同じ言葉でも大きな違いがあるからなのですね。

こういった違いがあるから、その理解においても差が出てしまうということです。

 

そして、文章(文学的文章や説明的文章など)やテストの問題文は、「書き言葉」です。堅苦しい印象があるのは、そのためであり、且つそういったことから理解しにくいという結果が生まれやすいのです。

読解とは

「読解」とは、読んで字の如く、「文章を読んでその意味を理解すること」に他なりません。「読解力」となると、「文章理解」と「語彙知識」の二つの要素があります。

 

このうち「文章理解」が不十分な場合、解答ミスの原因が文章読解でのミスが起きやすくなります。ミスの全ての原因ではありませんが、比較的多くの生徒さんが陥りがちです。

 

その時に私が必ず確認することは、「問題文は読みましたか?」ということです。当然、生徒たちは「読みました!」と言います。そこで意地悪な私は、本文や問題文の内容を確認します。そうすると意外なほど多くの生徒が答えられなかったりするのですね。

 

いや、私も意味不明な質問をするのではありませんよ。文章に書かれていることを尋ねるのです。しかし、読み取れていないことが多いものです。

 

つまり、「読み取ること」よりも「目を通すこと」が先行しているようです。ではどうやって解答しているのか。

 

それは、これまでの経験値に頼っているのです。この問題の聞き方はあのパターンかな?といった流れです。この解き方では本来持っている読解力は活かしきれていません。それは先入観だったり、思い込みで解いているからです。

 

そういったときは、一緒に確認しながら(問題文を)読んでみます。すると、ヒントも出していないのに正しく解いてくれます。要するに、読み取りが正しければ正解率は驚くほど改善するのです。

 

また「語彙知識」が不十分な場合、文章中に出てくる表現や単語を誤認してしまうことが見られるようになります。語彙については、英単語のように覚えるわけにはいかないので多くの文章を読み、分からない言葉を調べるという作業が不可欠になります。

読解力を鍛える その1

読解力を鍛える方法では、

1.読書をする。

2.要約の練習をする。

オーソドックスではありますが、やはりこれが一番の近道になります。とは言え、受験学年ともなれば悠長なことを言っていられないのもまた事実です。

 

読解の基礎を鍛えるためには、上記二点をコツコツと継続することですが、ちょっとしたテクニック、対症療法的にはないわけでもありません。(早く言えよとお叱りを受けそうですが)

 

文章読解の解法として

①傍線部を含む文をよく読む。

②傍線部を含む段落をよく読む。

③傍線部の前後の段落をよく読む。

を挙げることができると思います。

 

ただこれは、最終手段としてとらえておいてほしいと思います。

やはり基礎から鍛えるなら、

1 . 読書をする。

2 . 要約の練習をする。

これです。付け焼刃は長持ちしません。

読解力を鍛える その2

テストや演習問題に取り組むときに気をつけてほしいことがあります。

それは、以下の3点です。

・説明的文章であれば、文末に記載されたタイトルを初めに確認すること。

文学的文章では、問題で抜粋された部分がタイトルを一致しないことが多々あります。

 

例えば、「桃太郎」(日本昔話)が出題されるとします。問題で抜粋された場面が「鬼が島での鬼退治」だと、タイトルの「桃太郎」がなぜなのかが分かりにくいです。文学的文章だとこういう例はいくらでもありますが、説明的文章だと本文の内容とタイトルが一致することが多いです。

 

本文を読んでから内容を把握するよりも、タイトルで推測して読むことができるので時短効果は抜群です。時間短縮した分を解答に回せるのは大きなメリットです。

・「書き抜き」なのか、「まとめる」のかを明確にとらえる。

これは「〇字で答える」のか「〇字以内で答える」のかにも通じます。

 

ここで発想を変えていただきたいのが、「問題文は、問題文であり、ヒント」だということです。当たり前のことですが、問題文には、何を、どのように、どういう方法で答えるのかが書いてあるわけです。

 

これはヒントです。そのヒントを見逃して、わざわざ“険しい道のり”を選ぶ必要はありません。楽して正解が出せればそれでいいわけです。

 

問題文から分かる情報をしっかりと理解しましょう!

・本文や問題文は何度読み直してもOK

設問には、「本文を一度だけ読んで…」とか「問題を一読して…」などという条件はありません。

 

分からないということは、内容把握ができていないのですから何度でもチャレンジしてみて下さい。読むスピードも2回目以降は早くなります。気づきも初回より多くなります。

 

苦手だからと逃げずに、正面からぶつかってみて下さい。必ずいい結果が皆さんを待っていますから!

 

疑問や質問などありましたら、どんなことでも結構ですのでお尋ね下さい。

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読点(、)のお話~作文・小論文の句読点~

【この記事を書いた人】
西村 仁志
【略歴】
公立大学文学部卒業。学生時代は家庭教師。卒業後は公立学校教員として勤務。
その後、塾講師として20年以上経験あり。現在は個別ena河辺校長。
都立立川国際中、私立明大中野八王子中などに合格実績を出し、高校・大学受験においても都立八王子東・国分寺高校や明治大学、法政大学などGMARCH合格者を輩出。
これまでの経験を踏まえ役に立つ情報を楽しく発信していきます。

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