個別教師Campブログ

個別教師Campイメージ
個別教師Camp 個別教師Campブログ

個別教師Camp事務局が更新しているブログをご覧いただけます。

事務局からコースのご案内だけでなく、勉強法やイベント情報を掲載しております。

学習指導要領の改訂と「表現力」とは? 表現力を高めるには?

2022.07.29

おすすめ学習法

学習指導要領の改訂と「表現力」とは? 表現力を高めるには?

こんにちは、個別教師Campライターの西村です。

先の学習指導要領の改訂により、これからの学習においては記述や作文を含めた「表現力」が学習評価に大きく影響してきます。そこで、表現力について、そして表現力アップについて書いてみます。

学習指導要領の改訂って?

今回の(というにはかなり時間が経っていますが)学習指導要領の改訂について確認する前に、そもそも学習指導要領って何かについて一応チェックしておきましょうか。こうなったら私がとやかく書くよりも文部科学省の説明を引用した方がよろしいかと。

「学習指導要領」とは?

学習指導要領とは

文部科学省HP『「学習指導要領」とは?』より引用

またその構成としては、

学習指導要領の構成

文部科学省HP『「学習指導要領」とは?』より引用

つまり、「学習指導要領」があるから全国どこでも一定レベルでの授業が受けられるということです。もちろん、各教科で「目標」「内容」「内容の取扱い」を規定し、お子様たちの通われる学校ではこの「指導要領」に従った教育活動が行われている訳ですね。

 

と、ここまではご承知のことを長々と引用してしまいました。恐縮です。さて、改訂の話ですが、取り立てて最近の話というわけではありませんね。小学校では2020年度から、中学校では2021年度から、高等学校では2020年度の入学生から年次進行で実施されています。指導要領の改訂というのは、これまでもだいたい10年ほどで改訂されています。

 

今回の改訂のポイントとしては、「3つの柱」が掲げられています。

・「知識及び技能」

・「思考力、判断力、表現力など」

・「学びに向かう力、人間性など」

そういった改訂ですが、表現力については、言語活動の充実という観点から重要度は高まりそうです。

「言語活動の充実」がキーワード

小学校学習指導要領において、改訂の重要事項の第一に言語活動の充実が挙げられていますね。そしてそれは各教科等を貫く重要な改善の視点として示されています。(平成20答申)

たとえばお子様の学校での授業の具体案でもある指導計画作成については、下記のように記されています。

文部科学省HP「第1章 言語活動の充実に関する基本的な考え方」より

 

こういった観点から、言語に関する能力の育成を重視することはもちろんですが、それは国語科にとどまらず、各教科でも言語活動を充実することになります。「話すこと・聞くこと」や「書くこと」、「読むこと」に関する国語での基礎的な力の定着を目指すわけです。

「表現力」を高めるために

「表現力」については、“日本人は表現が苦手”というのが相場ですね。国民性として“自己主張しない”風潮があるという印象もあります。「遠慮がち」「控え目」「謙虚」「低姿勢」などこういった言葉はどちらかというと誉め言葉に近い印象を持つ私は昭和の人間だからでしょうか(笑) また脱線しています。失礼しました。

 

「表現力」に戻りましょう。「表現力」を高めるためにはどうすればよいか。実は近道はなかなか無いように思われます。それは「表現力」は、文章として読みやすい書き方だけではないからです。大まかにまとめてみましょうか。

「表現力を高めるために必要な要素」とは

①語彙

これは欠かせません。自分が表したい事柄を的確に書き起こすためには語彙は必須です。子どもさんに分かりやすく伝えるならば、皮肉なことに英語で例示すると分かりやすいかも知れませんね。「単語を知らなければ、英文が書けない」ということです。何かこれ以上の例示が出来ない自分がもどかしいところです。

②模倣(インプット)

多くの書き表し方は、読書によって自分のものにする方法がいいと思います。昨今の読解力の低下の主因ともされるSNSですが、やはり短文で完結できるものは便利ではあります。しかしこれに慣れてしまうと長文を読むことが非常に煩わしくなります。結果として「活字離れ」を招いてしまっているのかもしれません。

③書くこと(アウトプット)

日記でもいいですし、一頃に流行った新聞コラムの感想でもいいと思います。一番はやはり、自分の感情を表す練習を重ねることかと思います。実際に書き物をすると、自分の表現力の現実をまざまざと見せつけられます。はい、自省です。そこでいろいろな書き方を試していくことです。

実践するための具体的方法として

①読書

当たり前のことを当たり前に書いて申し訳ありませんが、もうこれ以上のものはありません。小説でもなんでもジャンルは問いませんが、できるだけ長文の方がいいと思います。

時事ワードも合わせて収集するなら、新聞も有効です。意見文としてなら、事実を報道という目的で書いてある記事は役に立つ部分も多いと思います。一方で豊かな表現も求める場合は、「天声人語」(朝日新聞)や「編集手帳」(読売新聞)などのコラムがおススメです。起承転結が簡潔にまとめられ、時事問題にも対応できるでしょう。

②模範解答

今、お子様が作文を学習している状況であれば、模範解答については読むだけでなく、書き写すことも非常に有効です。ただ写すだけでなく、その展開や、語彙、表現をチェックしていけば更に実力アップが見込めます。

作文や記述は、必ず添削してもらうこと!

自分が書いたものは、必ず他人に添削してもらいましょう。文章は、書いているとついつい“独りよがり”になりがちです。そこに客観的な評価が入ることで上達度は一気に上がります。

詳しくは、後藤先生が書いたブログ記事をどうぞ。

過去記事からこちらもどうぞ!「都立中高一貫校対策! 記述・作文の書き方と添削の重要性」

都立中高一貫校対策! 記述・作文の書き方と添削の重要性

疑問や質問などありましたら、どんなことでも結構ですのでお問合せくださいませ。

お問い合わせ

ご不明な点などございましたら、個別教師Camp事務局へお気軽にお問い合わせください。

電話番号

0120-251-511

(受付:日曜・祝日をのぞく15:00~21:00)