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大学入試・推薦入試の日程や内容について知ろう!

2022.09.23

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大学入試・推薦入試の日程や内容について知ろう!

こんにちは、個別教師Campライターの西村です。9月も下旬となり、大学受験においては推薦入試の出願時期もまもなくです。今回は、大学受験の推薦入試について述べていきます。

大学入試について

まずは大学入試の全体像について確認しておきます。少々お付き合い下さい。昨年、令和3年度の大学・短大進学率は58.9%と過去最高でした。これに「高等専門学校」「専門学校」を入れた、いわゆる高等教育機関への進学率は83.8%でこちらも過去最高となっています。もちろん進学するかしないかは、選択肢のひとつですのであくまで概況です。

 

高等教育機関(大学(学部)・短期大学(本科)入学者,高等専門学校4年在学者及び専門学校入学者)への進学率は83.8%で,前年度より0.3ポイント上昇し,過去最高。大学(学部)・短期大学(本科)進学率は58.9%で,前年度より0.3ポイント上昇し,過去最高。 大学(学部)進学率は54.9%で,前年度より0.5ポイント上昇し,過去最高。 専門学校進学率は24.0%で,前年度と横ばい。

文部科学省「令和3年度学校基本調査(確定値)報道発表資料」より抜粋

 

大学進学率の上昇に関しては、いくつかの要因が見られますが主な要因としては、少子化、大学の新増設、更に高卒者の失業不安と言ったことが挙げられるようです。そして今回取り上げる推薦入試という入試制度の多様化もあるでしょう。

推薦入試(学校推薦型選抜)について

大学の推薦入試については高校入試に比べて、選考方法などの種類も時期も多様化しています。入試全般で言えば、一般選抜(一般入試)、大学入学共通テスト、学校推薦型選抜(推薦入試)、総合型選抜(AO入試)などさまざまな種類があります。

 

さて、ここからは今回のメインテーマでもある「推薦入試」について見ていきましょう。みなさんが大学案内等で見かける「学校推薦型選抜」という方式がそれです。この「学校推薦型選抜」は、割合から見ると国立大学で12.4%、公立大学で25.3%、私立大学では44.4%にも上ります。(出典:文部科学省 「大学入学者選抜関連基礎資料集」 第4分冊)

 

では更に詳しく見ていきます。学校推薦型選抜は、大きく分けると「公募制(公募推薦)指定校制(指定校推薦)の二つです。どちらも大学が求める出願条件を満たすこと、そして高等学校長の推薦を得ることが必要となります。公募制の場合、全国の高校から広く出願できますが、指定校制では大学が指定した高校の生徒だけに出願資格があります。現在では、ほとんどの私立大でこの両方を採用しています。

 

推薦入試としては、

・学校推薦型選抜は、書類審査、小論文、面接、プレゼンテーションなどが中心。共通テストや学力試験は課す大学と課さない大学がある

・学校推薦型選抜は一般選抜での条件のほかに、成績や課外活動実績など独自の基準がある

・学校推薦型選抜は一般選抜に先行して行われ、11月~12月ごろに集中する。

では、私立大学受験の場合でそれぞれについてまとめてみます。

◇公募制(公募推薦)

大学ごとに出願資格があり、出身高校の校長から推薦されることが必須です。

「公募制一般推薦」⇒高1から高3の1学期までの評定平均が4.0程度の成績が必要。

「公募制特別推薦」⇒スポーツ、文化活動や資格などの実績がある生徒向き。特別推薦の場合は成績基準がないこともあります。部活動や委員会活動に積極的で且つ優れた実績がある生徒さんにはおススメです。

◇指定校制(指定校推薦)

大学が特定の高校を指定して実施する入試方法です。高1から高3の1学期までの評定平均が4.0以上といった基準を求められることが多いようです。さらに、英検2級以上の外国語資格や部活動、委員会活動への貢献も加味されます。また現役生で専願に限定されます。

メリットとデメリットもチェック

どちらの推薦でもメリットとしては、一般選抜で受験するレベル以上の大学を目指すことができます。また、高校在学中の実績(学業や部活動など)が高校長推薦決定の対象ですので、これまでの努力を評価してもらえることはおおきのではないでしょうか。

 

デメリットとしては、公募制だと、人気大学、人気学部では合格確率は(指定校推薦に比べ)低くなることもあります。また合否の判定基準が分かりにくいことも挙げられます。指定校制であれば、高校での指定校枠(人数)が少ないために、校内選抜に漏れることもありますし、大学合格した場合の入学辞退が出来ないことも挙げられます。

 

では国公立大学ではどうでしょうか。国公立大学では、私立大学よりも推薦方式の選択肢がないといってもいいでしょう。この場合、学校推薦型選抜は公募制のみで、多くが現役生に制限しているのが現状です。また、私立大学と比べて募集人員が少なことや、成績基準も厳しいといった点が特徴です。学力試験を実施する大学もあり、2021年度は98大学、254学部で大学入学共通テストが課されました。

推薦入試の出願や試験日はいつ?

前段でもちょっと触れましたが、一般選抜に先行して実施されます。スケジュールとしては以下のようになります。

◇6月~ 募集要項配布

◇7月~10月 指定校制→校内選考

◇8月~10月 公募制→願書配布

◇11月前後 出願・選考

◇12月~ 合格発表・入学手続き

 

試験日については、国公立大学→11月~12月中旬、私立大学→10月~11月中旬、となります。私立大学の方が一か月ほど早く実施されます。

ここでは一般的な予定を挙げています。大学によって日程はまちまちですので、必ず志望大学の公式HPや公式資料、募集要項で確認するようにしてください。

受験は受験学年だけで取り組むものではないということ

高校入試を経てきた皆さんにはよく理解できると思います。受験対策と言うのは、受験学年だけで十分ではないということを。高1から大学受験の対策は始まっています。日頃から努力を継続していると今回書いた「推薦」というチャンスが巡ってくるのです。つまり受験大学の選択肢も広がれば、受験方式の選択肢も広がるのです。そういったことも踏まえていろんなことにチャレンジしつつも学業はしっかりと取り組んでほしいと思います。

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【この記事を書いた人】
西村 仁志
【略歴】
公立大学文学部卒業。学生時代は家庭教師。卒業後は公立学校教員として勤務。
その後、塾講師として20年以上経験あり。現在は個別ena河辺校長。
都立立川国際中、私立明大中野八王子中などに合格実績を出し、高校・大学受験においても都立八王子東・国分寺高校や明治大学、法政大学などGMARCH合格者を輩出。
これまでの経験を踏まえ役に立つ情報を楽しく発信していきます。

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