こんにちは、個別教師Campライターの西村です。12月も下旬となりました。そろそろ冬休みになる学校も多いことと思います。そこで今回は「冬休みの過ごし方」と題して、特に非受験生や中高一貫高にお通いの皆さんを対象にチェックしてみたいと思います。
これまでの個別教師Campブログから「学習計画」や「学習習慣」について、冬休みの学習にも役立ちそうな記事もチェックしてみて下さい。
【定期テスト・受験勉強】計画性をもって取り組む方法(22/01/18)
【新年の抱負はどうなった?】三日坊主で終わらない!勉強習慣で大事なこと3点(22/01/15)
冬休みも復習の大チャンスです!
非受験学年では、定期テストが終わると、部活動が再開し、次回定期テストまでの時間的余裕もあり、ついつい気持ちがゆったりしてしまいます。当たり前ですが休息は必要です。
これが冬休みになると、クリスマスに大晦日、そしてお正月という年末年始のイベントウィーク的な雰囲気に浸ってしまいます。これは大人も一緒ですが。で気づいたときには♪もう~いくつ寝ると~♪「新学期」~♪となっていつの間にか“楽しかった2週間”が過ぎ去って、三学期に突入する構図は全国的に見ても、時代を超えて繰り広げられるのです。ここで至上命令です。「早くこのスパイラルから抜け出しましょう。」
さてさて、このように過ごしがちな時間ですが、将来のための時間に活用することで、三学期の成績は確実に変えられます。そうです、復習に充てるのです。学校が休みということは、新しい単元の学習が一時停止しているわけですから、復習に全力を傾けられます。では具体的に見ていきましょう。
冬休みは宿題(課題)をやっておけばいいという誤解!?
冬休みは、夏休みと違って期間が短いですね。そこから「総合的に復習するには時間が足りない」という考え方、そして「冬休みの宿題をやるだけですぐに三学期になる」という誤解、つまるところ、「宿題だけでいいんじゃね」的な三段論法が生まれてきます。アリストテレスも苦笑いすることでしょう。
確かに、冬休みは期間が短いです。総合的な復習には時間が不足気味かも知れません。だからと言って宿題だけを“免罪符”にするのはいかがでしょうか。ノーベル平和賞を受賞したケニア人女性、ワンガリ・マータイの登場を待つまでもなく、宿題だけで過ごす冬休みは“ MOTTAINAI ”(もったない)です。マータイさんに倣って環境3R+Respectを学習に当てはめてみましょう。
・Reduce(削減)→遊ぶ時間の削減
・Reuse(再利用)→宿題や使っていない問題集の再利用
・Recycle(再資源化)→二学期までの知識を再構築して定着
こんな感じでしょうか。
冬休み学習方法おススメ6選(教材3パターン×計画2パターン)
宿題もやり方によっては最強アイテム
では何を取り組むか。何を使って復習を進めるかを考えてみましょう。
①学校の教材
一番手近でコスパのいい教材です。そもそも長期休みの宿題は、前学期までの復習で構成されていますね。それは教科担任の先生たちからの「クリスマスプレゼント&お年玉」に他ならないと思いませんか。単元、項目すべてにおいて教科担任が選定しているものです。場合によっては休み明けテスト対策でもあるのです。これは市販の問題集では太刀打ちできない精度です。
②塾や市販の問題集
教科ごと、学年ごと、単元ごとに編集されているものなど、その構成は様々です。自分の苦手なところを徹底的に克服しようとするなら効果的です。また学習計画表なども付録だったりしますから、オールイワンです。一冊で済ませられる便利さを追求する人には効果的だと思います。
③定期テスト過去問
一学期から、または前学年の分から取り組むことができます。以前からお伝えしているかと思いますが、テストは極めて厳選された問題集です。テスト後に解き直しが課題となるのも、そのテストに出題された問題が、範囲の中でも重要だからです。だってテストの得点が絶対評価で成績となるのですから。先生たちも「解けても解けなくてもどうでもいい問題」にテスト紙面を割く理由がありません。
休み期間をどのように学習計画していくか
地域によって差はありますが、冬休みは2週間程度のところがおおいのではないでしょうか。
となるとどう計画しますか。
宿題の全体量を14日で割りますか?
残念ながらその計画だと、マータイさんもしかめっ面になるでしょう。
“ MOTTAINAI ”(もったいない) そこで、ご提案です。
①前半後半で分けて計画する
これは例えば、前半と後半で冬休みの宿題を2巡するということもできます。一回しか取り組まなければ定着も浅くなります。これはテスト対策でも同様です。ちゃんとやったのに解けなかった理由はこれが多いと思います。
2巡することで定着率は上がるはずです。2回目の方が解けるようになるであろうことは、誰でもわかるはずです。2巡するのが嫌ならば、前半で宿題、後半で2学期の不得意単元・分野を徹底復習するという計画です。5教科でもいいでしょうし、英数2教科でもいいでしょう。そこは2学期いの成績を見て、生徒さん自身で計画を立ててみて下さい。
②毎日宿題と復習を計画する。
これは、宿題を10日分として割り振りし、それを毎日実行。さらにそれが終わったら苦手教科の復習を入れておくものです。これだと同時進行ですから、教科によっては同じ日に同じ単元の学習に組むことができますね。
他にも計画はどのようにも組むことができます。しかし注意点を。学習量を割り振りするときに、休みの日いっぱいいっぱいで分割しないで下さい。計画はあくまで計画。イレギュラーに外せない予定が入ったとき、脆くも計画が崩れ去ります。計画が崩れるとモチベーションは否応なしに落ちます。ですから、予備日を考慮して10日前後で計画しましょう。
中高一貫校の冬休み
市町村などの公立中学校と違い、中高一貫校に在学中の皆さんには高校受験がありませんね。そうすると6年で体系化された学習を進めるメリットの大きさは今さら語るまでもありません。しかし、逆の視点で見るならば、受験から5年間も遠ざかることになります。これはメリットでもあり、デメリットでもあります。なぜなら行く末には大学入試があるからです。
受験というものは、心身ともに大きな負担を強いるものです。しかし、その経験は貴重な財産でもあります。ただ、生徒の皆さんにとって選択の自由がないものをメリットデメリットで話しても仕方ありません。現状を如何にアドバンテージとしてとらえるかが生産的な考えです。よって休みを活用しなければいけません。
学習方法は、上記冬休み学習方法おススメ6選(教材3パターン×計画2パターン)と違うものはありません。何をやるか、どのようにやるかは全く同じものです。
進路について調べるいい機会です
授業が進まない休み期間は、進路について考えるにはいいタイミングです。冬休みなら受験生のための情報が盛りだくさんです。早いうちに情報収集し、進学先だけでなく、どの時期にそういった学習をしていくものなのかも今の時期なら情報も得やすいというものです。
時間は作るもの。学習は本当に大事です。だからこそその学習をどの分野で使っていくかという近い将来について調べることが学習のモチベーションにつながります。
有意義な冬休みに
冬休みの学習はその先に備えるもの。となると冬休みの計画はいつ立てるのか。そうですね、今のうちにあれこれ考えて自分で立ててみて下さい。自分の計画が不安なら学校の先生なり、塾の先生なりに尋ねてみて下さい。
それでも自信がないという人は、個別教師Campでも冬期講習があります。まずはご相談を。疑問や質問などありましたら、どんなことでも結構ですのでお尋ね下さい。
西村 仁志
【略歴】
公立大学文学部卒業。学生時代は家庭教師。卒業後は公立学校教員として勤務。
その後、塾講師として20年以上経験あり。現在は個別ena河辺校長。
都立立川国際中、私立明大中野八王子中などに合格実績を出し、高校・大学受験においても都立八王子東・国分寺高校や明治大学、法政大学などGMARCH合格者を輩出。
これまでの経験を踏まえ役に立つ情報を楽しく発信していきます。