個別教師Campブログ

個別教師Campイメージ
個別教師Camp 個別教師Campブログ

個別教師Camp事務局が更新しているブログをご覧いただけます。

事務局からコースのご案内だけでなく、勉強法やイベント情報を掲載しております。

令和4年度都立高校校長会の志望校調査結果を見てみよう!

2023.01.17

おすすめ学習法

令和4年度都立高校校長会の志望校調査結果を見てみよう!

こんにちは。個別教師Campライターの工藤です。先日、東京都中学校長会進路対策委員会より、令和4年度(今年度)の都立高校全日制等志望予定(第1志望)の調査結果が公表されました。「何じゃそりゃ?」という方にカンタンにお伝えすると、「現段階での中学3年生の都立の第1志望」を調査したものになります。もちろん、この数字を見て最終的に判断する子たちもいますので、1か月後の実際とは変動があると思います。ただ、おおよその傾向をつかむことはできますので、ぜひ確認してみましょう!

令和4年度の志望予定調査倍率の推移

普通科

まずは一番枠としては多い、普通科の倍率の状況です。令和4年度は募集人員が男子14111人、女子13029人に対し、志望予定者が男子18383人、女子17477人となり、志望倍率は男子1.30、女子1.34となります。過去4年間と比較するとそれほど差はありませんので、全体としては想定の範囲内と言えます。コースについては募集人員320に対し志望予定者数355人、志望倍率1.11となり、前年・前々年度の定員割れの状態を脱しています。

単位制高校・産業技術高等専門学校

単位制高校について見てみます。こちらからは、主に志望倍率をみていきますが、普通科の一般生徒は1.26、在京外国人生徒が0.80。工業科の一般生徒が0.66、在京外国人生徒が0.40。家庭科が0.63。芸術科の音楽が0.78、美術が2.35、舞台表現が1.85。総合学科の一般生徒が0.99、在京外国人生徒が0.60となっています。

 

過去の傾向と比較して特筆すべきは、まず普通科の在京外国人生徒の志望倍率が1を割っています。これは過去4年度ではなかったことです。また、同じく家庭科も1を下回っています。芸術科は舞台表現は過去2年度と同程度ですが、音楽の減少傾向が続き、美術が0.5ポイント上昇しています。美術はここ4年度でもっとも高く、2倍以上になっていますね。

 

ちなみに、東京都立産業技術高等専門学校は、志望倍率1.13となっており、前年度同様例年よりやや低い傾向になります。

農業科・工業科・科学技術科・商業科・ビジネスコミュニケーション科・水産科・家庭科・福祉科・理数科・体育科・国際科・併合科・産業科

その他の科について見ていきます。こちらも志望予定倍率をみていきますと、農業科が1.08、工業科が0.87、科学技術科が1.30、商業科が0.80、ビジネスコミュニケーション科が0.94、水産科が1.16、家庭科が0.76、福祉科が0.71、理数科が2.08、体育科が0.89となっています。例年と傾向が変わっているところとしては、科学技術科が過去4年度に比べて高くなっているほか、家庭科が急落し1を割っていること、福祉科は前年が1.29でしたが数字が落ち着き、前々年度までの傾向に近くなりました。

 

また、国際科については一般生徒は2.00、海外帰国生徒0.83、在京外国人生徒が0.44、国際バカロレアコースが1.75となっています。一般生徒の国際科志望倍率は過去4年度の中で最もたかく、2に到達しています。在京外国人生徒が少なくなっている状況については単位制高校と同様の傾向です。

志望倍率の高い学校はどこか?

全体の概況は以上の通りですが、皆さんが知りたいのは「自分の志望校が高いのかどうか?」だと思います。全ての学校を書くことは難しいですが、とくに志望倍率が高くなっている都立高校をご紹介します。ただし、これは校長会での調査結果ですので、実際は上下します。自分の志望度や現在の学力状況・模試判定なども参考に考えてみてくださいね。

男子

男子で最も高かったのは都立東高校2.05、2位は青山高校2.03、3位深川高校2.01、4位目黒高校1.97、5位戸山高校1.96となっています。前年度の上位5校は三田・戸山・城東・豊島・田園調布高校でしたので、ややメンバーが変わりました。自校作成校も名前を並べており、ここらは激戦になることが予想されます。また、共通問題を使用する高校でも、例年よりボーダーが高くなることが予測されますので、目標得点を修正し、一問でも多く解けるよう努力していきましょう。

女子

女子の1位は神代高校2.60、2位昭和高校2.44、3位三田高校2.36、4位鷺宮高校2.30、5位向丘高校2.17となっています。前年度の上位5校である三田・広尾・深川・青山・竹早高校から入れ替えが生じていますが、女子はやはり倍率が高くなってしまいますね。私の体感としても、それぞれ人気のある学校だなと思います。

進学指導重点校・進学指導特別推進校

都立高校の中でも上位に位置する、「進学指導重点校」や「進学指導特別推進校」などを見てみましょう。

日比谷高校の倍率は男子1.64・女子1.39となり、前年の倍率よりはどちらも下がっています。ただし、あくまで志望予定調査でしかないので油断しないようにしましょう。戸山高校は男子1.96・女子1.85となり男子が微減・女子微増です。青山高校は男子2.03・女子2.14となり、男子女子ともに2を超えています。西高校は男子1.42・女子1.51でともに増加傾向です。八王子東高校は男子1.64・女子1.74で女子が大きく伸びています。立川高校は普通科男子1.64・普通科女子1.74・創造理数科2.08となります。こちらも女子の倍率は伸びていますね。国立高校は男子1.64・女子1.57でどちらも前年より伸びています。

 

進学指導特別推進校を見ると、小山台高校は男子1.35・女子1.28でどちらも増加、駒場高校は男子1.51・女子1.35とどちらも減少、小松川高校は男子1.27・女子1.29でどちらも微減、町田高校は男子1.12・女子1.16で女子微減、国際高校の一般は2.00で前年より増加、新宿高校は1.93で前年より増加、国分寺高校は1.45で減少となっています。駒場高校の女子の変動が特に大きい(2.00⇒1.35)のは前年度の影響かもしれませんね。

専門学科

その他、専門学科について見ていきますと、1位園芸高校動物学科が2.37、総合芸術高校美術学科が2.35、立川高校創造理数科が2.08、国際高校国際科が2.00、工芸高校デザイン科が1.86となっています。前年度は赤羽北桜高校調理学科・園芸高校動物学科・工芸高校グラフィックアーツ科・同じく工芸高校アートクラフト科・総合芸術高校美術科でした。園芸高校や総合芸術高校、工芸高校はやはりよく名前のでる学校ですが、近年創設されたばかりの立川高校の創造理数科もさすがの倍率です。

 

今回は校長会調査の結果についてご紹介しました。ここまで紹介してきましたが、一番大事なのは自分の志望度や学力を高めることに他なりません。現段階で志望倍率が高いところも、競争を避ける子たちが出て来て多少落ち着く、といったことは例年あります。自分の行きたい学校が本当にはっきりしているなら、そこに向けて「倍率が高くなりそうだから、目標点をさらに上げて得点しよう」と考え、戦略を見直すといった努力が大切です。

▼中学生向け学習プランのページはこちら!▼

中学生向け学習プラン

【この記事を書いた人】
工藤
【略歴】
自らも個別指導塾に通い、私立中・国公立大に合格。個別指導塾の講師として働き、就職。個別指導塾の校長を務め、現在は個別教師Camp校長。個別指導一筋で8年間指導。
都立南多摩中、区立九段中、私立桐朋中、明大中野八王子中など、高校・大学受験でも都立国分寺高校、上智大学、法政大学などに合格者を輩出。
指導経験を活かして、みなさんに有益な情報を発信します。

お問い合わせ

ご不明な点などございましたら、個別教師Camp事務局へお気軽にお問い合わせください。

電話番号

0120-251-511

(受付:日曜・祝日をのぞく15:00~21:00)