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【都立高校受験生必見!②】理科の傾向と対策法

2023.01.21

おすすめ学習法

【都立高校受験生必見!②】理科の傾向と対策法

こんにちは、個別教師Campライターの内海です。今回は、数学に引き続き理科について書いてみようと思います。

理科の平均点推移と全体の構成

平均点推移

・令和4年度 61.4点

・令和3年度 47.8点

・令和2年度 53.4点

・平成31年度 67.1点

・平成30年度 61.5点

 

都立高校入試の理科の平均点は、50点前半~60点後半まで年度によってばらつきがあります。特に高かった平成31年度、逆に低かった令和3年度など、問題の難易度がそのまま平均点に表れています。

全体の構成

都立入試の理科は全部で6つの大問から構成されます。

・大問1:小問集合(全24〜28点)

・大問2:資料を活用した小問集合(全16点)

・大問3:地学分野(全12〜16点)

・大問4:生物分野(全12〜16点)

・大問5:化学分野(全12〜16点)

・大問6:物理分野(全12〜16点)

例年、問題の構成や傾向に変化はありません。

出題傾向の詳細と対策法

大問1:小問集合(全24~28点)

大問1は計6~7問で、生物・化学・物理・地学の理科全分野から幅広く出題されます。どの問題も教科書レベルの問題ですので、全ての分野を満遍なく勉強しておく必要があります。

 

目安の解答時間:6~8分

大問2:資料を活用した小問集合(全16点)

大問2は日常生活や身近な現象についてのレポートを読み、設問に答える問題です。大問1と同様、全ての分野から幅広く出題されます。しかし、大問1と異なるのは文章中のヒントをくみ取って利用するという、情報活用力が求められる点です。あらゆる問題に対応出来るように、演習の数をこなしましょう。

 

目安の解答時間:6分~8分

大問3:地学分野(全12〜16点)

大問3は地層や地震、火山、天気、天体に関する実験・観察についての問題が出題されます。

 

平成30年~令和4年度の出題範囲

平成30年度:地層

平成31年度:地震

令和2年度:天体

令和3年度:天気

令和4年度:地層

 

これは大問3~6で共通する出題傾向ですが、過去5年の傾向を見ても同じ分野が2年連続で出題されることはありません。そのため、翌年度(2023年度)は「地層」以外が出題される可能性が高いです。

 

天気では過去に表やグラフからその日の天気・気温・風向きなどを読み取らせる問題や適した天気図を選ばせる問題が出題されたので、その辺を最優先で対策しておきましょう。また、天体は太陽・月の日周運動、月・金星の見え方を最優先で勉強しておきましょう。

 

目安の解答時間:8分~12分

大問4:生物分野(全12〜16点)

大問4は植物や動物、細胞や遺伝などの単元に関する実験・観察についての問題が出題されます。

 

平成30年~令和4年度の出題範囲

平成30年度:植物

平成31年度:遺伝

令和2年度:動物・消化酵素

令和3年度:植物

令和4年度: 植物・遺伝

 

基本的には教科書内の実験観察の内容が多いため、参考書や問題集でしっかり対策していれば点を摂ることができます。

 

目安の解答時間:8分~12分

大問5:化学分野(全12〜16点)

大問5は各分野の中でも最も出題範囲が広く、翌年度の出題傾向が予測しにくい大問です。

 

平成30年~令和4年度の出題範囲

平成30年度:電気分解・イオン

平成31年度:化学反応

令和2年度:化学反応・イオン

令和3年度:化学反応

令和4年度:電気分解・イオン

 

化学も生物と同様、実験に関する問題が多いです。実験器具の名称だけでなく、配置図や使用方法、実験の結果などのプロセスをすべて暗記する必要があります。また、水溶液の濃度計算や物体の質量計算など計算問題も出題されます。表や図内の数値を読み取って計算する必要があるため、ある程度慣れが必要です。慣れるためにもたくさん問題集に取り組んでおきましょう。

 

目安の解答時間:8分~12分

大問6:物理分野(全12〜16点)

平成30年~令和4年度の出題範囲

平成30年度:回路と電流

平成31年度:運動とエネルギー

令和2年度:回路と電流

令和3年度:電流と磁界

令和4年度:運動とエネルギー

 

物体にはたらく力、物体の運動、仕事とエネルギーではばねの伸び・傾斜・滑車・質量の異なる球体と木片に関する実験がよく出題されています。またエネルギーの移り変わりでは、エネルギーの変換に関する知識は必須です。主に電気エネルギーが何エネルギーに変換されたかが問われます。

 

さらに電流と磁界は誘導起電力、電磁誘導は超頻出なのできちんと勉強していた方が良いです。電流、電圧、抵抗の関係やそれに関するグラフの読み取り、計算、回路なども頻出されるので、できるようにしておきましょう。

 

目安の解答時間:8分~12分

【都立高校受験生必見!】理科の傾向と対策法まとめ

都立高校入試の理科は、各分野満遍なく出題されるため、苦手分野を残したまま入試に臨んでしまうと、大失点してしまう可能性があります。理科は理解するのに時間を要する教科ですが、1度理解してしまえば得点源になり得ます。理科が苦手な人、まだ間に合いますよ!諦めずに頑張ってください!

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【この記事を書いた人】
内海
【略歴】
大学時代は学芸学部にて数学の微分・積分を中心に研究してきました。学生時代から個別指導塾で講師として研鑽を積み、塾講師として就職、最速で個別enaの校長に就任し現在に至ります。これまでの小学生~高校生への指導経験を活かした情報や得意科目である理系科目の情報を中心に発信していきます。

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