こんにちは、個別教師Campライターの西村です。新学年が始まり早くも10日ほどが過ぎました。新しい学校、学級には慣れてきましたか。春は気候だけでなく、生活環境の変化も大きいものです。睡眠と栄養はきちんと取りつつ、まずは日々の学習にも取り組んでいきましょう。
そして日々の学習のその先にあるもの。そうです、受験についてです。受験学年の方も含め、まだ志望校選択の途中だという方は多いと思います。そこで今回は志望校選択の情報源のひとつである「学校説明会」についてお話ししてみます。
「学校説明会」って?
「学校説明会」とは読んで字のごとく、“学校に関することを詳しく説明してくれるイベント”のことになります。
場所は、学校単独の開催の場合は、その学校の体育館や講堂などを会場とし、学校側から配布された資料、また映像を使い、担当者から説明を受けます。
内容としては、「学校説明」ですから、学校の教育理念や教育方針、カリキュラム、指導内容、進路実績、部活動などが説明されます。説明会が終わった後に校舎見学や、個別相談会をおこなっているところも多いです。
個別相談会では説明会ではわからなかった内容について、担当者に直接質問ができます。個人的な内容であっても個別ブースが利用できたり、隣の席が離れていたりするので、周囲を気にせずに気軽に相談できます。
「学校説明会」の開催時期は?
「学校説明会」は一般的に毎年6月~12月にかけて開催されます。1年のうち数回に渡って開催しているところが多いですね。また合同説明会と銘打って、複数の学校が一緒に開催していることもあります。
まだ志望校選択が全く決まってない方は、初めに合同説明会に参加され、ある程度絞られてから該当の学校の説明会に参加されるという手順もあるかと思います。
特に秋以降に開催される説明会では、入試に関する、非常に有益な情報がリリースされることも少なくありません。入試問題の傾向や対策の仕方、推薦入試の具体的な基準などが公表されるため、他の用事をキャンセルしてでも参加していただくことをおススメします。
夏以降に行動を始めると出遅れることもあります
先に書いたように、6月からは「学校説明会」が開催されます。初動が遅れると場合によっては「説明会」に参加できないということもあります。
「学校説明会」の開催回数や時期は学校によってさまざまです。つまり、スタートが遅いと志望選択の時期も遅れます。そうなると「説明会」への参加も後手に回ります。特にコロナ禍では、参加人数の制限が厳しくなり、HPでの抽選であったり、先着順で例えるなら“人気ミュージシャンのライブチケット争奪戦”にも似た様相が見られました。ですから、「夏休みに…」などと言わず、今から情報を集めておきましょう。
「学校説明会」のメリットは?
参加することがそんなに厳しいのであれば、行かなくてもいいんじゃないかと思ってしまいますが、それでも参加した方がいいというメリットを。学校説明会へ参加したからといって入試結果が有利となることはないのですが、ではなぜか?というところです。
学校生活を直接感じられること
市販の受験案内雑誌や情報誌、また学校の生徒募集要項など、資料やホームページにはたくさんの情報が掲載されています。またお子さんの先輩たちや、ママ友さんからの口コミもあります。それらは決して“あてにならない”と言っているわけではありません。
しかし大事なお子様たちが入学するかもしれない学校を口コミやパンフレットの情報だけで選べますか?ということなのです。「百聞は一見に如かず」、やはり皆様がた保護者様の目線で見ること。そしてもちろんお子様たち自身の目で見ること。学校の雰囲気を肌で感じることは欠かせません。実際の様子を直接確認することで、入学後の学校生活をイメージしやすくなります。
受験勉強のモチベーションアップ
受験勉強は長期に渡って学習の継続を実行していくことです。その継続には高いモチベーションがあった方がいいわけです。というか必要です。漠然としたイメージや情報を継続の原動力にするのは限界があります。「この学校に入学するんだ!」そう言った気持ちは、いい影響を及ぼします。
また説明会への参加で、ライバルたちをイメージできます。自分と同じように説明会に来ているほかの生徒の姿を見ることで、「ライバルたちの多さ」を。そして「受験生である自覚を」、さらに「受験勉強を頑張らないといけない」そういったことを強く意識していくようになります。つまり受験勉強のモチベーションにつながっていくわけです。
入試のポイントをチェックできる
学校説明会に参加すべき理由は、入試のポイントを教えてもらえることも挙げられます。学校説明会には、入試問題を作成に携わる教師が参加することも多いです。説明会の中で、入試に関する情報ももちろんあります。具体的で直接入試につながる有益な情報を得られるかもしれません。その信憑性たるや、学校ですから。これ以上の説得力はないですよね。
まずは「学校説明会」についての情報を
「合同説明会」であれば5月に予定されているものもあります。まずはネットを使って「いつどこで」開催されるかを確認してみて下さい。ある程度まで志望校が絞られている方は、必ず該当学校のHPで確認して下さい。受験情報サイトや掲示板だと万が一のことも考えられます。「説明会」開催の有無、時期、申し込み方法など重要な情報は、必ず該当学校のHPで確認されることが大切です。
「オープンキャンパス(オープンスクール)」とは?
「学校説明会」の情報をチェックしていると「学校説明会」とは別に、「オープンキャンパス」を開催しているところもあります。他にも「オープンスクール」と読んだり、「体験入学」と呼ぶこともあります。
「学校説明会」と何が違うのかというと、最も大きな違いは、「学校説明会」が保護者を対象としていることに対して、「オープンキャンパス」は、入学を希望する生徒本人を対象としています。実際に授業や講義を受けたり、部活動・サークル活動に参加したりすることができます。
「オープンキャンパス」の開催時期は?
オープンキャンパスは、生徒自身の参加が必要になるので、夏休みの7月~8月頃にかけて開催されます。ただし、大学の場合は7月~11月の間の開催が多いようです。また、学校によっては通年で開催しているところもあるでしょう。詳しくは志望校の公式HPで確認してみてください。
「学校説明会」「オープンキャンパス」どちらも行けなかった場合
あまり考えたくはありませんが、その場合でも実際に見たことも行ったこともない学校を受験するのは余りにも無謀です。そういう時は学校行事を観覧できないか確認してみましょう。
部外者で観覧が可能なものといえば、文化祭や体育祭が代表的です。これらの行事の主な開催時期は、9月~11月です。体育祭は春におこなっているところのほか、一般公開してないところもあります。もちろんですが、観覧できるかどうかも学校側の公式HP、もしくは学校に電話で確認してみましょう。
全ては情報と行動です!
通ったことがない学校を選ぶのですから、それは大変なことでもありますし、つかみ難いものでもあります。だからこそ、情報の量だけでなく質も大事になります。大事なお子様の進学に関することです。早めの行動で本人だけでなく、ご家族で応援できる受験にしていただきたいと思います。
部活動との両立が難しい時も、Camp事務局のスタッフはいつでも味方です。皆さんの日々の学習のサポートとして皆さんを応援しています! 疑問や質問などありましたら、どんなことでも結構ですのでお尋ね下さい。
西村 仁志
【略歴】
公立大学文学部卒業。学生時代は家庭教師。卒業後は公立学校教員として勤務。
その後、塾講師として20年以上経験あり。現在はena個別河辺・小作校長。
都立立川国際中、私立明大中野八王子中などに合格実績を出し、高校・大学受験においても都立八王子東・国分寺高校や明治大学、法政大学などGMARCH合格者を輩出。
これまでの経験を踏まえ役に立つ情報を楽しく発信していきます。