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【今日が誕生日!】文豪シリーズ 太宰治編

2023.06.19

おすすめ学習法

こんにちは、個別教師Campライターの舟田です。本日6月19日は、太宰治の誕生日です。皆さんは、太宰治の作品を読んだことがあるでしょうか?きっと、教科書で一度は目にしたという方も多いのではないかと思います。そこで、今回は私おすすめの太宰作品を3つほど紹介したいと思います。

 

①「走れメロス」

国語の教科書に採用されているほど、読みやすく読後がさわやかな短編作品です。「メロスは激怒した。」という書き出しが有名ですね。

 

主人公メロスは、人を次々に処刑する王ディオニスを許すことができず、単身城に乗り込みます。しかしすぐに捕らえられてしまい、メロスの処刑が決定してしまいます。そんな中、妹の結婚式を挙げるため3日間の猶予をもらったメロスは、唯一の親友セリヌンティウスを人質にし、3日後までに戻ってくることを約束するのです。

 

メロスが戻ってこなければ代わりに処刑されてしまうセリヌンティウス。お互いに信頼し合っていないとできない約束ですね。本編では、メロスのやや身勝手な行動を表すシーンなど教科書で省かれている部分もありますので、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

 

②「女生徒」

女学生の視点から、日々の暮らしを憂鬱に感じる少女の心理が見事に描かれた作品です。

 

主人公である14歳の少女は、女性的に変わりゆく身体と、女性的になることに戸惑う精神のあいだで揺れ動いています。社会に順応しているように見える「成人女性」を心のなかで拒否し抗ってはいるものの、母親の姿を見て自分も「無個性」な女性になってしまうのだという苦しさや諦めを抱きながら、今日も少女は眠りにつくのでした。

 

「女生徒」は、とりわけ同年代の中学生・高校生の方に読んでいただきたい作品です。特に、読書が好きな方はいっそう深く共感できると思いますので、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

 

③「人間失格」

人間のダメな部分をこれでもかと描いた、太宰の一番の代表作とも言える作品です。

 

主人公の葉蔵は、裕福な家に生まれ顔立ちも整っていましたが、小さいころから「他の人間の考えていることがわからない」と感じていました。自分が異質であることを悟られないように、やがて道化を演じるようになる葉蔵でしたが、段々と破滅していき……。

 

葉蔵はものすごいダメ人間ですが、どこか抗えない魅力を持っていて、私たち作者もいつのまにか惹きつけられてしまいます。『人間失格』の連載最終回掲載直前に、太宰は愛人と自殺を図り亡くなりました。その日はなんと、太宰の誕生日である6月19日だったのです。なんだか運命的なものを感じますね。

 

【今日が誕生日!】文豪シリーズ 太宰治編 まとめ

今回は太宰治の作品を紹介いたしました。個別教師Campでは読書に関する記事がございますので、こちらもぜひ目を通してみてはいかがでしょうか。

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【この記事を書いた人】
舟田
【略歴】
幼少期から公文や様々な個別指導塾・大手予備校に通った経験があり、難関私立大学に合格。大学では経営・経済分野を専攻し、そのかたわら大手個別指導塾で講師として指導。現在は家庭教師Campスタッフとして、家庭教師Campの運営に携わる。自身の中学・大学受験や通塾経験・指導経験を活かし、みなさんに有益な情報を発信します。

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