こんにちは、個別教師Campライターの西村です。
今回のテーマは「通学時間の活用法」です。
通学方法の変化に備えましょう
3月も中旬になりました。
進学に向けて、復習と予習に取り組んでいるであろう生徒の皆さんに
入学後に変化する通学時間について一緒に考えてみましょう。
中学でも高校、大学であっても進学する確実に変わってくるものの一つは、通学距離と時間だと思います。特に高校や大学進学では、電車やバスを使った通学になる場合が多いと思います。
少し古いデータですが、NHKの「国民生活時間調査」の「日本人の生活時間・2015」(リンク付き)によると
往復通学時間は、平均1時間19分になるそうです。
中でも高校生が最も長く平均1時間27分、さらに東京圏で最も長いようで平均1時間33分も費やしているようです。
全国的に見ても一日平均で80分は通学に充てているということです。
通学手段は、小中学校では徒歩か自転車の場合が多いでしょうが、
高校生以上では電車が44.5%と公共交通機関の利用が高くなるようです。
(参考:平成22年国勢調査 従業地・通学地による人口・産業等集計結果(リンク付き))
通学時間がこれまでよりも長く掛かるということは、まず生活サイクルも大きく変わると思います。
交通機関も使うとなれば、朝起きる時間も早くなりますし、朝のラッシュの時間に交通機関を利用することにもなります。
通学時間をどう過ごすのか
通学時間の時短は難しいことですね。
片道40分、もちろん友達と朝の楽しいおしゃべりタイムに使うのもストレス解消になるでしょう。
その一方で毎日の80分をちょっと考えて見てください。
一般的に全日制高校では、年間210日前後の登校日となっています。
つまり
80分 × 210日 = 16,800分(280時間)
どうでしょう?
一年間で280時間を通学に費やすのですね。
この時間、活用してもいいのではと思います。
もちろん何を“活用”意義にとらえるかにもよりますが、こと進学や成績向上に目を向けた場合、
この280時間は無視しがたい長さです。
通学時間の学習法
しかし、電車やバスは、環境として学習に好ましい環境ではありません。
そこは理解しています、何も強制的に“臥薪嘗胆”を強いるわけではありませんよ。
満員電車の中で参考書を広げる、問題集とノートを開いて問題演習をする。
いえいえ…
さすがにそれは困難ですし、周りの乗客にとってはある意味迷惑な行為です。
では電車での状況を考えてみましょう。
まず音の面から。
集中力が最も高まる音環境については、70dBの適度な音環境が最適だと言われています。
完全な無音だと意外にも集中の効果は見込めないのですね。
適度な雑音、“環境音”があった方がいいということです。
ちなみに電車内では80dB程度のようで、最適より少し大きいです。
また環境音については、
雨音やホワイトノイズが効果的であるとも言われます。
ここでいうホワイトノイズとは、放送終了後のテレビ音声(ザーっといういわゆる砂嵐状態です)のようなもので、一定のリズムが感じられる音のようです。
逆に70dB程度でも人の話声は集中を妨げてしまうという研究結果もあるようです。
確かに話し声は気になります。
その気は全くなくても、ついつい盗み聞きしてしまうこともあります。
だって聞こえてしまうんですもの…
反省。
次に考えるのは、車内状況でしょう。
先に書いたように、混雑した満員電車で参考書を広げて読むのは、なかなか困難です。
そういう場合は、スマホなどをうまく使い、省スペースでも可能な方法を実践してみましょう。
学習アプリもなり充実しています。
そういったものの活用や、ノートやプリントの写真画像を見るだけでも定着にはもってこいだと思います。
スマホやタブレットを使うことで言えば、
イヤホンを使ったリスニング練習や学習動画視聴も可能でしょうが、電車の乗降時の危険性や音漏れによる周囲への配慮、マナーを考えるとおススメとは言い難い面もあります。
※電車やバスを利用する際は、安全面やマナーなどに十分注意してください。
そういったことを当たり前にできることも高校生としては必要なことだと思います。
脳や体のサイクルや働きから見ると、
暗記ものは就寝前が適切→睡眠時に情報の整理がなされるので定着しやすい。
朝は、起床から3時間ほどが最も脳の活動がベストな時間ともいわれるので、ここで前日の内容を復習・もしくは暗記も効果的ともいわれます。
まとめると
〇電車やバスでは、コンパクトな参考書やスマホを利用し、省スペースで実践!
〇朝は、脳内が整理された後なので前日の学習内容の復習・暗記にも適している!
注意点は、
〇交通機関での安全やマナーに注意すること。
〇音楽(人の音声が録音されたもの)を聴きながらだと集中力は低下する。
学習でなければ…
「電車で学習するのはテレ臭い感じがしてどうも…」という人は、読書でもいいと思います。
毎日往復(平均ですが)80分もある訳です。
読書をするにはいい時間だと思います。
読書が学習にいい効果を上げるのは、
個別教師Campブログでも取り上げた通りです
(個別教師Campブログ「読書・作文を好きになるには」(リンク付き))
時短できない通学時間をできるだけ有効活用してほしいと思います。
漠然と過ごすのもたまにはいいと思います。
しかし、いつもそのように使うのはもったいない部分が大きいです。
忙しくて時間がないという人は、もう一度時間の使い方を考えなおしてみてください。
意外にやらなくてもいいことを詰め込んでいることも多いものです。
いかがでしたか。通学時間、もちろんぼーっとしてもいいですし、
でも、できることなら有意義な時間にしたいですよね。
勉強の相談については、個別教師Campの自立学習におまかせ!
日々の勉強に悩んだら、相談してみてくださいね!
本日も最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
西村 仁志
【略歴】
公立大学文学部卒業。学生時代は家庭教師。卒業後は公立学校教員として勤務。
その後、塾講師として20年以上経験あり。現在は個別ena河辺校長。
都立立川国際中、私立明大中野八王子中などに合格実績を出し、高校・大学受験においても都立八王子東・国分寺高校や明治大学、法政大学などGMARCH合格者を輩出。
これまでの経験を踏まえ役に立つ情報を楽しく発信していきます。