こんにちは、個別教師Campライターの西村です。
今週から来週にかけて、中学校では中間テストが実施されるところも多いようですね。
テスト対策は順調に進んでいますか。
テスト対策は、前回の反省を踏まえて、良い結果が出ていなければ、すぐにもやり方を見直してみて下さい。同じやり方で複数回実施して、いい結果が出ていなければ、そのやり方は皆さんに合っていない可能性が高いです。
詳しくは過去記事にも書いています。
社会科は苦手ですか?
ご存知の通り「社会」は、地理・歴史・公民の三分野からなる教科です。
この三つの分野すべてで必要なのは、用語の暗記ですね。
「社会」を苦手とする生徒の大半は、この用語を暗記することに辟易していることがあげられるのではないでしょうか。
ではどうすれば暗記をスムーズに進められるか。
分野ごとのポイントを述べる前に暗記について一緒に考えて見ましょう。
社会科が苦手な人の特徴
「社会」が苦手な生徒さんの学習法を見ていると次の特徴があります。
まず①問題演習の前の段階で足踏み状態。
これはどういうことかと言うと、地理でも歴史でも公民でも同じですが、
例えばワークには、各単元のはじめに学習内容のまとめがあります。
大体、見開きの2ページくらいにまとめてありますが、ここを“熟読”しています。
もちろんこれが悪いわけではありません。
まとめを確認することはとても大事です。
ただ、「完全に覚えてから解こう」と最初のハードルが高いのではないかと思うのです。
苦手なものを完璧にやり切ろうと思い、実行するのはとても厳しいですよね。
そこに真正面から取り組もうとする姿勢は素晴らしいのですが、
もう少し楽に実践してみてはどうかと思います。
暗記はハードルを下げてはじめよう
暗記を進める時のポイントは、“できることから確実に”です。
苦手教科の内容を、完全に覚えてから演習するのではテスト範囲の学習は進みません。
ですから、回数でカバーしてみましょう。
つまり、学習のまとめを確認する時間は、10分なら10分で終わらせてみてください。
そこですぐに演習に取り掛かるようにするのです。
解答欄が空欄になることもあるでしょう。ミスも多いかも知れません。
まずはそれでいいと思います。
そこで②演習に入っても答えが出ない状態で何十分も粘っている。
これもある意味①と同じ方法で乗り越えましょう。
完全に解けるまで終わらないのではなく、制限時間を設けて、時間が来たら空欄があろうが、自信がなかろうが終わってみるのです。
ちょっと想像してみましょうか。
さてこの2つのケース。
学習後の正解率からみるとAの方がいいかも知れません。しかし、③の観点でチェックすると
Aの時間があれば、Bのやり方なら単純に3回演習ができますよね。
つまり一つの単元が3回復習できるわけです。
苦手教科を繰り返すことは苦痛かも知れません。しかし、同じ範囲を3回も反復すると正解率は50%以上になると思いませんか。
それが繰り返し学習することのメリットです。
なかなか頭に入りにくい内容を何十分も覚えるよりも、ミスを訂正しながら繰り返すことで徐々にでも正解率が上がる方が頑張れませんか。
好きになることが先か、正解することが先か
“ニワトリが先か、卵が先か”みたいになりますが、
教科を好きになるかということは、意識の問題かも知れません、しかし今まで苦手と思っている教科を好きになることはなかなか難しいものです。それならば正解率を上げることが一番の近道ではないですか?
そのためには、定期テストのように範囲が決まっている試験は、そのチャンスだと思います。
正解率を上げるための方法を試してみてください。
好きになってから点数を上げるのか。
点数を上げてから好きになるのか。
どちらにしても、受験は、内申も当日の試験も定期テストの得点が基盤です。
そうであれば、得点アップを最優先させてみましょう。
地歴公の共通実戦方法
地理・歴史・公民ともに、
まずは、一問一答で用語の定着を。出来れば双方向でこたえられることに留意しましょう。
つまり、問題文→用語だけでなく、用語→問題文が出来れば記述対策にもなります。
用語暗記は縦と横でガッチリ覚えましょう
地理ならば地域ごと、歴史ならば時代ごと、公民ならば分野ごとの用語グループを縦軸とすると、
地理なら「気候」や「工業」「農業」といった分類、
歴史なら「ヨーロッパ」「アジア」「アメリカ」の同時代の状況
公民なら「政治と経済」「権利と法律」といったつながりでの用語グループを横軸としてとらえることも大切です。
縦軸と横軸の双方で暗記の整理ができれば、その定着はかなりしっかりしたものになります。
そう、
♪縦の糸は…
♪横の糸は…
♪織りなす布はいつか誰かを…
中島みゆきさんも歌っているように、縦と横が織りなす“知識”はいつかというか、
テストで早速、皆さんを“暖めて”くれるはずです。
教科を普段の生活に結びつける
社会の中でも公民は、中3で学び始める内容です。
それだけに馴染みが浅いですね。
しかし改めて見てみると、現代の私たちの生活に身近な科目でもあります。
ただ、難解な法律名もでます。政治制度や、経済の仕組みも出てきます。
また組織名はアルファベットの略称でもあります。
これらは、教科科目としてだけ捉えると非常に煩わしいものです。
しかし、私たちが普段の生活で触れるものも多いわけです。
その身近な視点で見ることや、国連の各機関名は英語での名称を確認することで意味を掴みやすくなります。
例) WHO ⇒ World Health Organization
割と見慣れた単語も出てきたりします。
また時事的なキーワードも知識として知っておくことです。
そのために新聞やニュースのチェックも必要です。
受験学年でそのすべてを始めるのではなく、
今すぐ始めて、試してみてはどうでしょう。
皆さんの成績アップを応援しています!
疑問や質問などありましたら、どんなことでも結構ですのでお尋ね下さい。
西村 仁志
【略歴】
公立大学文学部卒業。学生時代は家庭教師。卒業後は公立学校教員として勤務。
その後、塾講師として20年以上経験あり。現在は個別ena河辺校長。
都立立川国際中、私立明大中野八王子中などに合格実績を出し、高校・大学受験においても都立八王子東・国分寺高校や明治大学、法政大学などGMARCH合格者を輩出。
これまでの経験を踏まえ役に立つ情報を楽しく発信していきます。