こんにちは、個別教師Campライターの西村です。
9月も中旬に入りました。この個別教師Campブログでも受験に関するテーマが増えてきました。今回も受験、そしてその受験勉強のひとつの“ゴール”でもある志望校をどのように選んでいくかについて書いていきます。中3生はもちろんですが、中1~2年生であっても近い将来では直面することです。そう捉えて読んでみて下さい。
志望校を決めるということ
「彼を知り己を知れば百戦殆(あやう)からず」
勝負事においてこんな言葉を耳にすることがあるかと思います。「孫子」という古代中国の兵法書の一節です。
彼を知り=敵国の実情を知り、
己を知れば=また自国の実情もよく知っていれば、
百戦殆(あやう)からず=百回戦っても危ないことはない
という意味です。受験というものを”闘い”と捉えたとき、
「彼」、つまり志望校についての様々な情報を集めて対策を取ること。
そして、「己」、つまり自分の学力・体力・精神力といった総合的な実力を把握したうえで、更なる学習の積み重ねが出来れば。
「百戦殆(あやう)からず」、志望校合格はより確かなものになりうるということです。
受験という闘い、そして合格というゴールに無事にたどり着くためには、志望校の決定は当然欠かせないものであり、その決定は早ければ早いほど準備も万全にできるというものです。
志望校をどう選ぶか
ではどうやって志望校を選ぶのか。まずは「彼を知る」ことから始めましょう。数多い高校の中で自分に合う学校、自分が行きたい学校を選ぶのは大変なことでもあります。しかし、自分の未来を作っていくためには必要な選択です。その選択においてどんなことを重視しているのか。一つのデータがありますので見てもらいます。 「学校選びのポイントを3つまで答えてもらう」というアンケートの結果が次のグラフです。
参考【eduNavi~inter-edu 「エデュママアンケート」2015年11月13日記事】
この資料から分かるのは一位が「校風・教育文化」、次いで「通学時間」となっています。もちろん考え方は人それぞれです。一つの参考として御覧ください。みなさんの大切な選択には次に挙げるいくつかの視点を持って臨んでほしいと思います。
国立・公立・私立の違い
高校を設置運営している主体がどこかによって、学費だけではなく入学金や施設費等、経済的な問題が大きく変わります。また、それぞれの設置主体が違うということは、その教育方針も変わってきます。どういった方針のもとに教育実践がなされているかも確認しておいてください。
学科の違い
普通科・専門学科・総合学科と分かれ、専門学科は更に工業系、商業系、水産農業系というように分類が多岐にわたります。自分の適性や将来の仕事によって選択は変わります。専門分野に特化した知識や技能を習得するのに適しています。
また総合学科では、普通科と専門学科を合わせたような学習が行われます。したがって、基礎学力を身につけつつ、進学や就職などの卒業後の進路に向けた専門性も学ぶことが可能になります。卒業後の進路が幅広く選択できるため、高校に入学してから進路を決定したいという人に適しています。各学科の特徴を踏まえた選択を。
偏差値
受験生が受験前に直接影響を受けるのはこの偏差値でしょう。志望校の偏差値をクリアすることは必須ですが、入学後の学習ペースや課題量も関係するので情報はできるだけ集めるようにしてください。入学できても授業のペースについていけないことになると大変です。
卒業後の進路
卒業生の進路も重要な基準になります。例えば、大学進学実績や就職先など、将来進みたい進路実績がない学校を選ぶと、進路変更を余儀なくされる場合もあります。
部活動の状況
どういった部活動があり、そのような実績があるかも気になるところです。
自宅からの通学時間
通学は毎日のことです。単に学校見学の時の感覚ではなく、起床時間、帰宅時間にもかかわるので無視できない要素です。
制服
制服の有無から、そのデザインなど、毎日着るものだけに選択の基準としては十分大事なものでもあります。
大事なのは「何を重要視するのか」
ここでは代表的なものを挙げています。ここで挙げたもの以外でも基準となるものはあるかと思います。要はどういった点を重要視して選んでいくかです。
志望校はいくつか候補を
最終的に受験するのは、併願も含めて1~2校になります。しかし初めから絞っていかなければいけない訳でもありません。
例えば偏差値を基準にして「挑戦校」「安全校」のようにいくつかの候補を挙げておくことも大事です。生徒のみなさんにとって、高校受験は初めての経験です。迷いがあるのは当然です。まして通学経験のがあろうはずもない訳ですから。
百聞は一見に如かず
いくつか候補校が出来たら、必ずその高校には見学もしくは説明会に参加して下さい。高校のHPやパンフレットで見るのと、実際に見学するのとでは印象が変わる場合もあります。先輩から聞いた話や保護者同士で聞いた情報はあくまで他人目線です。自分の目と耳、そして感覚で確かめてみることは必須です。
そうやっていくつかの高校を確認していくなら、やはり中3になってからよりも中1、中2の頃から情報を集めていく方がいいというわけなのです。
志望校選択の注意点
では、今度は注意点というか、気を付けてほしい点を挙げてみます。
偏差値は万能ではない!?
受験で最も参考にするのが偏差値です。大学全入時代となって久しい今日、大学進学者数も増えています。となると偏差値は無視できないですね。
もちろんご承知でしょうが、“偏差値がいいから良い高校”とは必ずしも言えないことがあります。その逆も然りです。生徒さんは、自分に合っているかという視点、保護者さんは我が子の性格に合っているかということもしっかりとチェックしてください。
保護者のエゴ!?
場合によっては苦言を呈することになるのかも知れませんが。保護者としては我が子に進学してほしい高校というものもあると思います。しかし高校に通うのはお子さんです。子どもの意思を無視した結論になると苦しむのは大事な我が子です。
アドバイスは結構ですが、押しつけにならないようにお願いします。
友人がいくから一緒に!
大きな不安もある進学。仲の良い友人が一緒ならとても心強いと思います。それは分かります。しかし、一生一心同体で過ごす訳でもありません。同様に「あこがれの先輩がいるから」というだけの理由も危い場合があります。
人任せではなく自分で決断を!
進学するのはあなた自身です。家族や友人の意見に流されないようにして下さい。アドバイスをもらうことはいいでしょう。ただ、最終的な決断は自分で出して下さい。自分の人生です。自分で決断したからこそ耐えられることも長い人生ではよくあります。人任せで決めると、後悔することが多いです。
私たちは、教科学習だけでなく、いろんな状況を乗り越えていくことも学校教育の中で学んでいくのです。人任せではなく、自己責任という意識も持って高校生になってほしいと思います。
志望校選択の幅は学力で広げられる
志望校選びは悩むことも多いですが、悩むことができるのは選択肢の幅があるからこそです。学力によってその幅は決まってしまうのが現実です。自分の夢をかなえるためには、高い学力がある方が圧倒的に有利です。
以前も書いたことがあるかと思いますが、スーパーマリオでもあつもりでもマイクラでも、ApexでもFORTNITEでも、アイテムは多い方がステージクリアしやすくなります。ビクロイです!野球ならば走攻守がそろっている方が活躍できます。タレントさんでも演技・トーク・歌が出来れば活躍の場が広がります。
もうすべて同じですね。生徒のみなさんにとっては学力や部活等です。「結局それが言いたいのか…」とつぶやかないでくださいね。それは、コツコツと継続的に頑張れば確実に皆さんの力となります。学習の努力と継続は必ずと言っていい、実力になります。ここは裏切らないのです。志望校を選びつつ、日々の学習も習慣にして下さい。
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