こんにちは。個別教師Camp事務局です。
前回のブログ「毎日の学習が続かない」(リンクあり)で、子どもが学習の必要性を感じることが大切だと書きました。継続して学習するための一つの方法として、短期的な方針を持つことについても触れました。
【子育てあるある】子どもの勉強が続かない……。どうすればよい?
一方で、勉強に対する長期的な方針(目的)が無いと、〝終わりのない持久走〟になってしまいます。方針や目的を決めるためには、まず根本をきっちりと確認しておいた方がいいと思います。
勉強する根本の目的
子どもからすると、そもそも「なぜ学習しなければいけないのか」ということではないでしょうか。
お役所的な説明ならば、
〝複雑な現代社会において、生涯を人間としてとにもかくにも生きていけるだけの資質能力を体得させる〟(文部科学省 中央教育審議会「義務教育に係る諸制度の在り方について」より『義務教育の目的,目標』より抜粋)ためのものだということです。
(リンク)https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/attach/1419867.htm
そうです、学習(義務教育)することは、〝人として生涯を生きるために必要な資質能力を身につけるため〟なのです。これをいきなり子どもたちに伝えて「なるほど!」と納得してくれるか。
そもそも学習は、実に面倒くさいものです。コツコツ積み上げるものなので、ちょっと取り組んだら劇的に変化できるものではないですね、ということは納得してもらいにくい。思い出してみて下さい、皆さんが小学生や中学生の時に、これをドンと掲げられて納得できたのかを。
ではこれをどのように子どもに伝えていけばよいか、ということも課題です。例えば一つのきっかけとして、私たちもかつて子どもの時に「将来はどんな仕事につきたいか」ということに悩んだものですね。そもそも自分がどんな仕事に向いているのか、その適性が分からないものです。かと言って大人になれば分かるというものでも無いですし、いま私たちが適性に合った仕事をしているかは分からないこともあるかと思いますが、ここでは本題からズレてしまうので敢えて言及は避けます。
閑話休題。自分がどんな適性を持っているかをどうやって知ることができるのか。それを知るためにもさまざまなジャンルを学ぶ機会は必要でもあるのですね。その中で自分の適性を見つけやすくなるのは事実です。だから学習する。
「学習の必要性」を感じるために学習する。
自分で言ったことを自分で打ち消すようでどうしようもないですが、「学習の必要性」を感じるために学習する。
理屈では分かっていても、〝学習のために学習する〟などということを子どもたちに納得してもらうのはとても難しいことです。だからこそ、前回触れていなかった長期的な視点が必要になると思います。
目の前の課題をクリアするために学習することは、実に有益です。目に見えて結果が出てくるからです。そしてそれを継続してもらうためは、「習慣化すること」と同時に、「目的や理由に気づくこと」も必要になります。
では先に挙げた「…資質能力を体得させること」とお役所の言葉を掲げてみるのか。大義名分としては実にもっともです。大人にとっては。ではこれをスローガンとして、子どもたちが日々頑張れるものかと言うと、ご承知の通り期待しにくいですね。言ってることは正論です、実に文句なく正論ですが響きにくい。つまり実感しにくいのだと思います。人は実感できないことでは動かないですよね。
ではどうすれば良いか。子どもたちが実感できる事例に落とし込むことだと思います。スポーツや習いごとをやってる子には、その分野での具体例で。ゲームが好きな子にはそれで。至極当たり前ですが、学習は苦役でも拷問でもありません。自らが成長するために身につけていくことです。
そして目的としては、日々大人も子どももさまざまな分野で勤しんでることなのです。サッカーであれば、プロの選手になりたい。試合に勝ちたい。そう言った目的のために練習を重ねる。シュートが上手くても、ゴール前までのボール運びができなければ得点できないわけです。ドリブルやシュートが上手くても、一試合を走り抜く体力がなければ活躍しにくい。
ではどうすればいいか。なのだと思います。更に、試合前の一週間だけ熱心に練習して優勝できるか。そういうことですよね。ゲームにしても同じことは言えます。プレイ中に出てくるアイテムは出来るだけ持っておいた方がいい。今使わなくてもいつ使うか分からない。その場面で「何で取っておかなかったのだろう」と後悔しても始まらないわけです。ステージクリアしていくためには、アイテムは多い方がいい。
しかし、無限に持てるものでも無いですね。アイテムの取捨選択が必要になる。その取捨選択の判断基準は、やはりとことんプレイしていく中で身につくものです。
勉強に置き換えて考える。
こう考えてみると、5教科だけでなく、実技4科も必要なのですね。まずは9教科をやっていく中で、興味や関心の方向性にも気づけるはずです。つまり適性について、自分なりに気づくようになるということです。
学習することは、その人が持つ可能性の追求なのですよね。毎日の継続量を少しずつ増やしていく。〝速効性〟と〝目標〟という2つを交互に意識しながらやることで全ては変わっていきます。長期的な方針(目標)と短期的な方を立ててみることから始めてみてはどうでしょうか。
しかし、保護者様も初めから肩肘を張らないようにしていただければと思います。保護者様も試行錯誤していく気持ちの余裕が必要です。子どもさんとの学習に対する温度差が大きければ、お互いに感情的になりがちですので。学習だけでなく、学習相談についても個別教師Campでは対応していきます。ぜひご活用いただければと思います。
【子育てあるある】子どもの勉強が続かない……。どうすればよい?