こんにちは、個別教師Campライターの西村です。
今回は2/3に実施された都立中入試について、特に適性Ⅰ(作文)についての内容分析と、個別教師Campの人気講座「都立中作文 頻出テーマ48」の有効性・今年の入試結果についても触れていきたいと思います。
◇「都立中作文 頻出テーマ48」については↓こちらからどうぞ!
都立中入試の適性検査について
都立中では、その入学時において「適性検査」が実施されます。「適性検査」は入学を希望する生徒が、志願する都立中高一貫校に適した生徒かを確認する検査ですね。
※都立中とは?
「都立中高一貫教育校(中等教育学校及び併設型中高一貫教育校)とは」東京都教育委員会HP(外部リンク)
都教委のHPでも以下のように書かれています。
入学者の決定に当たっては、各校の特色に照らした適性検査等を行います。適性検査とは、自分自身で問題を発見し、筋道を立てて考え、よりよく解決しようとする態度や能力などをみるために行う検査です。
そして「適性検査」には、下記の性質があります。
1.出題範囲は小学校の教育課程に準ずる。
公立学校の入学者を決定する検査です。国立や私立中学の入試のように、公立小学校で習わない(授業として扱わない)事項は出題されないように規定されます。
2.教科ごとの学力検査ではない。
小学校の教育課程の範囲とは言え、国算理社という4科の枠組みではなく、本文(説明的文章や対話文)・資料やグラフなどを読み解き、複数教科の知識を組み合わせて考えないと解けない問題です。
3.記述が多い。
国立・私立中学の入学試験とは違い、生徒の適性を確認するために、ものの見方(とらえ方)や体験から得たもの、それと表現力を評価します。そのため記述問題や作文問題が多数出題されます。
上記の内容を踏まえて、都立中の適性検査は、下記の形式で行われます。
まず適性検査は「適性検査Ⅰ」、「適性検査Ⅱ」、「適性検査Ⅲ」の3種類からなっています。このうち、学校により「適性検査Ⅰ・適性検査Ⅱ」を利用するところ、「適性検査Ⅰ・適性検査Ⅱ・適性検査Ⅲ」まで利用するところに分かれます。基本的には適性検査Ⅰ・Ⅱは共同作成問題ですが、一部独自問題にすることもできます。適性検査Ⅲは各校の独自作成問題です。
では具体的にどういった内容なのかといえば、
適性検査Ⅰ⇒国語・作文の問題
適性検査Ⅱ⇒算数・理科・社会の複合的な問題
適性検査Ⅲ⇒理数系、特に算数の問題
といったものになります。
都立中入試 適性検査Ⅰについて
それでは(ようやくですが)「適性検査Ⅰ」について詳しく見ていきます。「適性検査Ⅰ」は先ほど挙げたように、教科内容としては国語の問題となるわけですが、問題本文としては、論説文や随筆などが出題されます。この本文を読解、要約して自分の考えをまとめることが必要になります。
問題文の内容を基にして、自分の意見や考えを(自分の体験などに基づいて)まとめるのですから、読解力だけでなく、論理、構成、表現といった領域での力が試されます。
もちろんすべてが特別に訓練してくものではなく、小学校の学習内容を基本としてしっかりと取り組むことが大前提です。そしてそこから発展させ、特に表現領域での演習量が必須となります。
具体的な対策としては、作者の意見や意図を的確に掴むためには読書が役立つでしょうし、時間内に規定の文字数で自分の意見を文章にまとめる必要がありますから、作文を書きなれることが求められます。
令和5年度都立中適性問題Ⅰから
具体的に実際の「適性問題Ⅰ」でどのようなことが問われているかを見ていきましょう。
例1)立川国際中
「自然破壊」と「自然保護」の(保全という)観点から、「学校生活においてリーダーとして目標達成する上でどのように生かせるか」についての作文が出題されました。
自然破壊や環境保護といったワードは近年、中学入試だけでなく各入試でもキーワード化しています。ですからそのまま“自然破壊について”や“自然をどのように保護していくべきか”といった出題であれば、皆さんも書きやすいと思います。
しかし立川国際中の問題では、「リーダー」として「目標達成するためにどのように生かせるか」という出題内容になっています。こういった問題は、当然ながらそれぞれの項目について“考えた経験”があるかどうかに関係してきます。
こういうときに個別教師Campの「都立中作文頻出テーマ48」は大いに役に立ちます。例えば、立川国際中の問題であれば、「頻出テーマ48」で演習する、
1.温暖化 4.自然との関わり
6.学校生活のルール 10.コミュニケーション
12.自己主張 15.励まし・感謝
20.失敗から得たもの 24.ものの考え方
29.チャレンジ・挑戦 30.対話
37.後悔していること 40.中学生活に期待すること
42.ゴミ問題 44.学校をよくするための提案
46.私の誇り 48.エコロジー
と16ものテーマに該当します。
例2)小石川中
文章1「木を使ったものづくり」と文章2「若いときの読書」を読み、「これからの学校生活でどのように学んでいこうと思うか」について作文が出題されています。
4.自然との関わり 6.学校生活のルール
8.科学技術 16.日本の文化
21.勉強することの意味 24.ものの考え方
27.読書 32.機械化・ロボット
と8つのテーマに該当しています。
例3)九段中
文学的文章を読んで「あることがきっかけで自信が持てるようになったこと」についてと説明的文章を読んで、「変わること」と「変わらないこと」のどちらが重要であると思うかについての作文が出題されています。
2.努力 10.コミュニケーション
12.自己主張 15.励まし・感謝
20.失敗から得たもの 24.ものの考え方
29.チャレンジ・挑戦 37.後悔していること
40.中学生活に期待すること 44.学校をよくするための提案
46.私の誇り
と11のテーマに該当しています。
つまり厳選された48テーマをすべて演習していくことで、「書いたことがある」という確実な力を身に着けることができます。それこそが私たちの目標とすることなのです。
個別教師Campの受験(東京都)の結果
「都立中作文頻出テーマ48」の受講者も入試に臨み、「武蔵高附属中」「立川国際中」「三鷹中」「南多摩中」と合格を勝ち取ってくれました。毎回の授業で苦心することもありましたし、出来栄えに自信を持ってくれることも多かったです。そうした集大成を入試本番で発揮してくれたことを私たちも誇りに思います。
新年度も「都立中作文頻出テーマ48」で頑張りましょう!
厳選された頻出テーマを使った効率的なオンライン学習は、頻出テーマの知識や情報を身に着けることができます。また体験ストックができるという面でもとてもご好評をいただいています。
更に添削付きですので、自学自習では分からない自分の文章のクセや論理的な展開など、的確なアドバイスがもらえます。講師はみんな指導経験豊富ですので、都立中各校の出題傾向を踏まえて指導にあたります。
校舎での対面授業にプラスすると効果は絶大です。小5から受講可能ですので、受検学年を待たずに作文を得意科目にしておきましょう。
受験(検)対策は学習習慣の確立がすべてです!
受検学年になると、学校生活や模試などどうしても忙しくなります。早めのスタートを切って下さい。学習習慣を確立させ、苦手教科(科目)は早めに克服することです。
苦手克服は受検学年じゃないといけないなんて決まりはありません。得点力を身に着けるにはどうすればよいか、一緒に取り組んでいきましょう。