こんにちは、個別教師Campライターの内海です。今回も都立高校の共通問題(英語・理科)の入試問題傾向などについて書いていこうと思います。
2023年度都立高校一般入試 英語
大問1:リスニング問題
例年通り問題Aと問題Bに分かれていて、問題Aはおばあさんの家での誕生日パーティーやジョンの1日のスケジュール、コンサートに関する質問がひとつずつ放送され、答えとして適切な物を選ぶ形式の問題でした。また問題Bは外国人の先生が中学生に向けて行ったスピーチで、放送された質問に対して答えを選択する形式と質問に対する答えを英語で書くという形式でした。
大問2:図表の読み取り
1と2は高校生とアメリカからの留学生の対話文を読み、表やグラフを参考にしながら、2つの空欄に入る語句の組み合わせを答える形式でした。
3は帰国した留学生とのEメールのやり取りで、(1)の内容選択問題では場所や時などを注意して問題を解く必要がありました。(2)はその留学生に日本の伝統文化を体験できる場を3つの英文でまとめるという問題で、部分点でもしっかり取ってほしいところでした。
大問3:対話文の読解
3人の高校生とアメリカ出身の留学生による、目標達成の仕方についての対話文でした。例年通り、問1~問5は下線部の内容に関する選択問題で、問6・7は2つの空欄に入る語句の組み合わせを答える形式でした。
大問4:長文読解
主人公である高校生が、ホームステイに来たカナダからの留学生との交流を通して成長していく様子を描いた文章でした。時間配分や解く順番を工夫する必要がありました。
2023年度都立高校一般入試 理科
大問1:小問集合
例年通り、生物・化学・物理・地学の4分野から満遍なく基本問題が出題されました。
過去に出題された計算問題や完答問題が今年は出題されなかったので、比較的解きやすかったと思います。
大問2:資料を活用した小問集合
こちらも例年通り4分野からレポートの内容を読んで考える問題でした。昨年にはなかった完答問題ややや細かい知識の確認問題などが出されたため、少し苦戦したのではないでしょうか。
大問3:天気(地学)
今年は地学分野から天気の問題が出題されました。記述問題や完答問題が出されたので、そこでいかに点数を取れるかがカギでした。
過去5年間で出題された範囲は、以下の通りです。
平成31年度 | 地震 |
令和2年度 | 天体 |
令和3年度 | 天気 |
令和4年度 | 地層 |
令和5年度 | 天気 |
「理科の傾向と対策法」のブログ記事でも書きましたが、過去5年間の傾向を見ても同じ分野が2年連続で出題されることはありません。そのため、来年度は天気以外が出題される可能性があります。
大問4:人体(生物)
生物分野から人体に関する問題(消化酵素・血液の循環)が出されました。どの問題も基本知識を確認する問題で、比較的点数を取り易かったと思います。
平成31年度 | 遺伝 |
令和2年度 | 動物・消化酵素 |
令和3年度 | 植物 |
令和4年度 | 植物・遺伝 |
令和5年度 | 消化酵素・血液の循環 |
大問5:イオン(化学)
化学分野から炭素棒を電極に用いたCucl2水溶液の電気分解に関する問題が出題されました。こちらも基本知識を確認する問題が出題されました。
平成31年度 | 化学反応 |
令和2年度 | 化学反応・イオン |
令和3年度 | 化学反応 |
令和4年度 | 電気分解・イオン |
令和5年度 | 電気分解・イオン |
大問6:電流(物理)
問題3の条件設定が複雑で、高度な分析力が求められる問題でした。その他は、比較的対応しやすい問題でした。また、この大問の選択肢が、5択、6択と他の大問より多かったです。これは、昨年の問題にも見られました。
平成31年度 | 運動とエネルギー |
令和2年度 | 回路と電流 |
令和3年度 | 電流と磁界 |
令和4年度 | 運動とエネルギー |
令和5年度 | 回路と電流 |
今回は2023年度都立高校入試の英語・理科の速報記事になりました。ここまでご覧いただきありがとうございました。何かお困りのことなどございましたら、お気軽にお問い合わせください。
内海
【略歴】
大学時代は学芸学部にて数学の微分・積分を中心に研究してきました。学生時代から個別指導塾で講師として研鑽を積み、塾講師として就職、最速で個別enaの校長に就任し現在に至ります。これまでの小学生~高校生への指導経験を活かした情報や得意科目である理系科目の情報を中心に発信していきます。