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自分で見直せる簡単ポイント! よくある作文の表記ミス

2023.03.28

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自分で見直せる簡単ポイント! よくある作文の表記ミス

こんにちは。個別教師Campライターの工藤です。個別教師Campでは、都立中受験生向けの「都立中作文頻出テーマ48」、ena・個別enaにお通いの方向けの「enaフォローコース添削指導」、昨年秋~1月に開講していた「都立高推薦入試対策講座」などで、作文・小論文の添削を行っています。そうした添削の中で、やはり多い間違いというのがあります。今回は、小中学生の作文・小論文においてよくみられる表記ミスについてご紹介します。

よくある作文の表記ミス①段落冒頭の一マス空け忘れ

まずは段落構成に関するミスです。段落の始まりは、一マス空白を空けるのがルールですが、これをわすれてしまうというものです。とくに非常に多いのは、まず第一段落です。いろいろ作文の構想を考えて決まり、いざ! という勢いからか、ついどんどん書き進めてしまって一マス空け忘れていた、ということがあります。一マスなので修正はしやすいほうですが、気をつけましょう。

よくある作文の表記ミス②送り仮名のミス

漢字ミスは想像しやすいと思いますが、意外と送り仮名のミスもよくあります。送り仮名は何となく読み(音)のイメージで処理してしまいがちなので、見直しをしても足りない部分・多い部分を頭の中で補ってしまいがちです。そもそも送り仮名を勘違いしていた、というのは知識の問題なので置いておくとしても、見直しの際には鉛筆の先や指先を指し棒代わりにして、一行一行目を通すようにしましょう。

よくある作文の表記ミス③話し言葉(口語)の使用

これは知識による部分が大きいのですが、つい話し言葉(口語)で作文・小論文を書いてしまいがちです。例えば、「~けど」などは口頭では頻繁に使う言葉ですが、書き言葉としてはあまりふさわしくありません。難しいところとして、読解問題などで取り組む文章では、主に随筆文などで話し言葉を使った書き方の文章も多くある、ということです。随筆文のほうが得意、あるいはエッセイやブログ形式のものをよく読む、という人ほど引きずられがちかもしれません。

あくまで入試の答案として、書き言葉を用いることを心がけてください。自分がきちんと書き言葉と話し言葉を区別でき、正しく使えることを答案内で示しましょう。

よくある作文の表記ミス④敬体と常体の混在

敬体とはいわゆる「です・ます」調、常体とはいわゆる「だ・である」調のことです。多くの人が作文・小論文を書くとき、このどちらかを何となくの感覚で選んで使っていると思うのですが、「何となく」選んで書いていると混在が生じます。これはやはりNGです。スピーチなどでは意図的に使い分けることで良い効果をもたらすこともありますが、入試作文・小論文としては好ましくありません。

書くものの種類にももちろんよるのですが、私は初心者の方、とくに小学生のみなさんは「です・ます」調のほうが書きやすいのではないかと思います。小学生のうちは敬体の文章にふれる機会が多いと思いますので、自然とその書き方のイメージがつくと思います。とくに何も言わなくても、全体的に小学生は「です・ます」調が多いです。一方で、中学生の子たちは、小学校からの慣れでそのまま敬体を用いる人と、意識して「だ・である調」を使ってくれる人が半々、といった印象です。推薦入試の小論文などでは常体の文章が書けると良いです。(ただし、敬体だから×、ということはほぼないと思って良いです。混在は減点です。)

よくある作文の表記ミスを防ぐための見直し

その他にも様々な表記ミスがありますが、大事なことはそれを防ぐことです。表記ミスを防ぐためには、主に二つのアプローチがあります。当たり前の話ですが、「未然に防ぐ」か「ミスに気付く」かです。

未然に防ぐ

まずもってミスをしなければよいのですが、そこはなかなか難しいです。ミスを未然に防ぐには、「書くときに、ありがちなミスを意識する」ことに尽きます。この「ありがちなミス」というのは、『自分にとって』ありがちなミスです。

例えば、添削を受けている中で何度も「たり」の用法を間違えている人は、「~したり」と書く直前、あるいは書いた瞬間に「これは!」とハッと思って自分の文章を確認する、ということができると理想的です。

文章を書くとき、ある程度の構想や流れ、意見の方向性などは考えて書いてもらいたいですが、一言一句全て決めてから写経のように書く人はいないと思います。つまり、ある程度流れを決めたら、実際に書くのは筆の流れるまま、手の癖で書いていることが多いのではないでしょうか。そして、この「癖」によって同じミスを繰り返してしまうわけです。ですので、『自分がよくしてしまいがちなミス』をメモ帳やノート等に整理し、しっかりと意識して取り組むことが大切です。

ミスに気付く

ただ、算数・数学の計算や英語のスペルミスと同じく、一度も間違えない人間というのもいません。どんなに気をつけていてもうっかり間違える、あるいはその場では正しいと思って漢字を書いた、ということは大いにあり得ます。

ここで重要なのが見直しをしてミスに気付くことなのですが、そのためには「自分の書いた文章を、他人の書いた文章だと思って精読する」力が求められます。私たちも、他人のミスにはよく気付くが自分の間違いには指摘されて初めて気づく、ということはよくあると思います。自分の書いた文章は、バイアス・思いこみがかかってしまい、書いている本人だから内容も1から10まで知っていることもあって、「正しい」ように見えてしまいます。

そこで、他人の文章だと思って精読することが必要なのです。このためには、普段の文章読解の演習のときにも誤字脱字なく正しく文章を読めているか確認したり、音読してみて一言一句正しく読めているか人に聞いてもらったりするなど、精読の練習をしてみることも大切です。また、鉛筆・シャープペンシルの先や指先をガイドライン代わりにして、目で見ているところを指で追いながら読んでみるのも一つの手です。目は一点を見ているようで様々なところを見ているので、鉛筆の先や指先があることで「ここに意識を集中しよう!」というのがはっきりします。

 

そして何より、作文・小論文の勉強においては、他人に添削してもらうことがとても重要です。自宅ではなかなか取り組みにくい添削も、以下の講座でしたら対応可能です。ぜひご検討ください。(enaフォローコースは、「enaフォローコース添削指導」のみ添削指導がございます。)

▼都立中受験生向け「都立中作文頻出テーマ48」はこちら▼

都立中作文頻出テーマ48

▼ena・個別ena生のフォロー向け「enaフォローコース」はこちら▼

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▼「都立高推薦入試対策講座」はこちら▼

都立高推薦入試対策講座

【この記事を書いた人】
工藤
【略歴】
自らも個別指導塾に通い、私立中・国公立大に合格。個別指導塾の講師として働き、就職。個別指導塾の校長を務め、現在は個別教師Camp校長。個別指導一筋で8年間指導。
都立南多摩中、区立九段中、私立桐朋中、明大中野八王子中など、高校・大学受験でも都立国分寺高校、上智大学、法政大学などに合格者を輩出。
指導経験を活かして、みなさんに有益な情報を発信します。

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