こんにちは、個別教師Campライターの西村です。
まずはご入学・進級おめでとうございます。また、新しい一年の始まりですね。
そして皆さんの学校生活において、授業と同じくらい重要なものといえば“部活動”ではないでしょうか。
新入生の方は、どの部に入るか早々と決めている生徒、
いくつかの候補で迷っている生徒、どの部に入ればいいかまだ考えあぐねている生徒、本当にそれぞれです。
今回は「部活動」にフォーカスしてお話ししてみようと思います。
部活動って?
「部活動」の位置づけ
中学高校生にとってごく身近な「部活動」ですが、その位置づけはどうなのか。
まず、学校における「部活動」とは、教育課程外の活動であるということ、
しかしながら学校教育活動の一環として学校教育において大きな意義や役割を果たしているというとらえ方になります。
課外活動でありながら、学校の先生が指導することも多く、生徒の感覚では「教育課程外の活動」という印象は少ないかも知れません。
保護者の方にとっても、学生時代の思い出の中でもかなりのウェイトを占めているのではないでしょうか。
「部活動」の目的
「部活動」の目的ですが、これは実感することも大きいかと思います。
しかし、もともとの前提としてどんなものなのかを確認しておきましょう。
はい、“お得意”の文科省伺いです、HPチェックしました。
学校教育の一環として行われる運動部活動は、スポーツに興味と関心をもつ同好の生徒が、
より高い水準の技能や記録に挑戦する中で、生徒に下記のような様々な意義や効果をもたらすものと考えられます。
・スポーツの楽しさや喜びを味わい、生涯にわたって豊かなスポーツライフを継続する資質や能力を育てる。
・体力の向上や健康の増進につながる。
・保健体育科等の教育課程内の指導で身に付けたものを発展、充実させたり、活用させたりするとともに、運動部活動の成果を学校の教育活動全体で生かす機会となる。
文部科学省(H25年5月)「運動部活動での指導のガイドライン」より
上記の抜粋については運動部に関する見解となります。
またいわゆる文化部・運動部共通の記載としては、以下の通りです。
「生徒の自主的,自発的な参加により行われる部活動については,スポーツや文化,科学等に親しませ,学習意欲の向上や責任感,連帯感の涵養等,学校教育が目指す資質・能力の育成に資するもの」
学習指導要領に記載されている内容としては上記のみとなります。
つまり、学習指導要領では、「生徒の自主性を尊重すること」「スポーツ・文化等に親しませること」をメインにして、目標としては「学習意欲の向上」「責任感、連帯感の涵養」を重視した内容となっています。
「教育」「生徒の心身の育成」をベースにすることで成立しています。
ですから、その主旨からいえば「大会等で優秀な成績をおさめること」は二次的なものとなるわけですね。
こう書いてしまうと興ざめですが……。
部活動ってどんな種類があるの?
ちょっとお堅い話になってしまいましたが、ここでは「部活動あれこれ」についてお話します。
定番の「部活動」(運動部)
サッカー、野球、バレー、バスケ、テニスなど定番の部活はいつの時代も人気ですね。
またここ数年での伸びが高いのはダンス。
そして従来から根強い人気の柔道、剣道、卓球なども上位に入ってくるようです。
(※参考 公益社団法人 全国高等学校体育連盟「令和5年度 加盟登録状況」より)
人気の部活動では、入部以前からその競技を始めている生徒も多く、入部からレギュラーへの道はそれなりに大変だと思います。
また練習も毎日課している部の割合は多く、土日は練習試合などのスケジュールが密になる傾向は高いですね。
しかし、その競技を好きでやりたいと思えば苦労も苦労だと感じないこともあります。
ぜひ頑張ってもらいたいと思います。
定番の「部活動」(文化部)
吹奏楽部、放送部、美術部、書道部、軽音楽部などが上位のようです。(あくまで一般論ですが)運動部に比べて練習日に余裕があることが特徴でもあります。しかし個々の部活動では、運動部なみの体力が必要であったり、練習日も休みがないくらいに組まれていることもあります。
部活動をどう選ぶか
どの部活に入るかを迷うのは、進学後の大きな楽しみでもあります。
その選び方については、言ってしまえば人それぞれ。
ただ皆さんが部活動に「何を求めているか」によってはその基準も大きく変わると思います。
①その競技が好きで挑戦したい人
この場合はぜひチャレンジしてみてください!経験者であればなおさら即入部もありです。
未経験の場合は、見学や仮入部というシステムをフル活用して決めていくのもいいと思います。
②運動部(文化部)に変更したい人
これまでの部活から変えてみようという人は、果たして自分が思うようなものかどうかを確認してからでも遅くはないかと思います。
運動部(文化部)で競技(種類)を変える場合もあるでしょう。
例えば、「途中であきらめる」ことに抵抗がある人もいると思います。
しかし、限られた学校生活で必要以上の我慢をすることが良いことかどうかは、家族や友人に相談してみてもいいのではないかと思います。
③まだ決め切らずにいる人
迷うのは当たり前です。部活動紹介や、見学、仮入部で決めてもいいでしょう。
好きじゃなきゃ始められないということはありません。
知らないからこそ新しい何かを見つけられることも多いと思います。
「自分が何を求めているか」が一番の基準です
部活動を選ぶ際に、一番大事なのは皆さん自身が「部活動に何を求めているのか」だと思います。
例えば、「大会で優秀な成績を残したい」のか、「勉強と両立したい」のか、いろいろとあるでしょう。
そして皆さんの学校の部活動が「どのような目標をもって」「どんな練習をしているのか」もリサーチする必要があると思います。
部活動を辞める理由としては、「思っていたのと違った」ことが最も多い理由です。
それは思いの外練習が厳しかったことがあるかもしれません。
逆に練習が緩すぎてモチベーションが下がったことがあるかもしれません。
すべては「自分が何を求めているか」なのだと思います。
部活動を辞めることがダメだと言っているのではなく、一度決めたことが継続していけば身につくものも大きいと思います。
みなさんの学校生活を充実させる部活動との出会いを
学生時代の「部活動」は、中学高校の6年間だったとしても皆さんの人生において非常に影響を与えるものです。
できればいい思い出になるように熱心に取り組めるものであってほしいと思います。
ですから、部活動選びも“しっかり悩んで”ほしいですね。
部活動と勉強との両立が難しい時も、個別教師Campのスタッフはいつでも味方です。
皆さんの日々の学習のサポートとして皆さんを応援しています!
疑問や質問などありましたら、どんなことでも結構ですのでお尋ね下さい。
最後までブログをお読みくださいまして、ありがとうございました。
西村 仁志
【略歴】
公立大学文学部卒業。学生時代は家庭教師。卒業後は公立学校教員として勤務。
その後、塾講師として20年以上経験あり。現在はena個別河辺・小作校長。
都立立川国際中、私立明大中野八王子中などに合格実績を出し、高校・大学受験においても都立八王子東・国分寺高校や明治大学、法政大学などGMARCH合格者を輩出。
これまでの経験を踏まえ役に立つ情報を楽しく発信していきます。