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【推薦入試後の入学前課題など】リメディアル教育について

2022.01.21

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オンライン個別指導の個別教師Camp リメディアル教育についてサムネイルこんにちは。個別教師Camp事務局です。

もうすぐ都立高校推薦入試や私立高校の推薦入試などが始まります。また、大学の推薦入試・総合型選抜などは昨年中に合否が分かっている大学がほとんどかと思います。

 

推薦入試に合格し、同学年の子たちよりも一足先に受験勉強から解放された方も多いと思いますが、手放しで喜んでもいられません。例えば、多くの大学では推薦入試(総合型選抜入試・公募制推薦・指定校推薦など)で合格した方には、「入学前課題」として勉強を課しています。

 

また、高校や大学では入学後早々にテストなどがあることが多々あります。大学では主に英語のクラス分けなどを行うために、TOEIC等の試験結果を基準とします。

 

また、ほとんどの学校において、在学生の大半は一般入試(いわゆる筆記試験)で合格した人です。高校・大学側は生徒・学生の学力水準を「一般入試で合格してきた人」に合わせて考えています。よって、推薦入試で合格したとしても、学力を高めることは怠らないことが必要になってきます。とくに、大学の場合は推薦入試の合否発表から、実際に大学に通いだすまでの時間の開きが大きいですから、ついゆるやかに過ごしてしまいがちです。

 

今回は大学の推薦入試に合格された方・そのご家庭向けに、「リメディアル教育」についてご紹介していきます。

 

【推薦入試後の入学前課題など】リメディアル教育とは?

突然出てきた「リメディアル教育」というワードは、聞きなじみがない方が多いのではないでしょうか。「リメディアル教育」の定義は、日本リメディアル教育学会によると以下の通りです。

 

(1)「リメディアル教育」=「学習・学修支援」

(2)大学院生を含む高等教育機関に学ぶ全ての学生と入学を予定している高校生や学習者に対して、必要に応じてカレッジワークに係る支援を高等教育機関側が組織的・個別に提供する営み、またその科目・プログラム・サービスの総称

(日本リメディアル教育学会 「リメディアル教育」の定義 http://www.jade-web.org/guidance/definition.html)

 

つまり、かんたんに申し上げると「大学の授業についていけるように、そのレベルまで学力を引き上げる教育」のことです。上述のように、大学の授業のレベルは、推薦入試に合格した生徒の学力ではなく、一般入試に合格した生徒の学力を前提にして考えられています。

 

大学入試の内容は難しく、しばらく使わないうちにすぐ忘れていってしまうものです。みなさんも、今現在、大学や高校で習った内容を思い出してみてくださいと言われても、なかなか難しい部分があるはずです。(どうでもよいエピソードとか、思い出はよく覚えているものですが……。)

 

現役高校生にしてもそれは同じことです。英単語などは、やる習慣をなくすと、中学レベルの英単語はまだしも高校レベル・大学受験レベルの英単語はどんどん抜け落ちていきます。しかし、基本的に大学1・2年生のあいだは英語はほとんど必修です。英語の授業の単位を取り忘れたがゆえに留年、なんてなってしまったら目も当てられないですよね。

 

また、英語が大事と言われて早何年どころか十何年という感がありますが、やはり英語力が高いに越したことはありません。大学在学中の海外留学、あるいは就職活動や大学院への進学などにおいても、TOEICやTOEFLなどの英語検定試験のスコアというのは重要です。どのくらいを目安に、というのはなかなか難しいですが、私見ですが履歴書に書けるTOEICのスコアは500以上、ある程度企業内で英語を使うことになる場合は600~700以上、外資系や海外とも積極的にかかわっていく企業・部署などを希望しているなら800以上、というイメージでしょうか。もちろん個人的な見解なので一概には言えませんが、おおよそそのくらいを目指してほしいと思います。

 

リメディアル教育では、大学の推薦入試に合格した学生さん向けに、合格後の入学前課題や授業動画やeラーニングなどを活用した教育を行い、出来る限り入学前の学力を高めようというわけです。例えば文学部などでは、各種専門領域に合わせた読書課題およびレポートの提出、理系の学部では専門内容に関係のある分野の復習課題、あるいは簡単な予習などが多いのではないでしょうか。

 

【推薦入試後の入学前課題など】リメディアル教育の課題

しかし、リメディアル教育がきちんと浸透しているとはいいがたい現状があります。というのも、大学入学前に学力を高めたいという大学側の目的がある一方、合格した学生側としては、まず「大学に合格するために勉強してきた」わけです。受かってしまえばこっちのもの、とまでは言いませんが、ゆっくりしたい気持ちも分かります。

 

ただ、中学高校までと違い、大学では容赦なく「留年」ということがあります。また、なかなか自分の学力や現状を気にかけてくれる「担任の先生」のような存在がいないものです。大学によっては学部や学科ごとのクラスなども存在しますが、いない場合は自分で基本的に管理していく必要があります。

 

ですので、理想的には「高校までの学習や受験勉強の習慣を継続し、大学入学をむかえる」ということになります。また、大学入学後に履修登録や授業スケジュールなどの管理を自分で行えるようにするためにも、保護者様ではなく、ご本人様が自分で勉強や各種書類手続き、入学前課題の提出締め切りなどを守れるように工夫していきましょう。

 

【推薦入試後の入学前課題など】ご家庭で取り組めるリメディアル教育とは?

また、入学前課題などが少ない場合や、早々に課題を終わらせてしまい、「何を勉強したら良いのか分からない……」という方向けに、ご家庭で取り組めるリメディアル教育についても少し考えてみます。

 

ご家庭で取り組めるリメディアル教育① 英単語・リスニング学習

英文法などももちろん重要ですが、大学では「表現すること・発信すること」がより重要になってきます。そのためには基本的な英文法だけでなく、英単語やリスニング・スピーキングの能力が大事になります。大学受験用の各種リスニング教材などを活用してもよいでしょうし、「TED」などの英語でのスピーチを聞いて練習してみてもよいでしょう。

個別教師Campでも、スピーキング・リスニングの講座をご用意しています。海外で生活し大学を卒業した先生による本格的指導がご自宅で受けられます。

スピーキング対策

ご家庭で取り組めるリメディアル教育② 大学受験で「勉強しなかった教科」の復習

大学受験では使わなかったけれども、大学入学後は使う教科というのも存在します。例えば、経済学部や社会学部、心理学部などに進学される方は、受験で「数学ⅠA・ⅡB」を使わない方も多いと思います。しかし、経済学においては数学(とくに関数や方程式などの代数分野)は多かれ少なかれ使用します。また、社会学部などでは「統計学」の知識を必要とする場面が多いので、統計学に関連する数学の知識、例えば数学ⅠAのデータの分析などを理解しておいたほうが良いでしょう。

また、看護学部あるいは看護学科に進学される方は、受験で理科科目を「生物」で選択している方が多いと思います。しかし、看護師としては薬学・薬理学的な学習が当然必要になってきますので、そうなると「化学」の内容がある程度わかっている必要があります。また、看護師として現場で日本人だけでなく海外の方と接することも増えてきています。英語についても分かっていて損はありません。

 

もちろんこういった教科については、大学側も統計学の授業や経済数学の授業を別途用意していますが、とはいえ分かっているに越したことはないので、今のうちに復習しておきましょう。「数学が苦手で文系に進学したんだよな……」という方は、まずは中学数学から戻ってみてもよいですし、必要な単元だけ学習してもよいです。苦手意識を払しょくして大学進学できるようにしましょう。

 

ここまでご覧いただきありがとうございます。今回は大学合格後の入学前学習として、リメディアル教育について取り上げ、その重要性や実際に取り組んでほしいことについて述べていきました。

 

「自宅で自分で学習するのは難しいが、数か月のために塾に通うのもな……」という方もおられると思いますが、個別教師Campではオンラインで個別指導を受けることができます。大学入学までの数か月で数学を復習したい、英語のスピーキングやリスニングの勉強をしたい、といったご要望にもお応えできます。ぜひ一度個別教師Campまでお問い合わせください。

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