こんにちは、個別教師Campライターの西村です。
今回のテーマは「適性検査・作文の書き方」です。
適性検査の作文って?
都立中・公立中高一貫校などの受検で実施される適性検査。
その中でも作文については、苦手に感じている生徒さんも多いものです。
そこでまずは適性作文がどういうものか、都立中の場合で確認しておきましょう。
作文(都立中高一貫校)では、
与えられた文章を読み、そのテーマに関連する事柄を
知識や体験を織り交ぜて表現するスタイルになっています。
もちろん文字数の指定があり、400~450字程度で書かなければいけません。
検査時間(試験時間)は45分です。
なかなかのハードルです。
これに読解問題もあります。読解問題と作文。
中学生でも腰が引けるような問題です。
ただ、その対策をきちんと取っていれば書けるようになります。
では対策を次に紹介します。
何をどう準備していけばいいのか
いきなりですが、箇条書きにしてまとめてみます。
①知識
②練習量
③添削
これです。特段目新しいこともなく、あっさりとしたものです。
期待外れなんて思わないでください、これこそがすべてなんです。
適性検査・作文の書き方 ①知識
知識は、やはり重要です。
もちろん学校で学ぶ基本的なものは当然ですが、時事問題や新聞・ニュースで耳にするようなワードは
内容も含めて知っておいた方がいいでしょう。
分からないことは書けないからです。知っているフリはすぐにバレます。紋切り型の文章になってしまいます。
ですから普段から新聞やニュースを見たり読んだりするようにしておきましょう。また読書も当然有効な手段です。スタートするなら早い時期に始めることが肝要です。
にわか仕込みの知識はそれなりのレベルにしかなりません。
適性検査・作文の書き方 ②練習量
これも重要です。書き慣れることは絶対的に必要です。段落のつながりや話題転換などは慣れてないと、
読み手に伝わりにくくなります。
つまり、意見が伝わらないということです。
模試や塾の授業だけでなく、自習としても取り組んでおく必要があります。
表現力は、ポイントを知ったら次に劇的に進歩するような領域ではないからです。
適性検査・作文の書き方 ③添削
知識を身に着けて、練習量も重ねていく。ここまででもとても大変ですが、更に必要なのは添削です。
書き慣れてきて陥りがちなのは、独りよがりの文章になることです(何か耳が痛いです)
文章を書くとき、自分の頭の中には論がまとまっているわけです、で、ついつい端折ってしまうことがあります(このブログのように⁉)
そういった点は客観的に見て指摘してもらうことが上達のカギです。
なぜ作文が苦手だと感じるのか
生徒さんが作文を書くといえば、読書感想文など学校で出される課題が多いですね。
あくまで私の個人的な見解ですが、苦手な生徒さんを見ていると共通する傾向があります。
いきなり書き出すことが多いのです。
そして3~4行書くと考えこむ、眉間にしわを寄せて。
そしてまた書き出す。そしてまたまた3~4行書いて考えこむ。
…以下繰り返し…。
四苦八苦したあと、苦心惨憺して書き上げる。
もう疲労困憊、顔面蒼白です。
そこまでして書き上げた作文を読み返してもイマイチの出来であることが多いのです。
この経験があると“作文は苦手”という意識が生まれるわけですね。
しかしちょっと別の見方をしてみましょうか。
私はよく次のように例えて話すことがあります。
「3分クッキング」ってありますね。そうです、あの有名な料理番組です。
なぜ3分なのか、放送は10分前後あるのにという疑問を持っていましたが、これは放送開始当時が5分間枠の番組で、実際の内容部分が3分だったことに由来するそうです。
今回の脱線コーナーでした。
もとい!
料理番組ですが、どの料理番組も軒並み手際よくおいしそうな料理が作られますね。
核心に迫りますよ、はい、調理シーンを思い出してみてください。
準備した鍋に、油や野菜や肉などの食材が入れられます。さらに調味料が入り、ふたをして30分ほど煮込みます!といったあと「こちらに30分煮込んだものを用意しました。」的な流れです。
スピーディです。手際が良すぎます。
なぜか。
食材も調味料も調理道具もすべて準備してあるからです。
食材はきちんとカットされ、調味料も投入するだけの量を小皿に準備。
これなんです。
作文も書く前に下準備をしてほしいのです。
文章を読んだあとに思いつく意見はどうか。
どういったことを書くか。
体験はどの例を使うか。
どのような展開にするか。
そういったことをメモする手順(構想)を省略しないことが大事なのです。
作文が苦手な生徒さんは、こういった手間を省く傾向が見られます。
確かに面倒くさいかもしれません。しかし、その手間が無ければどうなるか。
料理番組みたいに手際よくできませんよね。
鍋を火にかけて油を入れた後に食材をカットし始めるわけです、その上、必要な調味料を探し始める、
そうやって段取りが悪ければ、出来上がりは苦労の割に…ほら、どうでしょうか。
つまり、作文は書き始める前にどのような展開にしていくか、詳細ではなくてもいいですからメモしておく。簡単にでも“レシピ”を作っておくのです。それだけでも書きやすくなります。
騙されたと思って騙されて下さい(笑)
適性検査・作文の書き方 体験はストックすべし
適性作文においてもう一つ苦労するのは「体験」です。
これは、先の章で書いたように書き慣れるための練習の中で、体験をストックしていくことです。
体験の引き出しをいくつか作っておくことがとても有効です。
シンプルに言えば、ある程度のジャンル分けで体験例をまとめておくことです。
自然環境に関することだったり、道徳・マナーに関することだったり、人間関係に関することだったりと大まかなジャンルでどう書くかという文例を自分でストックしておくと書くときに便利です。
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ぜひ試してほしいと思います。
疑問や質問などありましたら、どんなことでも結構ですのでお尋ね下さい。
西村 仁志
【略歴】
公立大学文学部卒業。学生時代は家庭教師。卒業後は公立学校教員として勤務。
その後、塾講師として20年以上経験あり。現在は個別ena河辺校長。
都立立川国際中、私立明大中野八王子中などに合格実績を出し、高校・大学受験においても都立八王子東・国分寺高校や明治大学、法政大学などGMARCH合格者を輩出。
これまでの経験を踏まえ役に立つ情報を楽しく発信していきます。